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2009年4月

バイクの若者離れ「いい年」中年ライダーが増えている・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 脳トレで知られる東北大・川島隆太教授の研究室が、またまた面白い実験結果をまとめた。「バイクを運転すると脳が活性化される」という内容だ

 メーカーと進めた研究の結果、バイクを運転すると、記憶や情報処理、集中力などをつかさどる大脳の「前頭前野」という領域が活発に働くことが分かった

 この前頭前野、自動車だと快適すぎて、危険時を除くとあまり働かないという過去の研究データがある。バランスを取るなど繊細なコントロールが必要なバイクだからこそ、脳が常に緊張感を持って活性化されているのだそうだ

 前頭前野の能力は20歳から下がる。バイクを生活の中に取り入れることは、年齢とともに人生が豊かになる「スマートエイジング」につながるとしている

 最近、暴走族が少なくなった。バイクの若者離れが進み、中年ライダーが増えているという。その一人としては「よくぞ、『バイクの運転で脳が働くか』なんてテーマを研究してくれた」という思い。おかげで、「いい年をして…」という冷たい視線に「老化防止だ」と胸を張って言えるようになる

 黄金週間がやってきた。風を感じ、走るにはいい季節。ただし、脳の活性化とはいえ、スピードを上げるなど過度の緊張を与えるのは禁物。くれぐれも安全運転をお忘れなく。

 河北春秋 河北新報 2009年4月29日

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新型インフルエンザ「備えあれば憂いなし」感染はすでに世界的な広がり・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 備えあれば憂いなし。大事に直面する可能性がある時は、この言葉を信じて準備を進めるしかない。もし前提条件が崩れたら。打開策を打ち出すにはかなり手が掛かる

 メキシコや米国の豚インフルエンザ大量感染。世界保健機関(WHO)の「緊急事態」表明後も、拡大の一途をたどる。人から人への感染は明らかで、新型インフルエンザへの恐怖が募る

 豚インフルは全く想定外だった。新型インフル対策は、鳥インフルエンザのウイルスが変異するケースを前提にしたもの。大流行を事前に抑え込むために国内でも進むワクチン備蓄は、豚インフル対策につながらない

 豚は鳥、人両方のウイルスに感染する。研究者は両ウイルスが豚の体内で混ざり合い、新型になった可能性を指摘。今回のウイルスはAソ連型と同じタイプとはいえ、豚を介しているため免疫を持つ人はほとんどいないという

 タミフルやリレンザなどの治療薬は、効果が期待できるとされる。ただ、メキシコでは健康で若く、本来なら感染しても重症化しにくい人に死者が多いことも気掛かりだ

 ワクチン開発を含む備えをし直すには、時間を稼がねばならない。感染はすでに世界的な広がりを見せつつある。各国が連携し拡散をどれだけ遅らせられるかが、緊急事態打開への第一歩となる。

 河北春秋 河北新報 2009年4月28日

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第73回「河北美術展」若手の新鮮な色使い、ベテランの味わい深い色調・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 美術評論家の宮城正俊さんが亡くなって6年。29日に七回忌を迎える。宮城県芸術協会の設立に携わるなど、東北の文化発展に大きく寄与した

 例えは悪いが、こと芸術に関しては「雑食」の人だった。日本画、洋画、陶芸、書、漢詩…。何でもござれ。博覧強記という四字熟語は、この人のためにあるようなものだった

 「東北の作家は、まだまだ厳しさや徹底した姿勢が足りない。骨のある作家がもっと出てもいい」というのが口癖。縁の下の力持ちに徹し、執筆活動を通して若い画家や工芸家を叱咤(しった)激励した

 宮城さんが特に、新たな才能の出現へ期待を寄せていたのが、河北美術展だった。「東北の芸術は可能性に満ちている。ここから全国に通用する作家が生まれてほしい」と、常々語っていたのを思い出す

 第73回展が、きょう開幕する。今回は洋画部門で高校生3人が入賞した。若い芸術家がすくすくと育っているのを見て、泉下の宮城さんはきっと、まん丸顔をほころばせているだろう

 初めて審査に当たった洋画家の佐野ぬいさんに、印象を聞いた。「これはと思う絵に若い人の作品が多かった。いろんな色に出合えて、審査を楽しめた」。若手の新鮮な色使い、ベテランの味わい深い色調。会場を巡り、彩り豊かな美の競演を堪能したい。

 河北春秋 河北新報 2009年4月27日

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名産を味わい、人と触れ合う、ローカル色豊かな公営競馬巡り・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 サラブレッドは美しい。均整の取れた馬体に、光沢のある毛づや、そして澄んだ瞳。疾走する姿は躍動感にあふれ、動く芸術品といった感がある

 中央競馬は春のGⅠレースのシーズン真っ盛り。5月には天皇賞やオークス、ダービーが行われ、えりすぐりのサラブレッドたちがひのき舞台に立つ

 華やかな中央競馬の陰に隠れがちだが、ローカル色豊かな公営競馬も捨てがたい。その魅力を伝える本に、作家の故山口瞳さんの『草競馬流浪記』がある

 全国各地の公営競馬場を訪れての馬券勝負。でも、楽しみはそれだけではない。土地の宿に泊まり、名産を味わい、人と触れ合う。紀行文として読んでも面白い。水沢競馬場の回では、奥州市出身の直木賞作家常盤新平さんも登場する

 山口さんは、公営競馬の良さとして「インチメイト(親しみやすさ)」を挙げる。だが、その良さが売り上げの増加に結び付かないのが悩みの種。「公営競馬の雄」と言われた岩手競馬でも、経営再建へ向けた取り組みが続く

 若い時分、将来余裕ができたら、山口さんをまねてのんびりと公営競馬場巡りをしたいと思っていた。しかし、20数年前に山口さんが訪れた27の競馬場のうち、上山をはじめ10カ所は既にない。時代の流れとはいえ、やはり寂しいものがある。

 河北春秋 河北新報 2009年4月26日

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最も進化した昆虫社会の異常。時代のひずみへの警鐘・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ミツバチの働きバチは、羽化後しばらく営巣や育児などを担当し、後に花のみつや花粉を運ぶ仕事に就く。つまり内勤から外勤となり、規則正しい一生を終える

 働きバチになるか女王バチになるかは、幼虫時代に与えられる餌次第。女王バチは一日2000個もの卵を産み群れを形成、維持する。高度な共同生活は人間社会を思わせるが、役割分担はより厳格だ

 そんな世界に異変が起きている。米国で2年前、30億匹以上の働きバチが失踪(しっそう)した。ローワン・ジェイコブセン著『ハチはなぜ大量死したのか』が、奇妙な現象の真相に迫る

 ミツバチの巣箱は、農作物の受粉のため数週間ごとに長距離移動する。移動などのストレスで免疫力が衰え、ダニや病原菌への抵抗力が減退。農薬の影響も加わり、生殖作用の抑止や寿命短縮を招いたという

 日本でも昨年夏に大量死が起きた。増殖用女王バチの輸入は、産地のオーストラリアでハチの病気が流行し停止中。農林水産省の調査では、21都県がハチ不足を訴えている。今後開花するメロンやスイカの受粉への影響が懸念される

 国内では米国ほど農業が“工業化”しておらず、ストレスと死の因果関係は不明。一方、大量死は欧州などでも起きている。最も進化した昆虫社会の異常。時代のひずみへの警鐘なのか。

 河北春秋 河北新報 2009年4月25日

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11年連続で3万人を超えた「いのちの電話」歯止めをかけなければ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ジャズ歌手の綾戸智恵さんは、80代の母親の介護をしながら仕事をこなす。「一人で抱え込まないこと」と笑い飛ばし、介護を楽しんでいるようにさえ見える

 その裏には、さぞ苦労があるだろうに。病気の年寄りと同居していると、関西弁でテンポ良く話す笑顔がテレビに映るたび、家人ともども勇気づけられる

 元タレントの清水由貴子さんも、母親の介護を続けていた。明るい笑顔が魅力だっただけに、自殺の報に少なからずショックを受けた。「なぜそこまで思い詰めたのか。相談する人はいなかったの?」と問わずにいられない

 一向に減る気配のない自殺。健康上の悩み、経済的理由、介護疲れ…。原因はさまざまだが、死を選ぶ前に「とにかく話を聞かせてください」と、「仙台いのちの電話」常務の田中〓子さんは呼び掛ける

 相談員が24時間態勢で、022(718)4343での相談を受け付けている。「最近、死を考えるようになった」と訴える自殺志向の電話が、年に2600本を超える

 次第に声が明るくなり、後日「持ち直した」と報告してもらえることもある。そんな時「電話を受けて良かったと実感する」と田中さん。全国の自殺者は昨年、11年連続で3万人を超えた。この数字に、何としても歯止めをかけなければいけない。

 河北春秋 河北新報 2009年4月24日

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「本の贈り物」好みの差が大きく、興味のない物を贈っても・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 贈り物で最も選ぶのが難しいのは本かもしれない。好みの差が大きく、興味のない物を贈っても持て余されるだけ。不朽の名作やベストセラーは、読んでいる可能性がある

 きょう4月23日は「サン・ジョルディの日」。ご存じだろうか。バレンタインデーに対抗して本を贈る日をつくろうと、書店の業界団体が1986年に始めた。さほど定着していないのは、本が厄介な贈り物だからか

 ジョルディはドラゴン退治で知られる中世の騎士。スペイン・カタルーニャ地方では、その命日にバラを贈る風習がある。セルバンテスやシェークスピアの命日が同じ日だったため、本も贈るようになった

 これに倣った記念日は当初、結構話題を呼んだ。今も地域によってイベントなどが行われているものの「不況で出版社などの協力が得にくくなり、先細りの状態」(日本書店商業組合連合会)

 スペインの提案で、国連教育科学文化機関(ユネスコ)がこの日を「世界図書・著作権デー」に制定したのは1995年。日本では2001年に「子ども読書の日」となった。こちらの方がやや有名か

 本を贈るのは難しくとも、自分が読みたい本はすぐ見つかる。忙しさに追われ気になる本を読めない人も多いはず。大文豪の命日を機に、そんな1冊を手に取ってみてはいかが。

 河北春秋 河北新報 2009年4月23日

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毒物カレー事件から11年「心は傷ついたままです」・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 事件の後、しばらくはカレーを見るのも嫌だった。しかし、地元の小学校では今なお、給食のメニューからカレーを外しているという

 和歌山市で1998年7月に起きた毒物カレー事件。最高裁はきのう、殺人罪などに問われ一、二審で死刑判決を受けた林真須美被告(47)の上告を棄却した

 10年ひと昔という。発生から11年がたち、表面的には地元でも事件が風化しつつあるように見える。被告の自宅は跡形もなくなり、現在は公園になった。夏祭りも再開された。今回の判決を機に、カレー給食の復活を望む声もあるそうだ

 だが、和歌山市学校教育課の阿形博司課長は「小学生も犠牲になり、本当に痛ましい事件だった。今でも子どもたちの心は傷ついたままです」と話す

 地元紙に最近、少し心が和む記事が載っていた。和歌山県田辺市の女性宅で、葉が8つあるクローバーが見つかったという(紀伊民報、17日付)。女性は10年ほど前、4つ葉のクローバーを道ばたで摘み、庭で増やしてきた。その中に、葉が8枚あるものが交じっていたそうだ

 毒物カレー事件では、4人が亡くなった。珍しい8つ葉のクローバーに、親しかった人たちの思いを重ね合わせて見てしまう。遺族には、犠牲者の分まで幸せになってほしい。そんな願いを託したくなる。

 河北春秋 河北新報 2009年4月22日

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「種の絶滅」野生動物は無駄な狩りをしない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「外道」はもともと仏教用語で、仏教以外の教えのこと。悪魔、災厄、邪悪な相をした仮面など他にはろくな意味がない。最もよく使うのは釣り人か。目的の魚以外に釣れたものを指す

 イシモチ釣りのクロダイ、キス狙いのヒラメ。思わぬ高級魚が掛かったとしても外道なのだそうだ。釣り経験の浅い身からすれば、どんな魚でも釣れれば天の恵み。外道という言葉自体、恐れ多い

 大掛かりな漁の場合は「混獲」と言う。世界の漁獲量の約40%が混獲で、年に3800万トンを超すと知り驚いた。世界自然保護基金(WWF)の調査。しかも底引き網漁が主な対象で、他の漁法はほとんど含まない

 混獲物の多くは捨てられる。フカヒレを求めてサメを狙う底引き網漁では、漁獲量の90%以上が廃棄されていた。WWFは「混獲は世界の漁業資源減少の一因」と警告する

 混獲後、海に捨てても、生き残る生物は少ない。今回の数字には含まれないが、はえ縄漁の餌に食いつくアホウドリをはじめ、オサガメ、セミクジラなど絶滅危惧(きぐ)種の数が減る主因は混獲とされる

 野生動物は無駄な狩りをしない。人間が強大な力を手にするまで、生態系は見事に調和していた。混獲は海の生態系を乱し、種の絶滅をも引き起こす可能性がある。外道の仕業と言われても仕方ない。

 河北春秋 河北新報 2009年4月21日

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「スポーツは勝利を目指して最善を尽くす」わざと大量失点で負ける・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 サッカーの試合で、たまにオウンゴールを見るときがある。自分のチームのゴールにボールを入れてしまうことだが、普通は「誤って」やってしまう。意図的に行われるとは思いもしない

 ところがこれが実際に起きた。新潟県内で開かれた中学生のフットサル大会でのこと。1次リーグで、コーチの教頭が生徒にわざと大量失点で負けるよう指示し、何と6回もオウンゴールをさせるなどして大敗した

 このチームは既に1次リーグ突破が決まっていた。だが、1位で通過すれば準決勝で相性が悪い相手と戦う可能性があったため、2位になって別ブロックに入るよう故意に大敗させたのだという

 オウンゴールに名を借りた意図的な敗退行為。そうさせたのが教頭というのが、また悲しい。「優勝させたい一心だった」と話したというが、「頑張って今度こそ苦手に勝とう」と、なぜ言えなかったのか

 いたたまれなかったのは勝った方の選手たちだろう。スポーツの基本は勝利を目指して最善を尽くすこと。その前提として相手を尊重することが求められる。ここでは相手のことなど眼中にない

 「もうかりさえすれば」「成果さえ上げられれば」などといった最近の社会の風潮をも連想させる。結果に至るまでの過程を大切に。限界に挑む姿勢を持ち続けよう。

 河北春秋 河北新報 2009年4月20日

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財源が乏しい中で、何をやるにせよまず優先順位を決めなければならない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「みちのくの小京都」として知られる仙北市角館町。藩制期、この地方を支配していたのが、秋田藩主佐竹氏の分家である佐竹北家。秋田県知事にあす就任する佐竹敬久さん(61)は、その21代当主に当たる

 3期12年務めた寺田典城さん(68)に代わってかじ取り役を担うことになるが、財政事情は厳しいだけに、やりくりに四苦八苦しそうだ。「皆の者、良きに計らえ」で、知事が務まる時代でないのは、ご存じだろう

 2月まで秋田市長だった佐竹さんだが、もともとは県庁マン。寺田さん以前、42年間もOBの知事が続いた。そのつけが12年前、食糧費問題として噴き出し、批判を浴びた。OB復活を心配する声もある

 人口の減少、高齢化の進行、経済の低迷。ある意味で疲弊する地方の典型でもある秋田県。なまなかの政策で再生は難しい。役人の発想を超えた大胆さが必要となる

 春は桜に埋もれる角館だが、秋は山車同士が激突する「やまぶっつけ」が有名だ。祭りの最中、佐竹さんは殿様として曳山(ひきやま)を上覧する

 財源が乏しい中で、何をやるにせよまず優先順位を決めなければならない。山車は激しくぶつかるほど観客は沸くが、既得権のぶつかり合いを、どうさばくのか。「かたっぱり」(頑固者)を自任する殿様のお手並み拝見である。

河北春秋 河北新報 2009年4月19日

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「大天晴れ!」破られまいといわれた張本勲さんの日本記録、通算3085安打・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「天晴れ」。この語句の読みは? 今、世間を騒がせている日本漢字能力検定協会の予想問題ではありません。念のため。「あっぱれ」と読む

 大リーグのイチロー選手が、またやってくれた。破られまいといわれた張本勲さんの日本記録、通算3085安打をあっさり塗り替えた。目の前で記録に並ばれた日、張本さんが発したのが「あっぱれ」に「大」を付けた「大あっぱれです」だった

 今回に限っては、当て字でも漢字を使いたい。イチロー選手は前日、満塁本塁打で日本記録に並ぶという、誰も予想しなかったパフォーマンスを演じた。シアトルは夜の試合だったが、青空に打球が吸い込まれたような、スカッとした爽快(そうかい)感を味わえた。まさに「天晴れ」

 過去に打ち立てた記録を数え上げればきりがない。7年連続パ・リーグ首位打者、262本の大リーグ年間最多安打、大リーグ記録タイの8年連続200安打も達成した

 老成にはまだ早い35歳。進化は続く。今年は9年連続200安打の大リーグ記録もかかる。そして通算4000安打の夢。きっと涼しい顔でクリアするだろう

 もう一つ「世界の王」にも挑戦する。通算満塁本塁打が12本となり、王貞治さんの持つ日本記録に3本と迫った。「大天晴れ!」。今後も快哉(かいさい)の声を幾度も上げそう。

 河北春秋 河北新報 2009年4月18日

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「なぜ今、東京なのか」史上最もコンパクトな大会、環境五輪・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「こういう戦いは本当に神経を使う」とこぼした石原慎太郎東京都知事。都民には意気軒高なところを見せた。「他国と競って勝つ。他に比べようのない快感、興奮を東京でもう1度味わおう」

 2016年夏季五輪招致は正念場。国際オリンピック委員会(IOC)評価委員会の現地調査がきのう、東京で4日間の日程で始まった。開催地を決める10月のIOC総会の行方を左右する報告書を作成する

 最大のライバルと目されるシカゴに続く調査。調査委はシカゴの「構想と展望の確かさ」「地元一丸となった支持」などを高く評価した。昨年の第1次選考で1位だった東京もうかうかできない

 東京が掲げるのは「史上最もコンパクトな大会」と「環境五輪」。半径8キロ圏内に95%の競技会場を配置。太陽光発電や無公害車を活用し運営する。「なぜ今、東京なのか」をしっかりアピールしたい

 きのうは会場、財政、環境、輸送など17の調査項目のうち大会のビジョンなどを石原知事らが説明した。東京は候補4都市で唯一、五輪開催の実績を持つ。政府による財政保証を取り付けたのも強みだ

 ただ、何が決め手になるか分からぬ戦い。東京には世論の支持率が他の3都市より低いという弱点もある。鍵を握るのは、招致への熱意をどこまで伝えられるかだ。

河北春秋 河北新報 2009年4月17日

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不法滞在・不法入国「情けは人のためならず」巡り巡って・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 よく誤用されることわざに「情けは人のためならず」がある。へたな同情は本人のために良くない―という意味では、もちろんない。人に親切にしていると、巡り巡って良い報いがある、という解釈が正しい

 だが歌人の俵万智さんは、むしろ“正解”の側に疑問を投げ掛ける。「本来の意味のほうは、私などには、えらいエゴイズムのように感じられる。人に親切にするときぐらい、見返りなんか忘れたい、と思う」とエッセーに書く(『言葉の虫めがね』)

 不法滞在で国外退去を命じられた、埼玉県蕨市のフィリピン人一家のニュースを見て、俵さんの文章を思い出した。不正発覚から約3年。両親は帰国し、長女のカルデロン・のり子さん(13)が日本に残ることになった

 これでひとまずは決着。この間、国内滞在を求める署名は1万4000人を超えた。一家全員が強制送還という事態も予想されただけに、子供を日本に残す両親の不安も少し除かれただろう

 学費や生活費を援助する「のり子基金」もできた。支援者らの「情け」はもちろん、純粋な心から生まれたもの。見返りなどはこれっぽっちも求めていない

 一家にとり、ある意味でこれがスタート。少しでも早く一緒に住める日が訪れることを願う。情けは人の「ためにならず」では、元も子もない。

河北春秋 河北新報 2009年4月16日

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安保理決議違反「発射自体が問題」北朝鮮のわがままを許さぬ姿勢・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 文章を書く時、主語をわざと省略することがある。流れがよりスムーズになったり、勢いを生んだりする効果があるからだ

 名手だったのが作家の吉行淳之介さん。晩年の短編小説には、一人称で書きながら「私」が一度も出てこない作品もある。リズムが良く透明感あふれる文体は、吉行文学の重要な要素の1つ

 北朝鮮のミサイル発射問題できのう国連安全保障理事会が採択した議長声明も、肝心な部分を省略した。発射を非難し安保理決議違反であると明記したものの、発射されたのが弾道ミサイルか人工衛星かには触れなかった

 この省略は実は大きな意味を持つ。ミサイルだろうと衛星だろうと、発射自体が問題であることを明確に示したからだ。「人工衛星打ち上げは主権国家の権利だ」とする北朝鮮の主張を、きっぱり退けた

 議長声明は、北朝鮮の核実験後に採択された決議に基づく制裁の完全履行も加盟国に要請。拘束力がないとはいえ、かなり強い内容となった。決議「違反」の表現では、日本の主張を貫けた

 北朝鮮は「6カ国協議はもう必要なくなった」と即座に反発。さらに強硬な姿勢で対抗してこよう。議長声明は吉行さんの達意の文章と違い、各国の政治力の妥協の産物。しかし、北朝鮮のわがままを許さぬ姿勢でまとまったのは大きい。

河北春秋 河北新報 2009年4月15日

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ともにチームを盛り上げていくファン「10番目の選手」・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 東北楽天の山崎武司選手は中日時代、試合に負けると心ないファンから「カス、ボケ、死んじまえ!」とやじられたそうだ

 でも仙台のファンは「本当に優しい。1年目、2年目なんてほとんど勝てなかったのに、まったく怒らなかった。“なんで文句言わないの”と僕が心配になったくらい」。二宮清純著『プロ野球の一流たち』で語っている

 楽天が幸先良いスタートを切った。開幕4連勝し、野村克也監督は「春の珍事ではない」とご満悦。13日現在、6勝3敗で単独首位を走る。今季限りで契約が切れる野村さんの胴上げが見られるかも―と、気の早いファンの期待は膨らむ

 もっとも、去年の今ごろも7連勝したっけな、と余計なことが頭をよぎる(昨季は結局5位)。ファンの心理は恋心と一緒。期待してみたり、悲観したり。球団名のような楽天主義とはいかない

 ご存じの通り、楽天は背番号「10」を永久欠番にしている。ともにチームを盛り上げていくファンを、ナインの次の「10番目の選手」と位置付けているからだ

 山崎選手はこうも言う。「ひとつでも多く勝って仙台のファンと喜びを分かち合いたい。僕の野球人生の中で一勝の重みを、これほど感じたことはありません」。泣かせる言葉だ。勝っても負けても、優しい声をかけたくなる。

河北春秋 河北新報 2009年4月14日

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「神田の古書店街」街全体の魅力が増している・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「あなたにとっての世界遺産は?」という質問に作家の嵐山光三郎さんが出版社のPR誌で断言している。「日本が世界遺産として誇っていいのは神田の古書店街。世界一だ」

 引っ越しで蔵書を処分する人が多いのだろう。この季節、全国の古本屋に珍しい本が並ぶ。小欄も年来探していた本を2冊、インターネットで安く見つけた。うれしい。その本屋が神田の古書店

 かつてこの古書店街はすさまじい「地上げ」に見舞われ、かなりの老舗が店を閉めた。ところが、生き残った古書店の2代目や3代目などの若手が頑張って、またまた魅力を発揮しているそうだ

 神田を舞台に嵐山さんはめっぽう面白い遊びを考案した。数人の仲間と出掛け、時間を決めてどんな掘り出し物を見つけるか競う。高価な本はいけない。持ち寄って、ビールを飲みながら品評会

 地方在住者にとっては相当うらやましい大人の楽しみだ。神田では日曜営業の古書店が増え、映画館やお笑い劇場などもオープンし、街全体の魅力が増しているそう。上京の折には皆さんもぜひ

 批評家の小林秀雄はランボーとの出会いを詩的にカッコよく表現している。「向こうからやってきた見知らぬ男がいきなり僕をたたきのめした」。神田の古本屋での体験だ。行けば生涯の一冊が見つかるかな。 
 

河北春秋 河北新報 2009年4月12日

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「桜まつり」春を象徴する花の便りは、人々の心を一気に開放する・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 春になると思い出す句がある。<桜にもみちのく日和ありにけり>。塩釜市の俳人で7年前に亡くなった佐藤鬼房さん最晩年の作だ。東北人の桜への思いが十七文字に凝縮されている

 冬が長く厳しい地方ほど春を待ち望む気持ちは強い。春を象徴する花の便りは、人々の心を一気に開放する。まさにみちのく日和。東北に根差した作品を数多く残した鬼房さんの笑顔が浮かぶ

 桜前線が北上を続ける。東北入りを告げる小名浜(いわき市)の開花宣言から1週間、仙台できのう満開が発表された。各地の花の名所はこの週末、花見客でにぎわうことだろう

 温暖化の影響もあってか、年々開花が早まる傾向にある桜。今年最も早かったのは福岡で3月13日。平年より13日早咲きで、記録を更新した。3月の高温で桜前線は猛スピードで日本列島を駆け上がった

 北へ行くほど速度を緩めたのも今年の特徴だ。東北の予想開花日は大体平年より5日前後早めだったが、秋田、青森は平年並み。それぞれ17日と24日で、いずれも昨年より1週間遅い

 全国有数の桜の名所、弘前公園(弘前市)では昨年、桜まつり半ばでソメイヨシノが散ってしまった。「今年は大型連休前半まで十分楽しんでもらえそう」。市の担当者の声が弾む。みちのく日和はしばらく続く。 

河北春秋 河北新報 2009年4月11日

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半世紀を共に歩まれた「金婚式」全国民こぞって祝福・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 天皇、皇后両陛下がきょう、金婚式を迎えた。お2人の結婚は1959年4月10日。戦後の新しい皇室を象徴するカップルとして、半世紀を共に歩まれた

 結婚当日の夕刊を見た。「全国民こぞって祝福」「沿道に喜びのまなざし」「雨雲晴れて…さわやかな門出」の見出しが並ぶ。結婚パレードで、馬車の上から沿道の歓声に笑顔で応えた、若いご夫婦の写真がほほ笑ましい

 結婚式の模様がテレビ中継されたのに合わせ、テレビが爆発的に売れた。58年の生産台数120万台から、59年には280万台に急増した。当時、大卒男子の平均初任給は1万4000円。これに対し、14型白黒テレビは平均6万円もした。月給の4倍という高価な買い物だった

 ちょっと頑張れば手が届く家庭用品。天皇家に代々伝わる3つの宝物(鏡、剣、玉)になぞらえて、「3種の神器」と呼んだのもこのころが始まり

 お2人が結婚した50年代は、白黒テレビに洗濯機、冷蔵庫。60年代はカラーテレビ、クーラー、カー(自家用車)の「3C」が3種の神器だった

 今の時代はさしずめ、薄型テレビにパソコン(インターネット)、DVDプレーヤーか。お2人がダイヤモンド婚(結婚60年または75年)を迎えるころは、何が3種の神器に取って代わっているかしら?   

河北春秋 河北新報 2009年4月10日

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世の中は財政難で、面目、体裁、世間体を気にする方がおかしい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 盛岡市と北上市出身の知人と酒を飲んでいて、マージャンをやろうという話になった。メンツ集めの中、モリオカ氏が突然「そろわないのも困るけど、つぶされるメンツってのも問題だ」と発言

 「何を言ってるの。世の中は財政難で、面目、体裁、世間体を気にする方がおかしい」とキタカミ氏がいきり立って切り返した。おいおい、アンタたち一体、何の話をしているのよ?

 2016年開催予定の岩手国体。県は出費増から、盛岡市の県営陸上競技場を国体級の陸上競技ができる規格に改修しない方針だ。となると、主会場は規格を満たす北上市の施設になる可能性が高くなる

 盛岡広域8市町村は黙っていられない。商工団体などが大規模集会を持つ一方、近く誘致推進組織を立ち上げる。経済界首脳は「県都が国体を開けないのでは全国に恥をさらすことになる」とぶつ

 そもそも国体とはメンツをかけるほどの大会なのか。開催1巡目と2巡目で、その意義は随分変わった。「戦後復興」「施設整備」から、「簡素化」「生涯スポーツ」がキーワードとなった

 最近は04年埼玉に続き、14年長崎も県都と別の都市で開閉会式と陸上を開催する。さいたま、長崎両市をあざける人などどこにいよう。こちらのメンツに加わるのも一つの考え方かもしれない。   

河北春秋 河北新報 2009年4月9日

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「トキ」桜の開花とともに角田市に舞い降りた華麗な姿・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 こんな飛翔(ひしょう)体なら、いくら飛んで来たって大歓迎。新潟県佐渡市で放鳥された雌のトキ1羽が、角田市に舞い降りた。桜の開花とともに訪れたその華麗な姿に、平和の使者を思い浮かべた人も多いのでは

 カーブした長いくちばしに、真っ赤な顔。扇のように広げた両翼が、「とき色」と呼ばれる淡紅色に染まっているのが特徴だ。「夕日をバックに飛び立ったとき、青や黄が混じった見事な羽の色に感激した」。トキの撮影に当たった写真部員の感想だ

 飛来したトキは、昨年9月に放鳥された10羽のうちの1羽。8羽の生存が確認されている。佐渡島から角田市までは、直線距離で約230キロに及ぶ。環境省佐渡自然保護官事務所は「行動範囲がこれほど広いとは予想外」と驚いている

 トキはかつて、日本各地に生息していた。だが乱獲や開発により、2003年に日本産は絶滅した。今回放鳥されたトキは、中国から贈られたつがいから、人工繁殖して生まれた子孫だ

 ドジョウや小魚などの餌が豊富で、ねぐらとなる森があり、天敵が少なく静かに子育てができる―のが、トキがすむのに適した場所だという

 「地形など、東北の環境が合ったのでしょうか」と同事務所。今回は試験放鳥だが、将来、東北の地で自然繁殖が成功したら。夢が大きく膨らむ。 

河北春秋 河北新報 2009年4月8日

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「クラゲスパイラル」クラゲ以外の生物が生息できなくなった・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 地球上にクラゲの仲間が現れたのは約6億年前、先カンブリア時代の原生代後期。古生代に始まる生物の急速な進化「カンブリア紀の大爆発」まで海の主役だった。当時の海が今“復活”しているらしい

 クラゲ以外の生物がほぼ生息できなくなった水域は世界に400カ所以上、計25万平方キロ―。全米科学財団の報告書に驚いた。主因は海の環境破壊。もちろん人間活動によるものだ

 海が富栄養化すればクラゲの餌となる動物プランクトンが急増する。コンクリートの護岸は成体になる前の形態「ポリプ」が固着するのに都合良い。幼生を食べる魚が乱獲で減ったことも影響している

 局地的なクラゲの大量発生も海の異変を示す。エチゼンクラゲの被害に悩む日本海をはじめ地中海、英国やハワイの沿岸、メキシコ湾など、少なくとも14カ所の海域で見られるという

 癒やしを求めてクラゲを飼育する人は多い。保湿力抜群のコラーゲンを持ち、化粧品や薬に使える有効成分も相次ぎ発見された。食材にもなる。一概に悪者扱いするのは気の毒だが、漁業被害の拡大などは無視できない

 環境変化によるクラゲの際限ない増加を「クラゲスパイラル」と呼ぶ研究者もいる。「太古の海」の広がりは、海の生態系保全対策が立ち遅れていることへの警鐘でもある。 
 

河北春秋 河北新報 2009年4月7日

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北朝鮮の長距離弾道ミサイル開発・運用技術の誇示、高慢さ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 脚が一本だけの鶏料理を使用人が出した。主人がつまみ食いをとがめると、「初めから一本だった」と言い張る。使用人は後日、片脚で眠る鶏を誇らしげに指さすが、主人が近づくと二本脚で逃げ出した

 インドの「鶏の脚は一本だけ」ということわざだ。落ちがある。「ご主人さま、あの時も皿をたたいていただければ、鶏は二本脚になったでしょう」。見え透いたうそも、ここまで来れば愉快

 長距離弾道ミサイルか、人工衛星か。国際社会が自制を求める中、北朝鮮がきのう発射を強行した。日本海に一段目部分が落下した後、秋田、岩手両県の上空を通過。東北各地に緊張が走った

 国内への落下物はなかったものの可能性はあった。国民の安全を守る対策を講じるのは当然だ。「迎撃すれば報復攻撃する」と強硬発言を繰り返した北朝鮮の高慢さは言語道断

 弾道ミサイルも人工衛星打ち上げ用のロケットも、技術的に差はない。先端部に搭載するのが弾頭か人工衛星かの違い。発射の目的がミサイル開発・運用技術の誇示にあったのは明らかだ

 今後、国連安全保障理事会での扱いが焦点となるが、行方は楽観できない。北朝鮮が批判をかわすため平和目的の宇宙開発を強調するのは、鶏の脚が一本と言うに等しい。ただしこちらには一片のユーモアもない。
 

河北春秋 河北新報 2009年4月6日

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「北朝鮮から飛翔体」冷静かつ慎重に対応しなければ相手の思うつぼ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 どこまでふてぶてしいのか。北朝鮮が「人工衛星」と主張する長距離弾道ミサイル問題。発射が近いとの情報を受け、厳戒態勢をとる日本などをあざ笑うかのように、きのうの発射を見送った

 朝鮮中央通信が「準備が完了し、間もなく人工衛星を打ち上げる」と報道したのは午前10時。飛行機と船舶の航行安全保障のための事前通報に変動がないことも伝えた。気象条件も発射に問題なかった

 緊張が走る中、信じられない事態が起きたのは正午すぎ。政府が「北朝鮮から飛翔(ひしょう)体が発射されたもよう」と発表、わずか5分後に誤情報だったと訂正した。航空自衛隊レーダーが何らかの航跡を探知したのが発端らしい

 首相官邸から自治体などに一報を伝える緊急連絡網Em―Net(エムネット)で伝わった情報は、各県から市町村にも伝達され、県が訂正に追われるなど大きく混乱した

 毅然(きぜん)と、迅速に情報に対処すべき国の“入り口”での不手際。イージス艦3隻に加え、地対空誘導弾パトリオット(PAC3)を秋田、岩手両県などに配備したミサイル防衛システムの運用は大丈夫か

 北朝鮮が「人工衛星」打ち上げ時期として国際機関に通告したのは8日までの午前11時―午後4時。冷静かつ慎重に対応しなければ相手の思うつぼだ。東北の不安は続く。 
 

河北春秋 河北新報 2009年4月5日

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少年期の揺れる心を描いた「北上川―どこまでも青い空だった日」・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 同年代の仲良し3人で歩いていたら、後輩に「アラカントリオね」とからかわれちゃったわ―。知人の女性が話していた。アラフォーをもじり、60歳前後の人をアラカン(アラウンド還暦)というのだそうだ

 昭和30年代の石巻地方を舞台にした『北上川―どこまでも青い空だった日』という青春小説がある。アラカン世代にとって、懐かしいシーンがいっぱい出てくる

 30年代ブームの火付け役となった映画『ALWAYS 三丁目の夕日』は、テレビが家にやってくる話で始まった。『北上川』は、映画『ひめゆりの塔』の上映で幕を開ける

 小学3年生の「ぼく」は、シンデレラの絵本のような物語を連想した。だが、題名の美しい響きとは程遠く、戦争の悲惨さを描いた映画だった。場内からはすすり泣きが漏れ、帰り道の足取りは重かった

 少年期の揺れる心を描いた作品は12年前、河北新報創刊100周年を記念する「河北文学賞」で佳作入賞した。作者は、仙台市のイラストレーターさとうたつおさん。3年前に58歳で急逝した

 彼の遺作展が4―12日、仙台市青葉区のヤナセ東北本店で開かれる。お地蔵さんや天使など、ほのぼのとした絵が並ぶ。開催に合わせ『北上川』を収めた画文集も出版された。童心に帰りつつ、故人をしのびたい。 
 

河北春秋 河北新報 2009年4月4日

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花巻東(岩手)利府(宮城)「日本一」東北勢甲子園初制覇への手応え・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 夢にわずかに手が届かなかった。きのうの選抜高校野球大会の決勝戦。快進撃を続けてきた花巻東(岩手)は清峰(長崎)との接戦に敗れ、悲願の東北勢甲子園初制覇はまた持ち越しとなった

 東北勢の決勝進出は春夏通じ7回目。間近まで迫っても、最後の一歩は予想以上に遠い。ただ敗れたとはいえ、花巻東は持ち味を生かした見事な戦いぶりを見せた。準優勝の快挙に心から拍手を送りたい

 本格派左腕菊池雄星投手を中心に攻守とも粘り強い試合運び。「逆転の花巻東」は、全国のファンの脳裏に強く焼き付いただろう。勢いだけではない。勝ち進むにつれてチームは確実に成長した

 決勝戦は最少失点でこらえたものの、攻撃面でチャンスを生かし切れなかった。「自分のピッチングは見せられた」と胸を張った菊池投手。悔し涙はこらえきれなかったが、次を見据える力強さがあった

 かつて東北の選手にみられた大舞台での気後れはみじんもない。堂々と「日本一を目指す」と言い切る選手たちに新時代の到来を感じる。春は殊に不利と言われる雪国のハンディも問題にならなかった

 花巻東が刻んだ歴史は、東北全体の大きな財産となるはずだ。ベスト4に進んだ利府(宮城)をはじめ、多くの東北球児たちが全国制覇への手応えを感じたに違いない。 

河北春秋 河北新報 2009年4月3日

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甲子園常連校を次々になぎ倒し、さわやかな感動を与えてくれた・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ぱちくりさせたり、険しくなったり。真ん丸くしたり、思わず涙をたたえたり―。目は口ほどに物を言う。そして、目は心の中を映す鏡

 昨日の第81回選抜高校野球大会第11日の第2試合。準決勝初の東北対決は、花巻東(岩手)が2試合連続の逆転で利府(宮城)を破り、決勝へ駒を進めた。東北勢としては2001年の仙台育英(宮城)以来、8年ぶりの快挙だ。ゲーム中の約2時間。テレビの前にくぎ付けになった皆さんの目玉も、休む暇なく選手と一緒にくるくる動き回ったことだろう

 花巻東は、プロ注目の左腕、菊池雄星投手を擁する攻守そろったチーム。1984年に大船渡が四強入りして以来、4半世紀ぶりに岩手勢の準決勝進出を果たし、さらに全国制覇まであと1勝にこぎつけた

 敗れたとはいえ、初出場で準決勝まで進んだ利府の大健闘もたたえたい。甲子園常連校を次々になぎ倒し、さわやかな感動を与えてくれた

 日本が連覇を遂げたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)。決勝点を挙げたイチロー選手は「神が降りて来た」と、試合後のインタビューに答えた

 目には見えないが、花巻東にも神は降りたか。今日の決勝でも、座り続けていてほしい。東北のどのチームも成し得なかった甲子園優勝。今度こそ、夢の実現を。   

河北春秋 河北新報 2009年4月2日

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東北を横断するジレンマ「経世済民」世の中を治めて人民の苦しみを救うこと・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「冬の食べ物と言えばキムチしかなかった」と大韓航空機爆破事件の金賢姫元工作員の回想にある。北朝鮮の女たちにはそれを漬けるのにゴム手袋もない

 荒れた素手で幾つもの大きなカメに唐辛子を混ぜる。冬、食糧事情はより悪化するためキムチ作りは欠かせない。作業が終わると手の痛みに一晩中、涙を流すのが常だという。事情は今も変わるまい

 「経世済民」。1700年ほど前の中国の本に見える言葉だ。意味は世の中を治めて人民の苦しみを救うこと。「経済」の語源だ。平穏で飢えや貧困の苦しみのない世界は、国家が目指すべき目標

 経世済民という概念は北の指導者にはこれっぽっちもないだろう。民が餓死しようが凍死しようが、お構いなしに分不相応の軍備増強に血道を上げる。食糧や医薬品よりもミサイルや核兵器が大事らしい

 北のミサイル発射が間近に迫った。東北を横断する弾道に不安と緊張が高まる。打ち上げに成功すれば北朝鮮は増長するだけだ。逆に、失敗すれば落下物の危険に日本がさらされるジレンマ

 きょう、新年度がスタートする。陽光輝き大気の美しい季節に危険極まりない自称人工衛星だ。いや嘆いてばかりではいられない。国民の生命と財産を守るのが国の最優先義務。降りかかる火の粉はちゃんと払わなければ。 

河北春秋 河北新報 2009年4月1日

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ふるさと自慢「アンテナショップ」創意と工夫が大事・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 そうか、その手があったか。ローソンが徳島県の特産品を販売するアンテナショップを東京・虎ノ門巴町店にオープンさせ、話題になっている

 自治体設置のアンテナ店は東京で花盛り。都道府県の名を冠した店だけで、50近くに上る。ふるさとの味を懐かしむ地元出身者や観光情報を求める都民らでにぎわう

 せっかくの出店。銀座や池袋など集客が見込める繁華街に立地したい。できれば、郷土料理を提供するレストランも―と夢は膨らむ。その分、テナント料はどんどんかさむ

 開業が大幅に遅れている山形県の新アンテナ店「おいしい山形プラザ」(銀座)。包括外部監査人は先日、昨年4月から払い続けている家賃のうち6100万円を無駄と認定した。厳しい財政事情なのに、何とも締まらない話

 ローソンと徳島県は2006年に包括業務提携し、同県の特産品を使った弁当などを販売してきた。コンビニにとっては郷土色は他店と差別化を図る上で重要なポイント。一方、県にとってはブースは小さくても、24時間開いているメリットは大きい

 青森、岩手、秋田3県が福岡市に出店した「みちのく夢プラザ」は開店10周年を迎えた。こちらは県境を超えた連携が売り。ふるさと自慢は結構だが、独り善がりでは意味がない。創意と工夫が大事。

河北春秋 河北新報 2009年3月31日

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