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2009年7月

「わかる ひろがる つながるNIE」成績アップに新聞を・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「新聞を読んで大感激した。記事の半分を暗記してしまった」。こんな電話をもらい、こちらこそ大感激。ただし、わが社の記者が書いた記事ではありません

 毎月第2、第4火曜日の本紙第2朝刊に「どきどき小学生」を掲載している。小学生が作るページで、取材・執筆はすべて児童が行っている。冒頭の電話は、掲載校の卒業生からだった  

 「どきどき小学生」は、新聞を教育に活用するNIE(ニュースペーパー・イン・エデュケーション)活動の一環。1月の開始以来、宮城県内の28校が登場した。おかげさまで、地域の人や卒業生から好評を頂いている

 NIEは、読解力を高め社会性を養うのが目的。例えば「夢と希望」に関する記事を探したり、記事を基に携帯電話の是非を討論したり。先生が工夫を凝らし授業に取り入れている。宮城はいち早く導入、今年は県NIE委員会の発足20周年に当たる  

 30、31の両日、長野市で第14回全国大会が開催される。「わかる ひろがる つながるNIE」をテーマに、全国の小中高校の先生が、公開授業やワークショップを通して実践を学ぶ

 新聞をよく読む高校生は、政治・経済や世界史だけでなく物理や数学の成績も良い、という文部科学省の調査結果もある。成績アップに新聞を。小欄もちょっとPR。

 河北春秋 河北新報 2009年7月30日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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生誕100年を記念「津軽」太宰治が旅した津軽の地・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 けいこが始まって約1カ月。こんなことで本当に大丈夫かなあ。青森県今別町の保健師大水美保さん(33)はいま心配でしようがない

 作家太宰治の生誕100年を記念して、五所川原市金木町で9月2~6日に上演される住民参加劇「津軽」に出演する。公募で選ばれた「地元役者」9人の一人。今月初めから週末に行われるけいこに参加している  

 舞台に立った経験がない。せりふは一通り覚えはしたものの、「自分の体なのに、思い通り動かせない」のがもどかしい。ほかの人たちも、掛け合いがうまくいかなかったり、大きな声が出せなかったり。悪戦苦闘している

 職場では「おとなしい女性」とみられているようで、今回の応募に町役場の周囲の人は驚いている。「違う世界に挑戦してみたかった」と大水さん。「舞台で、これまでと違った自分が発見できたら」  

 不安の中のそんな思いを乗せて制作は進む。青森県立美術館舞台芸術総監督の長谷川孝治さんの演出に導かれて、三日やったらやめられないという演じる魅力に取り付かれていくんだろうか

 「津軽」のもう一つの目玉は、駅のホームに舞台を特設する野外劇であること。津軽鉄道芦野公園駅で、太宰が旅した津軽の地が、どんなふうに表現されるか。地元役者の変身の成果とともに楽しみだ。

 河北春秋 河北新報 2009年7月29日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「米ツアー初勝利」日本人最年少 女子プロゴルフ米ツアー勝利・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 スポーツ選手が海外でプレーする厳しさは、並大抵ではなかろう。言葉や文化の違い、生活管理の難しさなどを乗り越えねば、実力を発揮できない。その分、勝利の喜びは大きいはずだ

 女子プロゴルフの宮里藍選手(宮城・東北高出)がついにやってくれた。フランスで行われたエビアン・マスターズを制し、悲願の米ツアー初勝利。本格参戦から4年目、24歳での優勝は日本人最年少の快挙だ  

 ともに転戦する上田桃子選手や、高校の後輩の有村智恵選手、原江里菜選手らが自分のことのように喜び、水をかけて祝福する姿に胸を熱くした人も多いだろう。日本中が待ち望んだ、ゴルフの申し子の初優勝だった

 予感はあった。先の全米女子オープンで同大会自己最高の6位となり、米ツアー今季6度目のトップ10入り。好調を維持していた。しかし初勝利までの道のりは、決して平たんではなかった  

 2年前にはドライバーショットが真っすぐ飛ばなくなる、想像を絶するスランプを経験。「再起できないのではないか」と悩んだという。後悔しないよう、信じる道をひたすら突き進むことで克服した

 石川遼選手の全英オープン出場など話題となることが多い男子ゴルフから主役の座を完全に奪い返した藍ちゃん。これを機に、さらに大きく羽ばたいてくれよう。

 河北春秋 河北新報 2009年7月28日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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市制120周年、政令市施行20周年の節目の年「仙台市」初の女性市長・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 夕刊で連載中の『漢字物語―白川静・文字学入門』によると、「主」という漢字の頭の「ヽ」は火のついた灯心を表すそうだ。その下の「一」は火をともす皿、一番下の「土」は皿を載せる台だ

 昔、火を持つ者は家のあるじだった。そこから「主」の字が生まれた。「直立したもの」の意味もあり、「柱」は木が真っすぐ立つこと。建物をしっかり支えるのが、柱というわけである  

 仙台市役所の新しい主(あるじ)が、前副市長の奥山恵美子さん(58)に決まった。梅原克彦市長の突然の出馬取りやめというハプニングもあったが、6人による戦いを制し、仙台では初の女性市長が誕生した

 市制120周年、政令市施行20周年の節目の年でもある。仙台一家の大黒柱として、奥山さんには市職員として長く行政に携わってきたキャリアを大いに生かし、100万都市に明るい火をともしてほしい  

 厳しい財政状況の中、地下鉄東西線の建設や雇用の安定、子育て支援など、課題は限りなく多い。東北の拠点都市としてのリーダーシップも求められる

 主に三水偏の付いた「注」は、液体を注ぐというのが語源。傾注という言葉に見られるように、「心を注ぎ込む」という意味へつながった。新しい主には、心血を注いで市政運営に当たってもらいたい。言わずもがなであろうが。

 河北春秋 河北新報 2009年7月27日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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古関裕而さん生誕100年「栄冠は君に輝く」聴く人を勇気づける・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 夏の高校野球地方大会の熱戦が続く。甲子園への切符を手にした球児たちの歓喜の表情が、紙面に躍り始めた。全国を熱狂させる夏はすぐそこだ

 夏の甲子園大会と切り離せないのが大会歌「栄冠は君に輝く」。1948年、学制改革で中学野球が高校野球に改称された年に誕生した。以来60年以上、球児たちの夢を支えてきた  

 作曲は故古関裕而さん(福島市出身)。構想中に甲子園を訪れた。「無人のマウンドに立って繰り広げられる熱戦を想像しているうちに、脳裏にメロディーがわき、自然に形付けられてきた」。自伝『鐘よ鳴り響け』にそう記している

 古関さんの音楽は聴く人を勇気づける。特に戦後は、暗く不安な世相を明るくしようと努めた。代表作「長崎の鐘」(49年)にも、戦争のすべての被害者への励ましの気持ちがこもる。「人々の再起を願って(途中で)長調に転じて力強く歌い上げた」  

 作品数は5000曲を超えるとされ、歌謡曲から映画・舞台音楽、クラシックまで多岐にわたる。メロディーメーカーとしての稀有(けう)な才能を否定する人はいまい

 今年は古関さんの生誕100年。記念の作品集なども近く発売される。日本の音楽文化を長く支えてきた功績はもっと評価されていい。一人でも多くの人に多様な作品の数々に触れてほしい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月26日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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現地の事情「世界遺産」観光振興を当て込んでの誘致合戦・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 世界遺産を紹介するテレビ番組が人気だ。不思議に思うのは、一向に最終回を迎える気配がないこと。それもそのはず、遺産の数は890もある。毎週放送したとしても17年は続けられる計算だ

 世界遺産の審査が厳格化している。「平泉の文化遺産」(岩手県)に続き、「国立西洋美術館本館」(東京都)の新規登録が見送られた。そんな状況から、山形県は「最上川の文化的景観」の登録を断念した  

 せっかく登録されたのに、取り消されるケースも出ている。ユネスコの世界遺産委員会は、ドイツの古都ドレスデンにある「エルベ渓谷」の登録抹消を決めた。称号が欲しい地域があまたあるのに、もったいない話である

 建設中の橋が、景観を損ねたというのが理由。市内は交通渋滞が激しく、住民投票の結果、エルベ川に架かる橋の建設が賛成多数で決まった。ドレスデン市民は、名を捨て実を取ったといえよう  

 仙台市に「仙台ドレスデン・クラブ」が1月に発足し、市民レベルで交流を進めている。代表の日本画家飯川竹彦さんは「(登録抹消を)あまり残念とは思わない」と意外な感想だ。「街が発展を続け、遺産と呼ぶには違和感があった」

 観光振興を当て込んでの誘致合戦も目立った世界遺産。テレビではうかがい知れない、現地の事情もあるようだ。

 河北春秋 河北新報 2009年7月25日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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エチゼンクラゲ定食「大量発生」東シナ海で大きな群れ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 40種類近いクラゲを展示する鶴岡市の加茂水族館。レストランの人気メニューはエチゼンクラゲ定食だ。刺し身、つみれ、豆腐料理など、ご飯以外すべてクラゲを使う

 「厄介者扱いされるエチゼンクラゲを、食材として定着させたかった」と副館長の奥泉和也さん。アイスクリーム、コーヒーゼリー、カステラなどクラゲ入りデザート、菓子も好評という  

 一匹でも食べ尽くすのは骨が折れよう。何しろかさの大きさが2メートル、体重200キロにもなる。2002年ごろから日本海でしばしば大量発生し、漁網が破られるなどの被害が相次ぐ。今年は過去最大級の発生が懸念されている

 「東シナ海で大きな群れが見つかった。史上最悪の被害を出した05年度並みになる可能性は否定できない」。水産庁は警戒する。05年度の被害報告数は約11万件。次に多かった06年度の倍以上だった  

 対策の鍵は早期発見、早期駆除。日本海への進入を食い止めようと、全国漁業協同組合連合会が長崎県の対馬周辺で、底引き網での駆除を始めた。「情報収集を急ぎ、臨機応変に配船したい」と担当者

 国内で食材として流通するエチゼンクラゲは大半が輸入物だ。加茂水族館もベトナム産を使う。国内での加工を進める手だてはないか。厄介者を役立てる方策も、もう少し考えていい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月24日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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何とか夏1勝を「甲子園」出るからには勝ってほしいのが地元の人情・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 高校野球の地方大会は今たけなわ。東北では秋田・明桜が一番乗りで甲子園出場を決めた。春の選抜大会で花巻東が準優勝、利府(宮城)が4強に進出しただけに、夏も東北勢の活躍に期待がかかる

 過去10年の成績を見ると、通算勝ち星が一番多いのは青森18勝。次いで宮城16勝。結構、勝っている。山形と福島が同じ7勝で続き、まあまあか。岩手は1勝で、少々寂しい  

 そんな中、秋田は何とゼロ勝。それもそのはず。昨年まで初戦11連敗。1997年に秋田商が1勝してから、校歌を聴いていない。春は2006年に2勝しているが、「何とか夏1勝を」。関係者の思いは祈りに近い

 高校野球史上最強チームと言えば、桑田真澄、清原和博両選手がいたPL学園(大阪)だろう。84年の準決勝。このチームをあわやというところまで追い詰めたのが、水沢博文投手を擁する秋田の金足農だった  

 古くは旧制中学時代の第1回大会で、秋田中が準優勝。「東北の強豪県」のプライドは、負け続けでズタズタ。失礼ながら格下と思っていたお隣、岩手勢の春の活躍に、焦りも募る

 1勝、1勝とプレッシャーを掛けるのもどうかと思うが、出るからには勝ってほしいのが地元の人情。たかが甲子園、されど甲子園。秋田のみならず、東北勢の勝ち星が今から気になる。

 河北春秋 河北新報 2009年7月23日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「8月30日の投票日」どの政党、どの候補者、選択するのは私たち有権者・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 DNAは親から子へ受け継がれるが、医学が発達した現代では、逆もまたあり得るかもしれない。きのう、衆院議長の役目を終えた河野洋平さん(72)を見ながら、ふと思った

 肝硬変治療のため7年前、長男で衆院議員の太郎さん(46)から生体肝移植を受けた。当時「太郎の肝臓なので頑固になっているかも」と語っていた。親譲りならぬ「子譲り」の性格になったかどうか定かでないが、SFじみて興味深かった  

 息子の肝臓をもらい、元気を取り戻した河野さん。衆院議長の最長記録を2029日に伸ばし、今期限りで引退した。解散詔書の朗読が最後の仕事。紫のふくさから取り出された詔書を力強く読み上げ、42年間の議員生活に別れを告げた

 河野さんのほか、小泉純一郎元首相も政界から退く。東北では野呂田芳成、玉沢徳一郎両元農相ら。津島雄二元厚相も急きょ、引退表明した。政治家のDNAが後世へと受け継がれるか  

 来月30日の投票日に向け、選挙戦が事実上始まった。民主党は「政権交代解散」と叫ぶが、「やけくそ解散」「がけっぷち解散」という声も。自民党の加藤紘一元幹事長は「与党ボケ解散」と名付けた

 有権者にとって、まさに「待ちくたびれ解散」。どの政党、どの候補者のDNAを国会に届けるべきか。選択するのは私たち。

 河北春秋 河北新報 2009年7月22日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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40周年「アポロ11号」月面に人類が初めて刻んだ第一歩の足跡・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 はしごを下り、宇宙飛行士がゆっくりと月面に立つ。長く伸びる影。人類が初めて刻んだ足跡がアップで映る。細長い棒で砂をすくい上げる姿は、まさに幻想的だった

 米国の宇宙船アポロ11号が月面に着陸したのは1969年7月20日。ちょうど40周年になる。第一歩を記した瞬間の映像は、世界中で中継された。昼時だった日本。誰もがテレビにくぎ付けになったことを覚えている  

 「60年代の終わりまでに人類を月面に到達させ、なおかつ安全に帰還させる」。故ケネディ米大統領が61年の演説で公約した時は、月旅行はまだ、おとぎ話やSFの世界の出来事だった

 当初宇宙開発をリードした旧ソ連が57年に史上初めて人工衛星を打ち上げてから12年。ガガーリン少佐による初の有人宇宙飛行からわずか8年後に人類が月に降り立つことを、誰が予想しただろう  

 アポロ計画は72年の17号まで続き、月に6回着陸した。長期滞在用の着陸船や月面車、レーザー反射鏡などが次々と登場した。計画終了から37年。月は遠い世界に戻ってしまった感がある

 米国は2020年までに月に再び人を送る計画を発表。日本も、ロボットによる月探査に同年ごろ乗り出す。月がまた身近になる時が訪れそうだ。アポロ11号がもたらしたような興奮が世界を包むことはあるか。

 河北春秋 河北新報 2009年7月20日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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サイボーグ009「萬画」漫画が持つ可能性への期待・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 宮城県登米市出身の漫画家、故石ノ森章太郎さんの作品の中から好きなものを一つ選ぶとしたら、「サイボーグ009」を挙げたい。幼いころ、9人のサイボーグ戦士が活躍する姿に胸を躍らせたものだ

 きょう19日は「サイボーグ009の日」。石ノ森さんのプロダクションが2009年を「009の年」とし、1964年に少年漫画誌で連載が始まったこの日を記念日とした。関連商品も発売されている  

 54年のデビューから98年に60歳で亡くなるまで、発表した作品が500編に上ると言われる多作の石ノ森さんにとって、「009」は特別だった。連載と中断を繰り返しながら描き続け、最期まで完結編の執筆に意欲を見せた

 単なるヒーローものではなく、反戦や人種問題、異文化の衝突、そして神とは何かなど、作品にはさまざまなテーマが盛り込まれ、哲学的でさえあった  

 石ノ森さんは晩年、漫画を「萬画」と呼んだ。そこには森羅万象を表現できるという、漫画が持つ可能性への期待と自信があった。「009」を完結させることで、漫画が「萬画」であることを実証しようとしたのかもしれない

 戦争や人種問題など、石ノ森さんが提起した問題をわたしたちは解決できていない。その意味でも「009」は古びていないし、今後も読まれ続けるだろう。

 河北春秋 河北新報 2009年7月19日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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遭難事故が多発「とても怖い」自然を侮ってはいけない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 登山家の野口健さん(35)はエベレスト登山の際、決まって「無理しないように」と助言される。だが、無理をしないと登れないのがヒマラヤの山々。「大切なのは『してもいい無理』と『してはいけない無理』があること」と、自著に書く

 してはいけない無理をして、10人の命が奪われる遭難事故が、北海道の大雪山系で発生した。トムラウシ山と美瑛岳に登ったツアー客らで、いずれも50~60代の中高年登山者  

 遭難者の多くは、低体温症にかかった。体温が35度以下になると現れる症状で、運動能力と精神活動の両方が低下する。特に判断力は、早い段階から落ちるとされる

 一帯は低気圧に見舞われ、山の標高と同じ高さの上空2000メートル付近で、20~25メートルの風が吹いていた。体感温度は風速1メートルにつき約1度下がるといわれる。急激な体温変化で、判断力が鈍ったのか  

 中高年登山者の急増に伴い、遭難事故が多発している。警察庁によれば、昨年の山岳遭難者のうち過半数が60歳以上で、シ者・行方不明者の9割が40歳以上だそうだ

 野口さんは、エベレストに挑戦するたび「とても怖い」と感じるという。恐怖におびえながら、山頂にアタックすることもある。7大陸最高峰登頂の最年少記録を持つアルピニストにしてそうである。自然を侮ってはいけない。

 河北春秋 河北新報 2009年7月18日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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46年ぶりの皆既日食、気になるのは天気、全国で見られる部分日食・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 アインシュタインは一般相対性理論の中で、光線は重力で曲がると予測した。これを実証したのが英国の天文学者エディントン。1919年の皆既日食の時のこと

 理論では、恒星の光が太陽のそばを通る場合、重力によって曲げられる。日食の闇の中、エディントンが写真に撮った太陽周辺の恒星は、本来の位置とずれていた。重力の作用だった  

 鹿児島県のトカラ列島などで観測される国内で46年ぶりの皆既日食まで、あと5日となった。最長約6分半観測でき、研究者は手ぐすね引く。太陽活動は100年ぶりの停滞期にあり研究の好機という。今回も歴史的な発見があるかもしれない

 全国で見られる部分日食への関心も高まる。仙台市で65.6%、青森市では57.9%が欠ける。「木漏れ日がどう見えるか観察してほしい」。東海大教授の比田井昌英さんが本紙で呼び掛けていた  

 注意が必要なのは、黒い下敷きや、すすを付けたガラスなどで見ると網膜を痛める恐れがあること。最悪の場合は失明する。赤外線などを防ぐ日食グラスがよく、数百円で入手できる

 ペットや庭の小鳥が普段と違う行動を取るかもしれないという。自分なりの観測方法を考えるのも楽しい。気になるのは天気。雲の切れ間からでもよい。お日さまにぜひ顔をのぞかせてほしい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月17日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「寝耳にビール」激しく火花を散らしてきたキリンとサントリーが統合話・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ビールのおいしい季節になった。マルチン・ルターは「酒と女と歌を愛さぬ者は、生涯ばかのまま」と言った。宗教改革の祖の金言を信じ、酒を愛してン十年。ビール片手に、はたと思った。水に比べ、何で酒はあんなに飲めるのか

 日本化学会編『化学・身近な疑問』に解答が出ている。水は胃ではなく腸で吸収されるので、一定量になると胃から「ギブアップ」の信号が出る。一方、アルコールは胃で吸収されるため許容量が多い  

 また、アルコールは水の再利用を促すホルモンの分泌を抑えるので、すぐ尿になる。トイレが近くなるのはこのため。脱水状態を防ぐため、体がますます酒を欲するのだそうだ

 寝耳にビール、いえ寝耳に水のニュースが飛び込んできた。キリンとサントリーが統合交渉に入ったという。驚かれた方も多いだろう。同じ土俵で激しく火花を散らしてきた仲。巨人と阪神が合併するようなものだ  

 1980年代、松田聖子さんの「スイートメモリーズ」が流れたサントリーのCM。「こんな僕でよかったら」のせりふを思い出す。両社トップが「こんな会社でよかったら」と、互いのビールで乾杯したのかも

 仕事帰りの居酒屋で、統合話に花が咲くかもしれない。「酒が入れば知が出て行く」という西洋のことわざもある。ほどほどに。

 河北春秋 河北新報 2009年7月16日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「国際生物学オリンピック」科学する心をはぐくむには子供たちの感性を育てる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 理科離れが叫ばれて久しい。「科学技術の進展と社会への浸透が、逆に若者たちの好奇心や感動を奪ってしまった」。東京大大学院教授の清水誠さんは著書の中で指摘する

 珍しいものではなくなり興味がわかない。知らなくても何不自由なく生きられる。教科書がつまらない―。若者たちの生の声から、こんな本音が浮かび上がったという  

 「理科離れに一石を投じ、理科教育を考えるきっかけにしたい」。関係者の思いを乗せ、世界の高校生が競う「国際生物学オリンピック」が、茨城県つくば市で始まった。国内では初の開催

 56の国・地域から生徒200人以上が参加している。日本は5回目の参加で4人が挑戦。成績上位者10%に授与される金メダルの初の獲得を目指す。きのうは解剖学、生化学など4分野の実験を実施した。あすは理論試験を行う  

 4人は3回の選考を経て2500人から選出。合宿を重ね、準備を進めてきた。昨年の国別成績は14位。文部科学省は「良い成績を挙げてアピールし、参加者を増やしたい」と国内開催の効果に期待する

 「科学する心をはぐくむには子供たちの感性を育てることが何より重要」と清水さん。オリンピックで代表が活躍し注目度が高まれば、刺激を受ける子供も出てこよう。理科離れを食い止める一助になるか。

 河北春秋 河北新報 2009年7月15日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「待ちぼうけ」偶然の幸運を当てにして時間を無駄に過ごすな・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 子どものころ、よく北原白秋作詞の童謡『待ちぼうけ』を口ずさんだ。「ころりころげた」と歌う軽いリズムが好きだったからだが、歌詞の内容はなかなか示唆に富む

 中国の『韓非子』にある逸話が出典。ある日、男が農作業をしていると、ウサギが切り株にぶつかってシんだ。労せずして獲物が手に入り、味を占めた男は耕作もせず株をずっと見張って過ごした  

 結局、ウサギは現れず、男は国中の笑いものになった。そこから、古い慣習を固守して少しも進歩しないことを指す「守株(しゅしゅ)」の故事が生まれた。偶然の幸運を当てにして時間を無駄に過ごすな、という戒めでもある

 「いつまで待たせるのやら」と気をもませた衆院選は、21日にも衆院解散、来月30日投開票の見通しとなった。きょう解散との予測もあっただけに、「待ちぼうけ」を食った格好の国民はやや拍子抜け  

 「守株」ならぬ、政権維持の「シシュ」に躍起となっている自民党。東京都議選などで連戦連勝した勢いで、政権交代を目指す民主党。いつになく熱い夏の戦いとなるであろう

 もっとも、相手がしくじって「ころりころげた」のを待つばかりの戦術では、国民不在の不毛な争いになるだけである。『待ちぼうけ』の5番の歌詞は暗示的だ。「いまは荒野の箒(ほうき)草 寒い北風 木のねっこ」

 河北春秋 河北新報 2009年7月14日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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新しいファンの獲得「ワールドカップ招致」迫力ある肉弾戦が楽しめる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 例えば社会人なら新日鉄釜石。高校なら秋田工。東北はかつて、この国のラグビーをリードしてきた。残念ながら今や、王国とも呼ばれたその面影はない

 サッカーの盛り上がりとは比べるべくもないが、ラグビーにもワールドカップ(W杯)がある。4年に1度開かれ、今月末、2015年と19年の大会の開催地が一括して決まる。日本はどちらかの大会を開きたいと立候補している  

 開催地の決定権を持つ国際ラグビーボードに対し、W杯を運営する会社が先日、19年大会の日本開催を推薦した。アジアでの競技普及と新しいファンの獲得が見込めるとしている。推薦が覆る可能性は低いという

 1987年に始まったW杯はこれまで、いわゆる伝統国同士でパスを回し合うようにして開かれてきた。日本は11年大会の招致にも名乗りを上げたが、あと一歩のところでニュージーランドに敗れた経緯がある  

 悲願が達成されれば、東北では、仙台市のユアテックスタジアム仙台が会場となることが既に決まっている。ここは何度か国際試合を経験済み。迫力ある肉弾戦が楽しめるはずだ

 そして何より、仙台が会場となることで東北のラグビーが大きな刺激を受ける。失われたひところの勢いを取り戻すチャンス、ととらえることもできるだろう。吉報を待ちたい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月13日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ユニークなしこ名「右肩上り」気持ちが前向きになる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 きょう開幕する大相撲名古屋場所に、「右肩上り」が登場する。三段目の力士で、山口県出身の21歳。本名の吉野から、ユニークなしこ名に変えた

 最近は幕下と三段目を行ったり来たり。「世の中が不景気だからこそ、こんな名前の力士がいてもいい」と名付け親の大嶽親方。本人は「気持ちが前向きになる。周りも笑ってくれるし、験がいい」とご機嫌だ  

 大相撲には珍名さんが多い。明治時代に「唐辛(とうがらし)」や「凸凹」「おだやか」といったしこ名があったそうな。今場所の番付にも、ロシア出身の幕下「大露羅(おおろら)」「阿夢露(あむうる)」や、茨城県出身の序二段「猫又(ねこまた)」という名前が載る

 番付外にも「右肩上り」にあやかりたい力士は多い。片や、自民山。土俵際まで追い込まれ、きょう投開票の東京都議選で巻き返しを図る。こなた、楽天海。春先の快進撃はどこへ行ったやら。黒星先行の苦しい戦いが続く  

 きょう告示の仙台市長選。関係者は投票率の右肩上がりを狙う。前回は、参院選との同時選挙だった前々回より約13ポイントも落とした。上昇気流に乗せられるか

 日を追うごとに上がっていくのが確実なのは、各陣営のボルテージ。それでなくとも気がめいる梅雨時。不快指数の右肩上がりは勘弁願いたい。名前の連呼だけなら、ボリュームを少し下げてもらわないと。

 河北春秋 河北新報 2009年7月12日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ゲリラ豪雨対策8月いっぱいは気が抜けない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 東北地方が梅雨入りして1カ月。今月初めまで空梅雨気味だったが、ここ数日、梅雨空が戻ってきた。きのうは北部や日本海側を中心に久々の大雨となった

 前線に伴う集中豪雨に加え、警戒が必要なのはゲリラ豪雨だ。梅雨が明けても8月いっぱいは気が抜けない。昨年7月末と8月上旬、神戸市と東京都でそれぞれ5人が亡くなった被害は記憶に新しい  

 ゲリラ豪雨対策を気象庁が本格化させた。今月から、気象レーダーによる降雨域の観測をこれまでの10分間隔から5分間隔に縮め、ホームページで速報。併せて50分先までの降雨域の予測を動画で公開している

 原因は積乱雲の急速な発達。数キロから十数キロの狭い範囲で大雨を降らせ数十分で消滅する。降り始めをどう素早く把握するかが鍵を握る。衛星利用測位システム(GPS)を使い、発生場所や時間を予測する手法も開発された  

 人工衛星からの電波は大気中の水蒸気量が多いと、地上に達するのが遅れる。到達時間を基に、積乱雲の発生を予測する仕組み。実用化すれば、ゲリラ豪雨を数時間前に把握できるという

 ゲリラ豪雨は昨年の新語・流行語大賞でトップ10入りした。ゲリラという言葉は突発性、局地的などのほか、予測困難の意味を含む。予測が進み、新語がシ語になる日が待ち遠しい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月11日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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途方もなく長い道のり「苦海浄土」日本の公害病の原点・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「ゆりちゃんかい」。母親が17歳の娘に話し掛ける。「どれどれおしめば替えてやろかいねえ」。歩くことも、話すこともかなわぬわが子の世話をする母。石牟礼道子さんの『苦海浄土』で語られる熊本弁が胸を打つ

 水俣病の恐怖にのみ込まれた住民の証言をまとめたこの本は、「自分自身に語り聞かせる、浄瑠璃のごときもの」と著者はいう。腹の底から絞り出されるような一人語りが、いたこの口寄せのように連綿と続く  

 工場廃液中のメチル水銀により、熊本や新潟の住民が犠牲になった水俣病は、日本の公害病の原点とされる。神経が侵され、手足がまひし、言語障害を起こす。シボウ者も相次いだ

 水俣病救済特別措置法が成立した。国の基準に満たず長年苦しんできた被害者にも、ようやく救いの手が差し伸べられることになった。対象者は2万人を超すとされる  

 最初の患者が公式確認されてから53年。途方もなく長い道のりだった。喜ぶ住民がいる一方、将来に向けた責任の所在の不備を指摘する声がある。最終解決にはなお時間がかかる

 「水俣病のなんの、そげん見苦しか病気に、なんで俺(おれ)がかかるか」。『苦海浄土』の叫びは悲痛だ。「ミナマタ・ディジーズ」と英語にもなった未曾有の公害は、歴史の汚点として幾代にもわたり語り継がれよう。

 河北春秋 河北新報 2009年7月10日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ネット通販の隆盛が招いた犯罪「クレジットマスター」・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 インターネット通販は生活に欠かせぬものになりつつある。自宅に居ながら膨大な商品を検索でき、価格の比較も簡単にできる

 便利な半面、危険も付きまとう。偽のウェブサイトに誘導してIDやパスワードを盗むフィッシングや不正アクセスなど。盗んだ情報を使って本人に成り済ます犯罪の被害は後を絶たない  

 自己防衛のため、通販ではクレジットカードでの決済を避ける人もいるという。ただ、いかに細心の注意を払っても防げない犯罪がある。警視庁が全国で初めて摘発した「クレジットマスター」はその一つ

 実在するクレジットカード番号に特殊な計算式を当てはめ、別の人のカード番号を割り出す。番号と合致するカードの有効期限も探り当て、ネット通販で不正に商品を購入する手口だ  

 「番号の流出は個人では防ぐすべがない。クレジットカードを持つ人なら誰でも、被害に遭う可能性がある」。日本情報安全管理協会の菅原哲さんは言う。背景には、カード番号と有効期限だけで購入できるサイトが多いことがある

 購入時に本人確認のための情報の入力項目を増やせば防ぐ手だてになるが、業者側は買ってもらうためには手間を省きたいと考えがちだ。ネット通販の隆盛が招いた犯罪。被害防止へ、業界が統一ルールを作ることはできないか。

 河北春秋 河北新報 2009年7月9日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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東西の人々が交流し合ったシルクロード、民族間の争いが絶えず・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 喜多郎さんの哀調を帯びたシンセサイザーの音色と、石坂浩二さんのゆったりした語り。NHKの紀行番組「シルクロード」に魅了された人にとっては、悲しいニュースが入った

 楼蘭やトルファンなどシルクロードの遺跡が残る中国新疆ウイグル自治区で、大規模な暴動が発生した。区都ウルムチでは、150人以上の市民が犠牲になったと伝えられる。中国の建国以来、最大級の民族衝突となった  

 同自治区は、面積が160万平方キロと日本の4倍以上あり、中国の約4分の1を占める。9世紀ごろからトルコ系のウイグル族が住み、1955年に自治区となった。新疆とは「新しい土地」を意味する

 その新しい土地で、なぜ暴動が起きたのか。詳細は不明だが、広東省の工場で6月、ウイグル族労働者が漢族に殴り殺される事件が起きた。それが引き金になったという  

 長年、、北京五輪の直前、警察官17人が死亡する襲撃事件も起きた。中国は同じくチベット問題を抱える。昨年春の暴動は記憶に新しいが、暴力の連鎖だけはご免である

 東西の人々が交流し合うシルクロードは、平和の象徴でもある。喜多郎さんの曲をバックに、ラクダに乗った隊商が悠々と中央アジアを横断する。そんな平和なイメージが実現する日はいつだろう。

 河北春秋 河北新報 2009年7月8日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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仙台を日本中に「ファンファーレ 闘志躍動」お互いを盛り上げていく・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 サッカーの応援に歌は欠かせない。Jリーグファンならご存じだろう。J2ベガルタ仙台の試合でも、選手入場から勝利の凱歌(がいか)まで、チームや選手を鼓舞する歌は絶えない  新たな音楽の援軍が加わった。仙台フィルハーモニー管弦楽団がベガルタに贈った「ファンファーレ 闘志躍動」だ。昨季、あと一歩及ばなかったJ1昇格を後押ししようとのメッセージが、盛り込まれている  躍動感あふれるリズム、明るく響く長調の和音。転調に転調を重ね、壮大な世界を構築していく。「仙台を日本中に発信できるチームになってほしいとの願いを込めた」と、作曲を担当した内藤淳一さん  仙フィルとベガルタが共同事業を行うのはこれが初めて。ジャンルの異なる団体同士が、お互いを盛り上げていくためには、どんな連携が可能か。定例の協議も、併せてスタートさせた  プロのスポーツ、音楽団体の地域での連携は広島市などにもあるが、試合や演奏会への招待が中心。仙フィル、ベガルタの試みは「前例がないはず」(仙フィル)で、全国的にも注目されよう  ファンファーレはあす、ユアテックスタジアム仙台で行われる草津戦の前に、仙フィル団員の生演奏で披露される。少し気が早いが期待する場面は一つ。J1昇格を決め、高らかに鳴り響くその瞬間だ。  河北春秋 河北新報 2009年7月7日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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雨空に咲く“花”景気低迷で土砂降りの雨空に差す傘はあるか・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 パラパラパラ。頭の上ではじける雨音が心地いい。江戸和傘。それでも柄をくるりと回せば、任侠(にんきょう)映画の博徒に扮(ふん)した高倉健さんみたいな気分になる。雨空に咲く“花”の下には優しさと粋がある

 花巻市に和傘作りの滝田工芸という店がある。竹の骨組み、紙張り、油塗り、乾燥と作業一つ一つがとても丁寧。和傘の製作は今や東北で2業者だけで、工房や店内の風景は貴重になりつつある  

 「パッと差して少しでも心が晴れ晴れとなればいいんですが」とは店主の滝田信夫さん(56)。陰干しとか大切に使えば10年はもつらしく、ジメッとしたこの季節、せいぜいお世話になろうか

 話を落とすわけではないが、梅雨は黴雨(ばいう)ともいう。ただ、カビも、みそ、しょうゆ、酒、チーズなどの発酵食品には欠かせない。雨は新たな何かを生み、すべての営みに大きくかかわっているかのようだ  

 そういえば、水木しげるさんの漫画に「傘化け」という一つ目一本足の妖怪がいる。古い傘が霊力を得て化けるらしい。あれも結局は家の片隅で眠っていた代物が別の姿に生まれ変わっていく

 ふと日本の政治を考える。衆院解散・総選挙はいつ行われるかは分からないが、こちらのカビ臭いものにはノーと言いたい。世は景気低迷で土砂降りの様相。果たして今、雨空に差す傘はあるか。

 河北春秋 河北新報 2009年7月6日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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協賛金が集まらない「花火大会」この夏、各地でピンチ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「いいなあ、日本の夏は―そう思う風物を挙げて」。そんなアンケートを取ったら一番になりそうな答えは、花火大会ではないかしら。なのにこの夏、各地でピンチだそうだ

 打ち上げる数を減らすのは当たり前。中には早々と中止を決めた所も。景気が悪くて企業の協賛金が集まらないからだ。「このご時世に花火でもないだろう」という意見も、分からないではないが  

 記録に残る最も古い花火大会は1733年、享保年間の江戸は両国の川開き。旧暦の5月末のことだった。それまでは花火の日は一定せず、大名や旗本が屋形船を浮かべては、花火を楽しんでいたという

 前の年、全国的な凶作に見舞われていた。江戸ではコレラが大流行し、多数のし者が出た。慰霊と悪疫退散を願って水神祭りを催し、その際に盛大に花火を打ち上げた。将軍吉宗が許可したと伝わる  

 業績急落、賞与激減、妻子落涙…。思いつくまま適当な四字熟語をひねり出してみる。どうにも徒労感の漂う夏。かつてない不況という悪疫の退散を願って例年通りの大会があっていい

 プラネタリウムみたいに花火の映像を再現する「家(うち)あげ花火」なる玩具が発売されるという。衝動買いしたい商品だが、少々味気ない気も。やっぱり花火は外で思いっきり「た~まや~ッ」と叫ぶのが一番。

 河北春秋 河北新報 2009年7月5日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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新型インフルエンザ「くすぶり流行」火種は静かに拡大する・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 火種があちこちでくすぶっているが、非常に小さく人の目に付かない。ぼやはあっても、火事にはならない―。国立感染症研究所は、新型インフルエンザの現状をこう言い表す

 ぼやは神戸市などでの集団感染を指す。この「くすぶり流行」は厄介だ。感染者はきのう、44都道府県で計1500人を超えた。火種は静かに拡大する。流行期に入れば各地でぼやを多発させ、大火事を引き起こす原因にもなる  

 気になる動きが相次ぐ。大阪府の感染者から、抗ウイルス剤タミフルに耐性を持つ、突然変異したウイルスが確認された。もしこのウイルスが拡大すれば、有力な治療手段を奪われることになる

 驚いたことに、府は耐性ウイルスを確認した後、2週間近くも厚生労働省に報告しなかった。「重大な事象ではないと認識してしまった」という。最近ぼやもないことが招いた気の緩みか  

 東南アジアでの感染拡大も不安要素だ。現地では強毒性の鳥インフルエンザの感染で死者が多発。二つのウイルスが混じり合って新しいウイルスが生まれれば、毒性が強まる可能性がある

 国内ではまだ死亡した人はいない。過度に恐れる必要はないが、ウイルスの変異にも柔軟に対応できる体制の構築が不可欠だ。くすぶり流行の今が準備期間であることを忘れてはならない。

 河北春秋 河北新報 2009年7月4日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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岩手・宮城内陸地震復興にかける被災者らの大きな励み・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「早く土から出して、空気を吸わせてあげたかった」。遺族の言葉に胸が詰まった。岩手・宮城内陸地震で行方不明となっていた、栗原市の旅館従業員2人が遺体で見つかった

 ほっとすると同時に、しを受け入れなければならないつらさ。遺族にとっては複雑な思いが交錯したことだろう。布団部屋付近で発見された2人は、ともにエプロン姿だった。宿泊客の布団の片付けをしていたのだろうか  

 捜索が再開されたものの、家族は「もう見つからないのでは」と不安もあった。現場は深さ数メートルにも及ぶ土砂で埋め尽くされていた。発見は奇跡としか思えなかった

 見つかったのは、深さ4メートルの地中だった。捜索隊は重機を使い何十トン、何百トンもの土砂を取り除く気の遠くなるような作業を、約40日間にわたり繰り返した。家族の切実な思い、それに応えた捜索隊の執念が、奇跡を呼び起こした。復興にかける被災者らの大きな励みになったことだろう  

 先月は、仙台市の夫婦が遺体で見つかった。第一発見者は警察犬親子。ほえたり、地面を引っかいたりして、居場所を知らせた。夫が妻をかばうような姿だったという

 梅雨のさなか、台風の季節も間近だ。二次災害の危険と隣り合わせで復興が本格化する。残る不明者6人の手がかりが見つかることを祈りたい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月3日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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市民ときちんと対話できる人かどうか。見抜くのは、本当に難しい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 福田康夫前首相は辞任表明した昨年9月の記者会見で、突然語気を強めた。「わたしは自分を客観的に見ることができる。あなたとは違う」

 人ごとのようだと指摘された時のこと。言葉の適否はともかく、国民への説明責任を果たそうとの思いは感じ取れた。会見が政権投げ出しに対する言い訳や、民主党の国会対応への愚痴に満ちていたにしても  

 仙台市長選への立候補断念をきのう表明した梅原克彦市長。「市民との信頼関係が損なわれていることを痛感した」「短期間での修復は不可能と感じた」。用意した文書を読み上げると、質問に一切答えずに席を立った

 半月前、丸刈り頭で臨んだ出馬会見は何だったのか。「郷土愛と誇り、情熱は誰にも負けない」「道半ばの仕事を仕上げる責任と義務がある」。短期間での変節の背景は、市民にはどうも理解しがたい  

 「問題の重大さに対する認識の欠如、説明不足をおわびしたい」。市議会が問責決議案を可決したタクシーチケットの不適切使用問題も、残ったのは形ばかりの謝罪の言葉だけだ

 調整型の福田前首相と異なり、独断専行を指摘され、2期目への意欲を失った訳も詳しく話してはくれない。これでは前回投票した人も悔いが残ろう。市民ときちんと対話できる人かどうか。見抜くのは、本当に難しい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月2日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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地域の農作物、地域の水で丹精を込めて少量のものが作られることから価値が生ずる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 村上春樹さんの新作『1Q84』を最初、「IQ84」と読み違えた。こちらは本物の「アイキュー」。仙台の劇団「I・Q150」が、旗揚げから今日で丸30年を迎えた

 以前、ある団員が名前の由来を「団員の知能指数が平均150だから」と話していたのを、ずっと真に受けていた。「まさか。全員分を足して150かな」と主宰の丹野久美子さんが笑う  

 インパクトを狙ったのと「愛は救う」を掛けて命名したという。一貫して、男女の機微など人と人との関係を題材に上演。全国公演も多く、地元演劇界のリード役を担ってきた

 地方の劇団は、決して恵まれていない。けいこ場がない、経営が苦しい、団員が集まらない…。「I・Q」も例外ではない。30人いた俳優陣も、8人に減った  

 「何度もやめようと考えた。でも、団員やお客さまに申し訳ない」(丹野さん)と思いとどまる。「一番良い環境や状態で演じてほしい」と、公演中は自ら買い出しに行き、団員の食事を用意する

 劇作家の平田オリザさんは、演劇を吟醸酒やワインに見立て「地域の農作物、地域の水で丹精を込めて少量のものが作られることから価値が生ずる」と自著に書く。仙台銘柄の上質のお酒で、今後も酔わせてほしい。記念公演は6日まで。

 河北春秋 河北新報 2009年7月1日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「漫画の殿堂」漫画の表現力が、時代とともに着実に進化・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 漫画好きの麻生太郎首相ならご存じか。世代を超え支持されてきた漫画が完結した。故手塚治虫さんの『鉄腕アトム』を下敷きにした、浦沢直樹さんの『PLUTO(プルートウ)』

 原作はアトムの人気エピソード「地上最大のロボット」だ。浦沢さんはイラク戦争を思わせる「ロボット戦争」を背景に設定。人間と人工知能の共存、地球滅亡の危機などをテーマに、壮大なスケールで描く  

 手塚さんに敬意を込めた作品は、現代を色濃く反映する内容となった。「1960年代の少年漫画のフォーマットでは収まりきらなかった原作の行間までも、21世紀の青年漫画の濃さと厚みで描き出す」。評論家の山田五郎さんは評価する

 漫画の表現力が、時代とともに着実に進化したことも強烈に印象づける。もし手塚さんが今、この作品を見たら、嫉妬(しっと)するかもしれない。コミック最終巻が、きょう発売される  

 漫画やアニメなどを収集、展示する「国立メディア芸術総合センター」の建設費117億円が予算化された。だが、野党は無駄遣いだと批判し、与党内からも執行停止を求める声が上がる

 漫画の社会的地位が低かったころ、「漫画の殿堂」は関係者の夢だったという。麻生さんも、もっと皆に祝福されるタイミングで建設を言いだしてくれればよかったのに…。

 河北春秋 河北新報 2009年6月30日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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