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2009年8月

少子高齢化「おらほがもし100人の村だとへば」青壮老のバランスを崩し・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 秋田県がもし100人の村だったら、1年間に1人シんで1人生まれ、1人移り住んで2人出ていく計算になるという。だから毎年1人ずつ減って、30年後の人口は70人に落ち込む

 ベストセラー『世界がもし100人の村だったら』の秋田版『おらほがもし100人の村だとへば』(東北文化出版)に、教えてもらった。著者は、秋田大教育文化学部の島沢諭准教授  

 100人から70人になった「秋田村」では、お年寄り(65歳以上)が27人から41人に増えている。そのうち27人は75歳以上。数字が小さいと、統計も実感としてとらえやすい

 100人中27人でもかなり高率だというのに、70人中41人(約6割)が高齢者という社会は、想像しにくい。経済規模が縮小し、青壮老のバランスを崩した集団は、間もなく立ちいかなくなるのだろう  

 総選挙で今、与野党ともに子育て支援を掲げている。とかく批判はあるが、少しでも効果があるなら、ばらまきも大いに結構。少子化対策は待ったなし。乳幼児や学童は社会全体で育てると、腹を決めた方がいい

 「少子高齢化では全国の10年先をいく」と言われる秋田。30年後の秋田村は、40年後の日本村の姿でもある。そこにはラグビーやサッカー、野球をする子どもはいない。これだけの人数はとても集まらないから。

 河北春秋 河北新報 2009年8月26日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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時計回りとは反対の左回りに出合う場面も意外に多い・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 世界陸上でボルト選手の速さに度肝を抜かれ、甲子園では花巻東の菊池雄星投手の涙にもらい泣き。女子バレーの世界大会もあり、ここ数日、衆院選をよそに数々のスポーツに酔いしれた

 テレビを見ていて、ふと気付く。陸上のトラック競技にしろ、野球のベースランニングにしろ、時計回りとは反対の左回りになっている。理由があるのかと調べてみたら、近代陸上では右回りの時代もあったそう  

 19世紀の英国では大学対抗で右回りだった記録がある。オリンピックも初めのころは右回り。左回りに変わったのは1908年の第4回からで、その後、国際陸上競技連盟がルールに採用した

 以前、職場対抗の草野球で野球にからきしうとい同僚がたまたまヒットを打った。ところが、無我夢中で三塁に走ってしまい、あえなくアウトのコール  

 左回りが定着した訳は、よく分かっていない。遠心力による心臓の圧迫を少なくするためとか、大半の人が左足を軸足にしているからという説。重い肝臓が右側にあるので、バランスを取るためという考えもある

 いずれも科学的な根拠はないらしいが、左回りに走る方が速いという記録もある。自転車競技、スピードスケートも左回り。時計回りが世の中の主流のような気がしていたが、左回りに出合う場面も意外に多い。

 河北春秋 河北新報 2009年8月25日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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前評判にたがわぬ快進撃を見せた花巻東(岩手)東北球児たちの大きな自信・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 期待はこれまでに増して膨らんでいた。東北地方の高校野球ファンの多くが、全国制覇を夢見たろう。悔しさも募るが、最後まで全力を尽くした選手たちに拍手を送りたい

 選抜高校野球大会準優勝の実績を引っ提げて夏の甲子園に乗り込み、前評判にたがわぬ快進撃を見せた花巻東(岩手)。きのうの準決勝は、中京大中京(愛知)に1―11と、思わぬ大敗を喫した  

 高校屈指の左腕、菊池雄星投手を中心に、攻守ともに春を上回るチームに成長した。ただ、準決勝は、エースが背筋痛で先発できないアクシデントで苦しい展開に。全員野球で臨んだものの、中京の強力打線は抑えられなかった

 万全のチーム状態ではなくとも、どんなピンチでも、試合中は常に笑顔を失わなかった。本調子でない中、3番手で登板した菊池投手は「悔いのないピッチングはできた」と語った  

 3回戦で東北(宮城)を破ったとき、「絶対に優勝してくれ」と声を掛けられたという。「東北勢の思いを背負って戦う」(川村悠真主将)と誓った通りのさわやかなプレーを、最後まで見せてくれた

 悲願はかなわなくとも、東北の高校野球史に新たな1ページを記し、ファンに鮮烈な記憶を残したのは間違いない。東北球児たちの大きな自信にもなったはずだ。胸を張って凱旋(がいせん)してほしい。

 河北春秋 河北新報 2009年8月24日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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数字の語呂合わせで物語「円周率」産医師異国に向かう産後・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「校長先生の話は、まじで円周率だよ」と生徒のため息。円周率は3.14…と無限に続く。ここから、終わりが見えないほど長い説教やあいさつに使うのだそうだ(北原保雄編『あふれる新語』)

 筑波大がスーパーコンピューターを用いて、2兆5769億8037万桁(けた)まで円周率を計算したという。従来の世界記録1兆2411億桁を倍以上も更新した  

 文字通り桁外れの数字。どれだけすごいのか、想像がつかない。試しに1秒間に10桁ずつ読み上げるとする。全部読み終えるのに8000年以上もかかる計算だ

 コンピューターがない時代の日本人もすごかった。江戸中期、既に円周率の計算をした人がいる。数学者の関孝和。なんと正13万1072角形の周囲を計算して、11桁まで正確に求めたそうだ。どれだけ根気の要る仕事だったか。世界に誇る和算の偉業である  

 円周率の暗唱でも、日本人が世界記録を持っている。2006年、千葉県の60代の男性が10万桁を達成した。数字の語呂合わせで物語を作り、覚えたという

 最近の研究では脳内の記憶の司令塔・海馬が、成人になっても成長することが分かった。記憶力を鍛えるのに年齢は関係ない。どれ、挑戦してみようか。暗記法を一つ。産医師異国に向かう産後(3.1415926535)…。

 河北春秋 河北新報 2009年8月23日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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アフガニスタン・バーミヤン遺跡「復興」平和の国に生まれ変わってほしい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 『西遊記』の三蔵法師のモデルとなった玄奘三蔵の著書『大唐西域記』に、全長約300メートルの巨大な涅槃(ねはん)仏の記載がある。今のアフガニスタン・バーミヤン遺跡にあるとされてきた

 この仏を含め三つの文化財が未発掘だったが、最近の調査でこのうち王の建てた伽藍(がらん)とみられる5~6世紀の寺院跡が出土した。「幻の涅槃仏」発見にも弾みがつきそうだ  

 返す返すも残念なのは2001年、当時のタリバン政権により、世界最大級の大仏立像2体が爆破されたことだ。寺院跡は、その中間付近で発掘された。涅槃仏が加われば、謎が多い遺跡の全容解明につながるはずだった

 皮肉にも大仏破壊によって遺跡が注目され、ユネスコが一帯を世界遺産に指定、保存・修復に努めている。日本など各国からも調査隊が参加し、今回の寺院跡をはじめ貴重な発見が相次いでいる  

 同国の大統領選が終わった。混乱がないよう祈ったが、タリバンによるとみられる選挙妨害で、市民も含めて51人が犠牲になった。今後の開票作業でスムーズに大統領が選出され、平和の国に生まれ変わることを期待しよう

 遺跡の復興には、国民の協力が欠かせない。イスラム教の国だが、共通の文化遺産として、平和のシンボルとして守り抜いてほしい。三蔵さんも、きっとそう願っている。

 河北春秋 河北新報 2009年8月22日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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韓国の民主化、日本文化の開放、太陽政策の失敗・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「私は5回シ線をさまよい、6回の監獄生活をしたが、妥協せず民主主義のために微力を尽くしたことをうれしく思う」。韓国の金大中元大統領は、かつてこう語った

 決して誇張ではない。突然の訃報(ふほう)に、波乱に満ちた人生を思い起こした人は多かろう。1973年の「金大中事件」。東京のホテルで韓国の情報機関に拉致された。軍事政権下の大統領選で善戦した2年後だった  

 軍が多数の市民をサツ害した光州事件では、暴動の首謀者とされシ刑判決を受ける。投獄、軟禁、亡命を繰り返す中で民主化を訴え続け、97年に4度目の挑戦で大統領に当選した

 北朝鮮の金正日総書記との史上初の南北首脳会談を実現させ、世界を驚かせたのは2000年。国内の反対を押し切って日本の大衆文化の段階的開放を進め、映画や音楽の相互流入を後押ししたのも忘れられない  

 南北首脳会談は朝鮮半島の「和解と協力の時代」に道を開いたが、融和政策への評価は分かれる。会談をめぐり、北朝鮮に5億ドルが渡っていたことも発覚。行き過ぎた資金援助が核開発を支えたと指摘された

 大統領選で以前の政敵と手を結ぶなど、権力への執着も目立った。実績の裏に財閥との癒着など暗い影も。スケールが並外れて大きく、一つの側面からはとらえきれぬ政治家だった。

 河北春秋 河北新報 2009年8月20日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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第二の人生を謳歌「定年」毎日が日曜日の暮らしは殊のほか、つらいらしい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「日本では、ほとんどの上役が、われわれの手を汚すまでもなく、世間公認のコロし屋の手にかかって、確実に息をひきとってくれる」

 作家の故安部公房さんはエッセーに書いた。こう続く。「予告された時日に、しかも成功率百パーセントという、驚嘆すべき能率ぶりで…」「そのコロし屋の名は『定年』」  

 仕事から解放され、第二の人生を謳歌(おうか)している人は、もちろん多いだろう。ただ、あまり趣味や社外の友人を持たずに仕事中心に生きてきた人にとっては、「毎日が日曜日」の暮らしは殊のほか、つらいらしい

 定年後にアルコール依存症になる人が増えているという。在職中はそれほど酒を飲まなかった人が、退職後2、3年で発症するケースが目立つ。特に危険なのは、まじめで仕事だけが生きがいだったという人  

 奥さんは地域社会とのつながりがあるため外出がちで、日中一人で家にいることが多い。することがない不安や寂しさを紛らわすために、つい昼間から酒に手を出してしまう。依存症の入り口はそんなところにある

 「在職中から家族と同じ趣味を持ったり、町内会の集まりに顔を出して世間話をしたりと、自分の世界を広げておくことが大切」と医療関係者。それができれば、コロし屋など怖くないし、楽しい酒が苦しみに変わることもない。

 河北春秋 河北新報 2009年8月18日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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1980年直木賞、傑作ドラマの脚本を数多く手掛けた向田邦子さん・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 脚本家、作家として活躍した向田邦子さんの一家は、父親が転勤族だったため戦後の一時期を仙台で暮らした。女学生の向田さんは東京に残ったが、夏、冬の休みは仙台で過ごした。後に当時をこう回想している

 「東京は極度の食糧不足だったが、仙台は米どころでもあり、たまに帰省すると別天地のように豊かであった」(「父の詫び状」)。地元の食材が並ぶ食卓を囲んだ家族のだんらん。向田さんが書いたテレビドラマのような光景が目に浮かぶ  

 「阿修羅のごとく」「あ・うん」をはじめ傑作ドラマの脚本を数多く手掛けた向田さんは、短編小説やエッセーでも才能を発揮、1980年には直木賞を受賞した

 選考では時期尚早と見送られる寸前だったが、向田さんの作品を推す山口瞳さんの一言が流れを変えた。「向田邦子はもう51歳なんですよ。そんなに長く生きられないんですよ」。結局志茂田景樹さんとの同時受賞になったと、山口さんがエッセー集「木槿(むくげ)の花」の中で明かしている  

 新人作家としては若くない。山口さんの発言の真意はそこにあったのだが、不幸にも現実となってしまう。81年、台湾を旅行中の飛行機事故だった

 無事であれば、円熟味を増した作品をもっと残していたはずだ。22日の命日が近づくたびに寂しさと無念さが募る。

 河北春秋 河北新報 2009年8月16日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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この世界の片隅に「終戦記念日」暴力は暴力の連鎖を生むだけ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 かっぽう着姿で腰を下ろし、かまどの前でにっこり笑う新妻。屋根の上で大の字になり、笑い転げる場面もある。表紙を見た限りでは、とても戦争漫画と思えない

 知人に薦められ、こうの史代さんの『この世界の片隅に』を読んだ。昭和初期から終戦にかけての広島が舞台。のんびり屋で絵が大好きな女性を通して、戦争の恐怖や愚かさを訴える  

 日常の何げない暮らしの一こま一こまが、時にユーモアを交えながら丁寧に描かれる。いつもの生活がじわじわと破壊されていく恐ろしさ。ゆったりとしたペースで展開するだけに、戦争の不気味さが染み入るように伝わる

 1968年、広島市生まれの作者にとり、戦争はずっと昔の話。自分の知らない時代に「幾つも転がっていたはずの『誰か』の『生』の悲しみやきらめきを知ろうとしました」と後書きにある  

 爆弾で右手首を失い、絵を描けなくなっても静かに耐えていた主人公が、たった一度泣きじゃくるシーンがある。終戦を告げる玉音放送を聞いた瞬間だ。「暴力で従えとったいう事か。じゃけえ暴力に屈するいう事か。それがこの国の正体かね」

 主人公の叫びは、庶民の叫びでもある。暴力は暴力の連鎖を生むだけだ。右手があった時代の回想シーンに、胸が締め付けられた。きょう「終戦記念日」。

 河北春秋 河北新報 2009年8月15日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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鬼灯「ホオズキ」昔ながらの盆行事をする家庭が少なくなった・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 通勤途中の花屋の店先に、ホオズキの鉢植えが並んだ。先のとがった赤い袋が五つ六つ。ガクが成長して、紙風船のように変形した姿だそうだ。子を守る親のように、赤い果実を優しく包み込む

 子どものころ、果実の中身をもみ出して口に含み、キュッキュッと音を鳴らして遊んだ。不器用なたちで、皮だけをきれいに残すことができず、兄や同級生にからかわれたのを思い出す  

 既に11世紀の「栄花物語」にこの遊びの記述がある。子どもがほおを突き出して遊ぶ姿から、ホオズキの名前になったという。ホオというカメムシの一種が好むからとする説もあるが、少し興ざめか

 今でもお盆にホオズキは欠かせない。枝付きのまま盆棚に飾り、先祖の霊を導くちょうちんに見立てる。漢字で書くと鬼灯。中国語で小さな赤いちょうちんを意味する  

 9日付本紙「ティータイム」に仙台市の大塚美穂さん(34)がお盆の思い出を寄せている。3年前に母を亡くし、何も分からないまま本を頼りにお盆の準備をした。今年も「ただいま」と言って母が帰るのを楽しみに待つ。心に染みる話だ

 わが家も含め、昔ながらの盆行事をする家庭が少なくなった。思い思いにナき人の霊を静かに迎え、ゆっくり対話する時間にしたい。<虫くひの鬼灯悲し魂祭(たままつり)>(石井露月)

 河北春秋 河北新報 2009年8月14日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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民衆を鼓舞する「自宅軟禁」軍事政権相手の闘い・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「勇気を持って自分の諸権利を守ってください。意味のないさまざまな脅しや妨害に甘んじていると、諸権利は日に日に、はく奪されていくでしょう」

 ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさん(64)は以前、演説でこう訴えた。たとえ弾圧を受けても自分で権利を守れる人々のみが、民主主義を獲得できると強調した  

 いかに勇気があろうと、軍事政権相手の闘いは困難を極める。米国人を許可なく軟禁中の自宅に入れたとして、国家防御法違反罪に問われたスー・チーさんに言い渡されたのは、1年6月の自宅軟禁だった

 通算13年9カ月に及ぶ軟禁の期限は、拘置中の5月27日に切れていた。弁護側が「一時的に避難場所を提供しただけ」と無罪を主張し、当局の警備の不手際を指摘した事件。拘束を継続する口実だったとの見方が強いのは当然だ  

 スー・チーさん解放を求める国際社会の声は一段と高まる。国連の潘基文事務総長は先月、ミャンマーを訪れ、解放を要求したが、当局の強硬姿勢は揺るがなかった。世界各地で抗議デモも行われている

 来年の総選挙実施を前に、民主化勢力を徹底的に排除する方針の軍政当局。またスー・チーさんの孤独な闘いが続く。圧政に抗しようと民衆を鼓舞する呼び掛けを聞けるのは、いつの日か。

 河北春秋 河北新報 2009年8月13日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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太平洋高気圧の張り出しが弱い、エルニーニョの年は冷夏になりやすい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 例年なら、夏祭り本番のころには顔をのぞかせる真夏の青空。今年はなかなか拝めない。季節は早くも、秋に向かって歩みだしたらしい

 仙台管区気象台が、東北南部と北部の梅雨明け宣言を見送った。2003年以来6年ぶり。さかのぼると、1993年からほぼ5年に1度、6県で梅雨明けを特定できない年が現れている  

 ただでさえ短い東北の夏。せっかくの夏休みなのに、子どもたちもがっかりしていよう。6年ぶりに確認されたエルニーニョ現象などの影響で太平洋高気圧の張り出しが弱いことが、すっきりしない天気の原因という

 各気象台の「生物季節観測」も異変を示す。青森でのアブラゼミの初鳴きは平年より6日遅い5日だった。仙台では6日に13日も早くススキが開花している。遅れて来た夏と、駆け足で訪れた秋が重なったと言えようか  

 エルニーニョに起因する気圧配置は、全国的な梅雨明けの遅れや集中豪雨、竜巻などをもたらした。台風9号の接近に伴う豪雨で西日本を中心に大きな被害が出ているが、日本近くで台風が発生する状況を招いた一因もこの気圧配置だ

 エルニーニョの年は冷夏になりやすい。東北では今後もしばらく日照不足が続き、低温が警戒される地域もあるという。せめて農作物への影響は最小限であってほしい。

 河北春秋 河北新報 2009年8月12日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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薬物は決して救いの主ではない。「偽りの神」薬物汚染は広がり・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 idolを英和辞典で引くと、「偶像、偽りの神」という訳が最初に出ていた。日本語で言うアイドルはその次である。酒井法子容疑者(38)の逮捕を見て、ファンにとりアイドルは「偽りの神」だったという思いを強くする

 芸能界には薬物汚染がはびこる。最近も若手男優やロックグループの元メンバー、グラビアアイドルなど逮捕者が相次いだ。高収入が得られる芸能人は、販売元に狙われやすいという  

 古くは、故勝新太郎さんがハワイで通関の際、コカインとマリフアナを下着に隠し持っていた。「知らない間に入っていた。もう、パンツははかない」との“迷言”で失笑を買ったことがある

 芸能界に限らない。大学生による大麻事件に加え、角界でも逮捕者が出るなど薬物汚染は広がりを見せる。昨年の覚せい剤事件は約1万5800件、大麻事件は最多の約3800件に上る  

 恐ろしいのは、フラッシュバック現象があることだ。いったん幻覚や妄想が起きると、治ったように見えても簡単に再発してしまう。何年も過ぎた後、同じ薬物をほんの少しでも使用すると、幻覚などに再び襲われる可能性がある

 一時的に高揚感や快感を与えるが、後は地獄へ突き落とす。薬物は決して救いの主ではない。「偽りの神」の増殖を断ち、手を貸す者を放逐したい。

 河北春秋 河北新報 2009年8月11日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「切磋琢磨」日本にとっては遠い存在だった世界の短距離界・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ライバル同士が互いの技量を高め合う。例えばプロ野球の長嶋茂雄さんと王貞治さん。切磋琢磨(せっさたくま)の軌跡が物語になって、スポーツを見る楽しみを膨らませる

 陸上の世界選手権が15日から、ベルリンで始まる。女子の短距離に出場する福島千里選手(北海道ハイテクAC)と高橋萌木子選手(平成国際大)は、共に1988年生まれの若いランナー。中学の時から競い合ってきた  

 最初にリードしたのは高橋選手。インターハイの100メートルで史上初の3連覇を達成した。その後は福島選手が逆転。今年5~6月、100メートルと200メートルで日本新記録を連発したのは記憶に新しい

 今は2人の走りと同様、切れのある飛び出しで逃げる福島選手を、パワフルな高橋選手が追い上げている。そんなつばぜり合いを続けた結果だろう。気が付くと、日本の女子にとっては遠い存在だった世界の短距離界が、ぐっと近くなった  

 今回の世界陸上を前に、福島選手は「一本でも多く走りたい」と意欲的。「(高橋選手と)2人で行けるのが楽しみ」と、大舞台での勝負を心待ちにする

 女子の短距離は、4年前の大会に当時福島大の丹野麻美選手が400メートルに出場し、レベルアップの流れをつくった。ライバルの2人のエネルギーをもらって、さらに一歩前へ進むことを期待したい。

 河北春秋 河北新報 2009年8月10日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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戦争や原爆の愚かさが世界中に伝わるまで「はだしのゲン」の役割は終わらない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 2年前の長崎原爆の日を前に久間章生防衛相は、長崎への原爆投下を「しょうがない」と言い放った。被爆者の気持ちを逆なでしたこの発言で、閣僚辞任に追い込まれた

 恐ろしいのは、米国民の多くが今も同様の考えを持っている現実だ。米国の大学の世論調査で原爆投下を「正しかった」とする回答が61%に上り、「間違っていた」という意見は22%にとどまった  

 漫画家の中沢啓治さんは『はだしのゲンはヒロシマを忘れない』で訴える。原爆を落とした側は上空で、戦争を止めるのに成功したと喜んだ。しかし「雲の下で、どのような惨状が生まれていたのか。もっと一般に知らせるべき」と

 被爆体験を基にした『はだしのゲン』の英訳本が秋に出版される。「全米の子どもに読んでほしい」と中沢さん。「戦争や原爆の愚かさが世界中に伝わるまで、ゲンの役割は終わらない」。オバマ大統領にも贈るという  

 オバマさんは、4月のプラハ演説で核廃絶を宣言した。11月にも来日予定で、広島、長崎への訪問を望む声が高まる。実現すれば、米大統領として初の被爆地訪問となる

 2万3300発。世界にある核弾頭の数だ。核ゼロへの道は遠いが、完走しなければならない。広島、長崎の悲劇を繰り返さないために。合言葉は「イエス・ウィー・キャン」。

 河北春秋 河北新報 2009年8月9日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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独自の文化の復興「共生社会」「多様な文化」未来に向けた新たなスタート・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 10年ほど前、南陽市で開かれた民話祭りで、アイヌ民族の著名な語り部、沢井アクさんの話を聞いた。民族衣装をまとい、口琴「ムックリ」を奏でながらの熱演だった

 演目の「カムイユーカラ」は口承の叙事詩。高位のカムイ(神)であるクマが人間と争い、毛皮や肉などの恵みを与えて、神の世界へと帰っていく。丁寧な解説付きの語り。神と自然、人間が一体化した世界観が心に染みた  

 アイヌは北海道の先住民族であり、国には文化復興に配慮する責任がある。アイヌ政策を検討してきた政府の有識者懇談会が提出した報告書は、こう明記した。先住民族を前提とした政策は、根本的な発想の転換と言える

 注目されるのは、目指すべき国家像を「共生社会」「多様な文化」とした点。報告書が検討を求めた生活支援新法が実現すれば、独自の文化の復興に向け、大きく前進するはずだ  

 文化伝承を困難にしたのは国の同化、近代化政策。差別の背景にもなった。「待ち望んだ光が見えた。未来に向けた新たなスタート」。北海道アイヌ協会理事長の加藤忠さんは報告書を評価する

 来年発刊100年を迎える『遠野物語』の遠野はアイヌ語のトオ(湖)ヌップ(丘原)。アイヌの足跡は東北各地にも残る。アイヌ文化の復興、評価が進めば、日本文化は一段と彩りを増そう。

 河北春秋 河北新報 2009年8月8日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「裁判員裁判」一般市民が刑の重さを判断するまで、どれほど心の葛藤があったか・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「心のなかの勝負は51対49のことが多い」。心理学者の故河合隼雄さんは、エッセーで、人が物事を決める時の心理状態を、こう説明した

 結論を出した後、心の底の対立は意識から消え、2対0で決まったように感じる。だが、実際の差はごくわずかという。一般市民が刑の重さを判断するまで、どれほど心の葛藤(かっとう)があったか。察するに余りある  

 全国で初めて、東京地裁で4日間行われた裁判員裁判が、きのう終わった。サツ人事件の被告への判決は、求刑より1年短い懲役15年。体調不良の1人が途中で補充裁判員に代わったものの、ほぼ支障なく進んだ

 3日目の審理では6人全員が被告に質問。判決を決める評議に向け、疑問や悔いを残したくないとの真摯(しんし)な思いが感じられた。被告の心の奥底を探ろうとする市民目線からの質問内容も、新鮮だった  

 平易な言葉を使い、図解や写真を多用した主張、立証が、裁判をより身近にしたのは確か。ただ、裁判員の心理的な負担が大きかったことは、記者会見からもうかがえた。「判断が的確か悩んだ」「仕事とは違う疲れ方をした」。まさに実感だろう

 東北地方でも9月2日の青森地裁を皮切りに、裁判員裁判が始まる。市民裁判官の負担が増えないよう、関係者は円滑な運用に向け、きちんと目配りしてほしい。

 河北春秋 河北新報 2009年8月7日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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救出のために国を挙げて立ち向かう「七夕まつり」拉致問題は一向に進展しないまま・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 クリントン氏訪朝と聞いて、ヒラリーさんが向かったのかと思ったら、夫のビルさんの方だった。国務長官として世界を駆け回る女房のために、一肌脱ごうと決意したのか

 電撃的な“救出劇”だった。クリントン元米大統領が4日昼に北朝鮮を訪問、翌日朝には拘束されていた米女性記者2人を連れて帰った。久々に表舞台に立った夫の顔は晴れやかだった。「やったぜ、ヒラリー」の心境だったに違いない  

 釈放されたのは中国系のローラ・リンさんと韓国系のユナ・リーさん。中国に脱出した北朝鮮女性を取材中、不法入国したとして北朝鮮に拘束され、労働教化刑12年の判決を受けた

 突然の訪問に思えたが、水面下では周到に下準備を進めていたらしい。判決後、2カ月足らずで解放にこぎ着けた対応の早さ。女性救出のために国を挙げて立ち向かう。まさに西部劇の国らしいやり方だ  

 翻って日本はどうか。7年前の小泉純一郎首相の訪朝を思い出す。拉致被害者5人の帰国を果たし、あの時の小泉さんは格好良かった。だが、その後は尻すぼみ。拉致問題は一向に進展しないままだ

 被害者家族の高齢化が進み、残り時間は少ない。拉致されて30年以上たつ被害者もいる。一日も早い帰国の実現を望む。きょうから仙台七夕まつり。短冊に祈りを込めて。

 河北春秋 河北新報 2009年8月6日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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禁煙・分煙「たばこ無用」愛煙家の肩身は狭くなるばかり・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 タクシーが日本に誕生したのは1912年。東京・有楽町で8月5日、タクシー自動車株式会社がT型フォード6台で営業したのが始まりだ。以来、1世紀近い歴史を歩む

 業界はこの日を「タクシーの日」と定めた。これに合わせて、宮城県内のタクシーがきょうから、全面禁煙になる。対象は県タクシー協会などに加盟する約5400台。ほぼ全県をカバーする  

 タクシー禁煙は既に全国的な大勢で、宮城はむしろ後発組。東京や愛知、福岡など35都府県で実施している(7月1日現在)。東北では秋田、山形、福島の3県が全県で、岩手は一部地域で実施、青森は来年8月から行う

 たばこの煙が苦手なわが身としては歓迎すべき取り組みだが、愛煙家からは嘆きの声が聞こえそう。病院など公共的な施設はもとより、新幹線でも会社でも禁煙・分煙が進む。肩身は狭くなるばかり  

 でも、一斉に閉め出すのもどうかと思う。何事につけ、少し柔軟性があっていい。一部禁煙車があった従来とは逆に「喫煙車」をある程度設け、分煙の余地を残す手もあったのでは

 分煙は今に始まる動きではない。江戸時代はかなり徹底していた。不時の火災を恐れたからで、店先などに「たばこ無用」の札が掲げられた。<雨舎(やど)り煙管(きせる)を出して叱(しか)られる>。江戸川柳にあった。

 河北春秋 河北新報 2009年8月5日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「魚になるまで泳げ」水泳への情熱は、功績とともに、いつまでも語り継がれよう・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 終戦直後の大ヒット曲「リンゴの唄」。故並木路子さんの明るい歌声が、人々に勇気と希望を与えた。でも、戦争で両親と兄を失った並木さんは、簡単には歌えなかった

 「どうしても求められるほど明るく歌えない。悩んでいた時、東京の上野で、けなげに靴磨きをする戦災孤児を見た。自分も頑張らねばと…」。名作は、こうして生まれた  

 リンゴの唄は復興への思いを鼓舞したが、日本人の誇りを取り戻させてくれたのが故湯川秀樹さんのノーベル物理学賞受賞(1949年)と、水泳の古橋広之進さんの活躍だ。古橋さんは33回も世界新記録を出した

 その年の全米選手権。戦争で敗れたばかりの日本人が、出場した全種目で勝利を収めた。米のマスコミは驚き、「フジヤマのトビウオ」とたたえた。ラジオに聞き入った記憶がある人も多いのではないか  

 現役引退後も日本のスポーツ振興に尽力し続けた古橋さんが亡くなった。80歳。国際水泳連盟副会長としてローマでの世界水泳選手権に参加、メダルの授与も行っていた。最後まで水泳一筋の人生だった

 競泳日本代表の愛称は「トビウオジャパン」。古橋さんの快挙に由来する。「魚になるまで泳げ」と後進を励まし、目標になり続けた。その水泳への情熱は、功績とともに、いつまでも語り継がれよう。

 河北春秋 河北新報 2009年8月4日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「いらっしゃいませ」クビを切る方も切られる方も努力が足りない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 盛岡市大通のハンバーグ店「ベル」で働く佐々木重政さん(66)はよく思う。ここが勝負だ、と。店の玄関に立ち、扉を開けては閉めて客の顔色をうかがう。「このチェックこそ大切なんですよ」

 黒い帽子に白い手袋。ドアマンになって5年余りになる。もともとは同店の初代店長だった。40年以上も前の話だ。全国でチェーン展開する「びっくりドンキー」の歴史は実はこの店に始まる  

 1968年、近くの喫茶店で働いていた佐々木さんは、創業者で現社長、庄司昭夫さんのスカウトで店を任された。3年ほど基礎を築くと、新たな進出店へ。60歳の定年まで接客一筋に歩んだ

 退職後、本社(札幌市)から後進の指導を打診されたが、結局、愛着のある創業店に戻ってドアマンになった。「この場所に立てば店や会社のためになるし、やりがいがある」と思ったからだ  

 世間では景気低迷の中、あちこちで仕事が減っている。今や多くの市民から親しまれる「ベルのおじさん」は「クビを切る方も切られる方も努力が足りない。職場に仕事は必ずある」と力説する

 身長157センチ、背筋の伸びた小柄な男性が今日もほほ笑んで扉の番をする。「いらっしゃいませ」「お味はいかがでしたか」。カランコロン。カウベルがまるで佐々木さんに懐くように鳴っている。

 河北春秋 河北新報 2009年8月3日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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各政党のマニフェスト「チェックポイント」数値、財源、期限・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「公約」と「マニフェスト(政権公約)」の違いは何か。公約は守らなくても責任をあまり感じなかった口約束、マニフェストは必ずやりますと一筆したためた正式文書。簡単に言えば、そんなところか

 政治家にとって公約は膏薬(こうやく)に通じる。「選挙が終わればはがれる」と軽視された。如実に現れたのが2003年1月の衆院予算委員会。公約違反を問われた当時の小泉純一郎首相が「この程度の約束を守れなかったのは大したことでない」と言い放った  

 マニフェストは小泉発言後の03年秋の衆院選に本格導入された。この年の流行語大賞の一つに選ばれ、広辞苑の新版にも「選挙で政党・候補者が掲げる具体的な公約」と明記された

 衆院選に向けた各政党のマニフェストが出そろった。「数値目標が示され現実的」と評価の声がある一方、「選挙向けのばらまき」「財政の裏付けがない」と互いに批判し合う場面も  

 ラテン語の「手で打つ」が語源とされる。「手で感じられるほど明らか」の意から「はっきり示す」へと派生した。数値、財源、期限がはっきり示されたかどうかがチェックポイント

 広辞苑の次の版で削除されたりせずに普通の言葉として定着するか。今回が正念場。03年の流行語大賞はほかに「毒まんじゅう」「なんでだろう~」。今や死語に近い。

 河北春秋 河北新報 2009年8月2日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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新疆ウイグル自治区「助けて」暴動の真相究明に国際調査団を派遣してほしい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ネバダ、セミパラチンスク、クリスマス島、サハラ、ビキニ環礁、ムルロア環礁…。広島・長崎とともに忘れてならない地名だ。各国が原水爆実験を行った場所

 探検家ヘディンの「さまよえる湖」で知られるロプノールもそうだ。タクラマカン砂漠の東端の地。中国はここで46回の核実験を行ったことが周辺国の観測で判明している。地下だけでなく空中や地表でも  

 大量の核の砂が飛散したと言われる。広島の黒い雨、ビキニの死の灰と同様の降下物だ。影響で住民19万人が短期間に死亡、129万人が健康被害に苦しんでいる―と日本の研究者は見る

 被害地域は暴動のあった新疆ウイグル自治区とすっぽり重なる。中国は核実験の事実すら明らかにしていないため、住民の被害も詳細は不明だ。誠にウイグルは悲劇の地と呼ぶしかあるまい  

 在外ウイグル人の組織「世界ウイグル会議」のラビア・カーディルさんが来日し、会見で暴動の真相究明に国際調査団を派遣してほしいと語った。国際社会に向けた「助けて」という悲痛な叫びだ

 漢族の大量移住に絡めた開発投資と弾圧で少数民族の不満を抑えようとしても無理だろう。特にウイグルには医療などのやわらかな支援が必要だ。日本も高度な医療援助ができる。ただし、中国がその気になればの話だが。

 河北春秋 河北新報 2009年8月1日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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夏の風物詩「土用丑の日」2600キロ離れたマリアナ諸島西方の太平洋・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「久しく湿浸した山芋が変じて鰻(うなぎ)に化する」。江戸時代の百科事典『和漢三才図会』に、こんな記述がある。広く信じられ、川柳や狂歌、落語の題材になった

 「雄だけで雌はいない」ともある。確かに腹を割いても卵はない。それで、ぬるぬるして形も似た山芋に着目したのか。海に下り、2600キロ離れたマリアナ諸島西方の太平洋で産卵するとは、夢にも思わなかったろう  

 水産庁などが同海域で成熟卵を持つ雌のウナギと、ふ化して間もない幼生の捕獲に成功した。いずれも世界初。謎が多かった産卵場所をほぼ特定し、稚魚生産への応用も期待できる成果だった

 ウナギに産卵させ稚魚のシラスウナギまで育てる技術は近年、研究室では確立されたが、成功率は低い。なかなか性的に成熟せず、卵が採りにくい。ふ化しても幼生の生存率が低く、実用化には程遠い  

 今回の捕獲で、ウナギが成熟するまでの水温、塩分濃度の推移や、幼生の餌など多くの情報が得られるという。「稚魚の安定供給へ、階段を何段も上がれるはず」と水産庁

 今年は7月に土用丑(うし)の日が2度あり、きょうが「二の丑」。江戸時代から、その出自はどうあれ、ウナギが欠かせぬ日だった。世界的に激減するウナギ。夏の風物詩を守るためにも、悲願の稚魚の大量生産へ歩を進めてほしい。

 河北春秋 河北新報 2009年7月31日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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