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2009年10月

「ひっそり野に咲く月見草」ファンの心もがっちりつかんだ野村克也監督・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 短期決戦は、流れをどう呼び込むかが勝敗の鍵を握る。勢いに乗って臨んだものの、結果を出せなかった。敵に本拠地の利があったのも大きかったか

 健闘が光った東北楽天の今季の戦いが、きのう終わった。札幌ドームで行われたパ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ。リーグ覇者の日本ハムに敗れ、日本シリーズへの道を断たれた  

 第1戦で勝てる試合を落としたことが最後まで響いた。大舞台に慣れていない選手が多かった楽天。経験の差もあったのだろう。随所に意地を示したものの、あと一押しに欠けた

 日本一の夢はかなわなかったとはいえ、見事なシーズンだった。攻守ともに粘り強さを発揮し2位で初のCSに進出。第1ステージでソフトバンクを制した。東北のファンに希望と勇気を与えてくれた  

 4年間でチームを一からつくり上げた野村克也監督の手腕も、あらためてたたえたい。ファンの心もがっちりつかんだ。これでチームを去ることになったのは寂しいが、有形無形の大きな財産を残した

 自らを「ひっそり野に咲く月見草」に例えたノムさん。太宰治が、富士山と相対峙(たいじ)する「金剛力士草」と『富嶽百景』に描いたような頼もしい月見草だった。選手たちはその教え、志を心に刻み直して、次の戦いに挑んでほしい。

 河北春秋 河北新報 2009年10月25日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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児童労働の現実、愛の反対は憎しみではなく、無関心である・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 世界中の子どもを100人とすると、働いているのは16人。そのうち10人はけがや病気の危険にさらされている(『世界がもし100人の村だったら 子ども編』マガジンハウス)。児童労働の現実には胸が痛む

 路上や店、鉱山や農場や工場で、休み時間も十分な食べ物も与えられず、学校にも行けず、安賃金でこき使われる。子ども時代を楽しむ時間を奪われ、命さえ脅かされる子どもたちの何と多いことか  

 バングラデシュでは300万人余。うち約40万人は家事使用人として働いているという。「人の目が届きにくい家の中で、深刻な暴力にさらされている子が少なくない」。支援活動に取り組むNPO法人シャプラニールの藤岡恵美子さんから聞いた

 大半は少女たち。わずか5、6歳の子も珍しくない。子どもを雇うことを疑問に思わない社会の意識が、支援を阻む大きな壁となっている  

 「愛の反対は憎しみではなく、無関心である」。マザー・テレサの言葉を借りて藤岡さんは訴える。何より必要なのは、地域の大人が傍らの子どもたちに関心を持つことだ、と

 同じ訴えは、この国でも聞こえてくる。増える児童虐待、子どもを狙う犯罪。地域の無関心が広がってはいないか。遠い国の子を思うことは、身近な子どもに心を向けることでもあるだろう。

 河北春秋 河北新報 2009年10月24日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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金起林(キムギリム)反戦平和、人権尊重を訴えた文学世界・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 恐らく日本でその名を知る人は少ないだろう。金起林(キムギリム)。1930年代、日本統治下の朝鮮にモダニズム文学理論を紹介した詩人だ。小説、戯曲、随筆、評論など作品は多岐膨大。朝鮮日報の記者としても活躍した

 なぜ無名に等しいのか。本国で長いこと、存在が無きものにされていたためだ。朝鮮戦争が起きた50年、42歳で北朝鮮に拉致され、その後の消息は知れない。韓国でも著作はすべて発禁処分となった  

 禁が解かれ、全集が刊行されたのは21年前のこと。評伝や研究書も出て、詩が教科書に載るようにもなった。だが「光は当てられたばかり」と仙台市の翻訳家、青柳優子さん(59)は言う

 長年、韓国の大学で教え、帰国後は韓国の文化や歴史を学ぶ市民の集いを主宰する青柳さん。金起林にはかねて関心を寄せていた。というのも、仙台とは深い縁があるからだ  

 36年から3年間、金は東北帝大で英文学を学んだ。留学の足跡を求めて昨冬、青柳さんは当時の学籍簿を捜し当てた。下宿の場所など生活の片りんが垣間見えた

 さりげない表現に埋め込まれた痛烈な隠喩(いんゆ)。「知性を駆使して戦争の本質を鋭く突き、反戦平和、人権尊重を訴えた彼の文学世界を知ってほしい」と青柳さん。来月、日本で初めての紹介書を出版する。仙台とのつながりも興味深い。

 河北春秋 河北新報 2009年10月23日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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将来の冤罪防止への道を開く「足利事件」取り調べの実態解明を目指す・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「許す気持ちになりました。今後私のような冤罪(えんざい)はなくしてほしい」。足利事件で無期懲役確定後に釈放された菅家利和さん(63)は、宇都宮地検の検事正の謝罪にこう応じた

 栃木県警本部長が6月に謝罪したときも「許そうと思う」。無実の罪で17年半も獄中に閉じ込められた無念さは察するに余りある。驚くほどの寛容さだ。だが、真相究明への決意は何より強い  

 宇都宮地裁できのう開かれた再審初公判。被告人と呼ばず、名前で語り掛けた裁判長に、菅家さんは訴えた。「十分な証拠調べをし、納得いく無罪判決を下していただきたい」

 菅家さんの無罪は確実で、冤罪に至った経緯をどこまで検証できるかが焦点となる。弁護側は、当初のDNA鑑定の問題点をあぶり出すとともに、取り調べの実態解明を目指す。録音テープの検証や取り調べた元検事、鑑定関係者の証人尋問を求めた  

 検察側は、それらのほとんどは不要だと反対し、早期に無罪を確定すべきだと主張。速やかな結審を求めている。事件の核心にどこまで迫れるかは、地裁の訴訟指揮にかかっている

 17年半の時を奪った虚偽の「自白」は、なぜ生まれたか。今後の解明は足利事件の検証にとどまらず、将来の冤罪防止への道を開く。菅家さんは決して、冤罪の構造を許しているわけではない。

 河北春秋 河北新報 2009年10月22日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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桜小路「原爆の図」核廃絶の世界の理想、願いを共有できる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 宮城県登米町(現登米市)の豪農に生まれた8歳の少女が突然、一家の主になった。昭和の初めごろのことだ。酒食らいの父親には家業を任せられないと、親族が全財産を相続させたという

 「あまりに重すぎる責任。使用人たちと泥まみれになって懸命に働いた」。日本画家高倉勝子さん(85)=仙台市在住=が、画集の後書きに激流のような生い立ちを記している  

 試練は終わらない。他家に嫁いで軍人の夫と赴いた先は広島だった。1945年夏、悲運にも原爆を浴び、猛火に焼かれる街をさまよい歩いた。シにゆく人々をまぶたに焼き付けながら倒れ、そして生き延びた

 高倉さんが私費を投じて今月、故郷の登米市に開館した小美術館「桜小路」。足を踏み入れて真っ先に目に入る作品が、2年前に完成させた「原爆の図」だ。悲惨な街の描写と添え書きの文章が胸を打つ  

 何げない農村の母子像や、自然への敬虔(けいけん)な祈りを題材にした情感表現が高倉さん本来の持ち味。その画境にたどり着くまでの長い人生、癒えることのない心の傷跡を垣間見る

 今、90点余の作品が古里の財産として居場所を得た。核廃絶の世界の理想。その先にある家族の安寧。東北の山あいの地に居ても、わたしたちはその願いを共有できる。高倉さんの絵に平和の希望が宿る。

 河北春秋 河北新報 2009年10月21日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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うがいや手洗い、マスク着用など普段の対策がおろそかになったら元も子もない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 インフルエンザのワクチンは普通、3週間程度の間隔をあけて2回接種する。2回目の接種から1~2週間後に抗体が増加し始め、5カ月ほど効果が続くとされる

 新型インフルの国産ワクチンも2回の接種が必要とされてきたが、臨床試験で、1回でも効果があることが分かった。厚生労働省が、13歳以上は原則1回接種とする方向で検討している  

 最優先される医療従事者を対象に、新型のワクチン接種がきのう始まった。全国的に患者数が急増し、流行期に間に合うか懸念されるなか、ようやく一歩を踏み出した。原則1回接種と決まれば、より円滑に進みそうだ

 2700万人分とされた国産ワクチンで5000万人分近くを賄えるほか、輸入ワクチンと合わせるとほぼ全国民分を確保できる計算になる。妊婦や持病がある人、幼児らと続く優先接種の時期の前倒しも期待できる  

 1回で有効なのは、中学生以上の多くの国民が新型と同じH1N1型のAソ連型インフルに感染した経験を持つためという。新型に対しても基礎的な免疫を得ている可能性がある

 注意が必要なのは、ワクチンは重症化を防ぐためのもので、感染を完全には予防できないこと。うがいや手洗い、マスク着用など普段の対策がおろそかになったら元も子もない。くれぐれもご用心を。

 河北春秋 河北新報 2009年10月20日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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においは脳の中枢を刺激する「フェロモン」香りが本物か偽物か、かぎ分けるのは難しい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 香りをめぐってプルースト効果という現象があるそうだ。あるにおいをきっかけに、忘れていた記憶を鮮明に思い出すこと。大長編『失われた時を求めて』の冒頭の有名な挿話に由来する

 古来、風呂好きで清潔を好む日本人は香りに敏感。国が「かおり風景100選」を決めたりするほどだ。そんな繊細な嗅覚(きゅうかく)をちゃっかり利用して?ある仕掛けが流行中という。例えば―  

 家電品店のコーヒーメーカー売り場。実演販売を始めるといい香りが辺りいっぱいに漂う。実はこれ、多くの場合、最近では人工的な香料だ。専用の送風機で気づかれないように流している

 香ばしさに誘われて客が集まるのはまあ一種のフェロモン効果と言えそうだ。コーヒーに限らない。ウナギ屋のかば焼きの香り、駅の中の立ち食いそばのにおいにも、使っている所があると言われる  

 舞台裏を知ってしまうと、消費者としては、まき餌に誘われる魚にでもなった気分で複雑だ。もっとも脳科学によると、においは脳の中枢を直接、刺激するというから、手ごわいのだが

 香りが本物か偽物か、かぎ分けるのは難しい。甘い芳香を発した民主党の政権公約はどっちだったろう。このところの矢継ぎ早の政策を見ると、バラのような薫香あり、青臭さあり、あるいはかすかな異臭もあり?

 河北春秋 河北新報 2009年10月19日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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選手たちを発奮させるため「ぼやき」スタジアムを埋めたファンの大声援・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ファンの楽しみの一つと言えるだろう。東北楽天の野村克也監督の「ぼやき」。なぜぼやくのか。「選手たちを発奮させるため」(『野村再生工場』)だと自著に記している

 短い言葉で端的に伝えることで、選手は何が悪かったのか、どこを直すべきなのか考え、反省し、次につなげようとする。それを狙っていると。ぼやきの真意を受け止めた選手たちがまた一つ、大輪の花を咲かせた  

 楽天がきのう、パ・リーグのクライマックスシリーズ(CS)第2ステージ進出を決めた。レギュラーシーズン2位となり、本拠地クリネックススタジアム宮城で迎えた第1ステージ。3位のソフトバンクを力でねじ伏せた

 シーズン中13勝11敗とやや分が良かったものの、短期決戦は全く別物だ。「戦略の立てようがない。トーナメントのつもりで戦う」。監督自身も初のCSにそんな気持ちで臨んだ。結果は期待を上回る完勝だった  

 本拠地の優位性も生かせた。スタジアムを埋めたファンの大声援があっての勝利だったのは言うまでもない。「ファンを向いて試合をする」という監督の思いも球場を一層熱くしたのだろう

 第2ステージは札幌ドームに舞台を移す。相手は1位の日本ハム。厳しい戦いになるのは必至だが、きっと大丈夫。Kスタに帰って来ると信じて待とう。

 河北春秋 河北新報 2009年10月18日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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2人の実力はよく分からない、内藤大助選手と亀田興毅選手が戦う・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 プロのボクサーは過酷な世界に生きている。練習はきつい上、減量もある。そうして上がったリングでは殴り、殴られの連続。勝者には次があるが、敗者は時として後がなくなる

 西岡利晃選手らの世界戦が行われ先日、前座の方も興味深かった。ホープ細野悟選手とベテランの榎洋之選手による東洋太平洋フェザー級タイトル戦。細野選手はいわき市、榎選手は秋田市と、ともに東北出身だ  

 どちらも強打の持ち主。ダウンしてもおかしくないようなパンチを交換しながらラウンドを重ねた。結果は細野選手が判定勝ちを収めた

 試合前、世界挑戦の経験がある榎選手は「勝てば再び道が開ける」と話し、細野選手の方も「ここで勝たなければ世界はない」という見方をしていた。互いの力を認め、なおかつ負ければ先がないと分かっていたからこそ、緊張感に満ちた打ち合いになったのだろう  

 さて、来月末には、何かと話題を集める内藤大助選手と亀田興毅選手が戦う。片や世界ランクの下位相手に防衛を続け、一方は専ら無名の外国人選手と戦ってきた。2人の実力はよく分からないとの声もある

 何より問われるのは戦いの内容だろう。見る者の心を揺さぶることができるかどうか。細野、榎両選手のような覚悟があってこそ、それは実現できるのではないか。

 河北春秋 河北新報 2009年10月17日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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廃止間際「第三セクター鉄道」惜しむなら、最初から乗ってくれればいいのに・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 鉄道紀行作家の故宮脇俊三さんは秋田内陸線に乗車して驚いた。一つは通学する女生徒に「美人の卵が多い」こと。もう一つはモータリゼーションの時代に全線開通させた地元の執念に(『線路の果てに旅がある』)

 鷹巣(北秋田市)から角館(仙北市)までを縦貫する94.2キロの第三セクター鉄道は、旧国鉄の阿仁合線と角館線を引き継ぎ、その間をつないで1989年に開業した。今思えば、よくぞ全通したものだ  

 もともと人の少ない過疎地帯にできた鉄路。案の定と言うべきか乗客数は初年度の107万人をピークに下降線をたどり、20年たった現在は半分にも満たない。昨年、5年間の存続が決まったが、年間目標60万人の達成は厳しい

 観光キャンペーンを繰り広げ、関連商品を売り込む関係者の熱意には頭が下がるが、利用者は増えない。赤字が減らないようだと、やめるか続けるか、いずれ判断する時がくる  

 2007年3月、廃線となった栗原市のくりはら田園鉄道(くりでん)のさよならフィーバーを思い出す。廃止間際になって人が押し寄せた。そんなに惜しむなら、最初から乗ってくれればいいのに

 かつてはマタギだけが目にしていた大自然。田舎料理や温泉も待っている。心配は胸にしまい込み、山あいの秋を列車で満喫するのもいいか。

 河北春秋 河北新報 2009年10月16日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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国際競争力で後れを取っている「集中と選択」国際ハブ空港として優先整備・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 歌手の井上陽水さんが作家の沢木耕太郎さんとの対談(『深夜特急6』所収)で、こう言っている。「飛行機もホテルも決めずに成田へ行き、そこで初めて目的地を決める」

 陽水さんらしい人を食ったような発言。金と暇と体力というハードルはあるにせよ、旅の極意があてどなさにあるのは間違いない。陽水流はそれが海外だからスケールが大きい  

 前原誠司国土交通相が羽田を国際ハブ空港として優先整備すると表明した。ハブとは車輪の中心軸のこと。ハブから放射線状にスポークが延びるように国際線が多数、就航している空港を指す

 実現すれば陽水さんの旅先は増え、想像力の翼もさらに広がることだろう。だが、事情は簡単ではない。国はこれまで羽田を国内便、成田を国際便とすみ分けてきたし、国際拠点空港を目指す関西、中部両空港も黙っていない  

 前原さんが指摘する通り、日本のハブ空港は韓国の仁川に譲った形。航空産業が国際競争力で後れを取っているのは、運輸行政が「集中と選択」を怠ってきた結果でもある

 流血の成田闘争を経験した人たちにしてみれば、はしごを外されたに等しい裏切りと感じられるに違いない。民主党が政権に就き矢継ぎ早に打ち出される政策変更。あつれきは避け難い。理を尽くし公論で決す以外、道はない。

 河北春秋 河北新報 2009年10月15日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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商業化、巨大化が進む五輪の在り方にも一石を投じることができれば・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 五輪憲章は大会開催の目的を、冒頭でこううたう。「スポーツを実践することを通じて、平和でより良い世界の建設に貢献する」

 五輪は核兵器の廃絶という世界平和のシンボルにふさわしい―。被爆都市の主張は、五輪の理念に沿った強力なメッセージとなろう。広島市と長崎市が、2020年の夏季五輪の共同招致に名乗りを上げた  

 東京が16年の招致レースに敗れてから10日余り。開催計画は評価されたものの、「なぜ東京か」を十分アピールできなかったのが敗因の一つと指摘される。その点、両市が繰り返し訴えてきた核廃絶の推進は、極めて明確だ

 両市は近隣など複数の自治体に呼び掛け、近く招致検討委員会を発足させる。無論、課題は山積している。膨大な財政負担、施設整備を地方都市が担えるのか。東京の再度の立候補を求める声も根強くある  

 五輪憲章が1都市での開催を定めていることも高いハードルだ。国際オリンピック委員会(IOC)の実務責任者は、両市が掲げる開催意義を評価しつつ、現時点では共同開催に否定的な見解を示す

 商業化、巨大化が進む五輪。広島市の秋葉忠利市長は「五輪の新たな可能性や展望を提案する」と力を込める。道は険しいが、五輪の在り方にも一石を投じることができれば、一層意義深い挑戦になる。

 河北春秋 河北新報 2009年10月14日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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何がいちばん人を深く損なう、それは見当違いな褒め方をされることだ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 去年の今ごろ、取材でたまたまストックホルムにいた。合間に市役所へ。ホールがノーベル賞の晩さん会場と聞いての名所巡り

 「青の間」と呼ばれる大ホールはパイプオルガンが目に付く程度で、がらんとしていた。普段のたたずまいは、祝賀の華やぎからは縁遠いようだった  

 うれしかったのは、日本人と分かるとそちこちで声を掛けてもらえたこと。物理学賞と化学賞で4人もの受賞が発表されたばかりで、タクシーの運転手さんからも祝福された

 5日からのことしの「ノーベル賞ウイーク」が一段落した。オバマ米大統領への平和賞には驚かされたが、自然科学系3賞の予想では東北の関係者の名前も。日本人の受賞なしと分かって、がっかりの日が続いた  

 文学賞で有力視されていたのが村上春樹さん。「何がいちばん人を深く損なうかというと、それは見当違いな褒め方をされることだ」(『村上ラヂオ』)。称賛への自戒を保ち、スーツと記者会見を敬遠してきた人だ

 高く固い壁と、そこに投げつけられて壊れる卵。わたしは常に卵の側に立ちたい。2月にエルサレムでそんなスピーチをした。受賞講演はどんな内容になるんだろう。初期作品の主人公みたいに「やれやれ」とつぶやく場面もありそうだ。勝手に想像する楽しみは、まだ取っておける。

 河北春秋 河北新報 2009年10月12日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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初のクライマックスシリーズ進出「監督交代」あのぼやきが聞けなくなるのは寂しい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 米大リーグ、アトランタ・ブレーブスのボビー・コックス監督(68)が先日、来季限りでの勇退を表明した。監督生活28年で歴代4位の2413勝を挙げ、1991年から2005年までは94年を除いてナ・リーグ東地区で優勝、95年にはワールドシリーズも制した名将だ

 短気なことで知られ、退場が史上最多の150回。一方で川上憲伸投手が打球を首に受けた際は、わが子を気遣うように手を引いてベンチに下がる優しい一面も見せた  

 プロ野球の監督は男が一度はやってみたい仕事といわれる。確かにグラウンドでは絶対的な権限を持つが、その分、成績が伴わないと真っ先に責任を取らされる。コックス監督のように自分の意思で進退を決断できるのはまれだ

 大リーグでは今季5人の監督が解任され、日本でも横浜ベイスターズの大矢明彦監督が途中で休養した。今後も数球団で監督交代が見込まれている  

 中でも気掛かりだった東北楽天ゴールデンイーグルスの野村克也監督。初のクライマックスシリーズ(CS)進出を果たしたチームから、どうやら今季限りで去ることになるようだ

 3年契約を1年延長して臨んだシーズン。大人の事情があるのだろう。あの味わい深いぼやきが聞けなくなるのは寂しいが、得意の短期決戦、CSの采配(さいはい)に期待しよう。

 河北春秋 河北新報 2009年10月11日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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温暖化の影響は、年々顕著「スーパー台風」近海の海面水温も1度程度高く、勢力を維持・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 地球温暖化の進行で懸念されることの一つが、台風の強大化。今世紀後半には、風速が80メートルに達する極めて強い「スーパー台風」が日本を襲うかもしれないという

 予測したのは名古屋大などの研究チーム。日本の南方の西太平洋で、海面水温が2度程度高くなると、発生する可能性がある。中心気圧が短時間に大幅に低下し、急速に発達するらしい  

 風速67メートル以上のスーパー台風には及ばないが、過去10年で最強クラスとされた台風18号が襲来した。愛知県に上陸後、大型のまま関東から福島、宮城両県を縦断。東北地方は広い範囲で暴風域に巻き込まれた

 強風と大雨の被害が各地で続出した。建物の損壊や浸水などに加え、リンゴやブドウの落下が相次ぎ、実りの秋を直撃した。実態が明らかになるにつれ、被害がさらに拡大しないか心配だ  

 日本上陸は2年ぶり。10月に東北を通過したのは22年ぶりだ。この時期は太平洋高気圧が日本の南東海上に後退し、台風は東にそれる。今回はその高気圧が強く張り出していた。近海の海面水温も1度程度高く、勢力を維持した

 温暖化の影響は、年々顕著になってきた。上陸後も勢力が衰えにくく、温帯低気圧になるまでの寿命が長い台風が増えていると、専門家は指摘する。台風への備えも意識改革が必要か。

 河北春秋 河北新報 2009年10月10日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「通いどっくり」循環型社会のキーワードは 再使用、ごみ発生抑制、リサイクル・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 江戸時代には、通いどっくりというものがあった。信楽焼のタヌキがぶら下げている、あれだ。酒屋が酒を量り売りする時、客に貸し出した。昭和初期まで使われたそうだ

 一升瓶が登場したのは1901(明治34)年。大正時代に量産されるようになり、普及した。瓶が空いたら返却し、繰り返し使う。酒瓶に限らず、しょうゆ瓶や牛乳瓶、ビール瓶も暮らしの中で循環していた  

 リターナブル瓶。今はそう呼ぶ。紙パックやアルミ缶、ペットボトルの普及、流通形態や生活の変化で年々減る一方。だが最近、環境への負荷が少ない再使用瓶を見直す動きが広がる

 宮城県酒造組合と東北びん商連合会が連携した300ミリリットル瓶の回収システムは、先進事例の一つ。専用回収箱を導入した「宮城方式」として昨年4月に始めた  

 全国展開の居酒屋チェーンで、共同購入型生協で、大学キャンパスで。取り組みは各地で少しずつ増えている。規格統一されたリターナブル瓶はRマークが目印。まずは知って使わなければ始まらない

 現代版通いどっくりをうまく循環させるには。作る側、売る側、買う側が連携し知恵を出し合いたい。循環型社会のキーワードはリユース(再使用)とリデュース(ごみ発生抑制)、リサイクル(再生利用)の3R。10月は3R推進月間だ。

 河北春秋 河北新報 2009年10月9日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「ベトちゃん、ドクちゃん」自立して仕事を頑張り、いいお父さんになりたい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 あの愛嬌(あいきょう)のある表情から想像するのは難しいが、きっと笑顔の陰で悩み抜いて出した結論なのだろう。ベトナムで結合双生児として生まれた兄弟の弟、グエン・ドクさんが、年内にも父親になるそうだ

 28年前、兄のベトさんと下半身がつながったまま生まれた。ベトナム戦争で米軍が散布した枯れ葉剤の影響とみられる。「ベトちゃん、ドクちゃん」の愛称で親しまれ、日本の協力で分離手術にも成功した  

 ベトさんは一昨年に死亡。その前年に、ドクさんは一つ年下のティエンさんと結婚した。今年春に妻が妊娠し、なんと男女の双子と分かった。「自分の子どもまで双子なんて、まるで手品のようだ」と話していた

 南部ホーチミンに一軒家を構え、病院職員として働くドクさん。先日、来日し「自立して仕事を頑張り、いいお父さんになりたい」と決意を語った  

 不安がないわけはない。枯れ葉剤に含まれた猛毒のダイオキシンは奇形やがん、内臓障害などを引き起こすとされる。ベトナムでは300万人が被害に遭い、その影響は孫の代にまで及んでいる

 幸い、子どもに異常は見つかっていないが、「もし障害があっても、血がつながった証しです」との言葉に胸打たれる。吉報が待ち遠しい。名前は、日本語とベトナム語の2通りで付けると決めている。

 河北春秋 河北新報 2009年10月8日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「ムギネ酸を発掘する」植物にはびっくりするような能力を持っている・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 植物にはびっくりするような能力を持っているものがある。例えばイネ科の植物はある技を誇っている。成長に不可欠な鉄分を土壌から吸収する際に…

 ムギネ酸という特殊な物質を自分で合成して根から分泌する。ムギネ酸は挟み込むようにして土の中の鉄イオンとくっつく。その形だと水に溶けやすく、それを根が吸収する仕組み  

 ある場所に根を張って動けない植物が、まるで狩りでもするように鉄を捕まえる。東北大農学研究所の助手、講師時代にムギネ酸を見つけたのが岩手大名誉教授の高城成一さん。昭和40年代のこと

 地球の陸地の7割は石灰質のアルカリ性で農業に向かない。鉄が水に溶けにくい水酸化第2鉄で存在しているためだ。ならばムギネ酸のような、鉄を吸収する戦術の能力を高めてやればいい  

 そんな考え方で世界中で植物の品種改良が続く。食糧やエネルギー問題の解決に向けてのことだ。東大の研究チームは既にアルカリ土壌に強いイネを開発した。それらの土台を築いたのが、高城さんの研究だ

 一般には無名のまま、高城さんは昨年、仙台で83歳の生涯を閉じた。『ムギネ酸を発掘する』。ノーベル賞級という業績をしのんで、東大の森敏名誉教授らがそんな本を出版した。実は小欄も同書で偉大な研究者の存在を初めて知った。

 河北春秋 河北新報 2009年10月7日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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高校からメジャー入り「人生の歯車」いつか彼の投球で感動があればいい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 休みに出掛けた花巻市の宮沢賢治記念館で見学していると、中年女性2人の会話が聞こえてきた。「高等農林学校に残っていれば教授の道もあったのに」「何が幸せかは賢治にしか分からないわ」

 胸膜炎の発病と再発、最愛の妹の病気とシ、宗教をめぐる父との確執…。賢治はその都度、人生の歯車を狂わせていく。希望と絶望は独特な世界観をはぐくみ、優れた童話や詩を生む源になった  

 意志を貫いていこうとする若者がいる。超高校級左腕、菊池雄星投手(花巻東)。進路はプロ野球か米大リーグか。29日のドラフト会議へ向け、きのう、各球団と接触できるプロ志望届を出した

 「人の敷いたレールを歩みたくない」「高校からすぐにメジャー入りした人がいないし、やってみたい気持ちはある」と常々報道陣に語っているだけに、夢はどうも海の向こうなのかもしれない  

 存分に悩めばいい。これから会う日米のスカウトに納得するまで聞けばいい。けがをしたとき、スランプのとき、球団はわたしに何をしてくれますか―。決断する鍵は育成環境の良しあしだろう

 しかし、だ。試練こそ人を育てる。あまり自らレールを敷いても仕方がない。どこの球場でもいい、いつかスケールの大きい彼の投球を見たい。賢治の作品のような感動があれば、もっといい。

 河北春秋 河北新報 2009年10月6日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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世論の支持率「南米初の五輪」国際社会に強くアピール、歓喜への道・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 振り袖姿で登壇したフィギュアスケートの伊藤みどりさん。笑顔を絶やさぬ英語のスピーチが、各国の委員に強い感銘を与えたという。1991年6月、長野が冬季五輪の開催権を手にした

 英国・バーミンガムでの歓喜。今回、あの興奮が再現されることはなかった。2016年夏季五輪の開催地は、コペンハーゲンで開かれた国際オリンピック委員会(IOC)総会でリオデジャネイロに決まった  

 「本命なき混戦」と言われた招致レース。最後は各国の顔によるアピール合戦となった。東京も、鳩山由紀夫首相が駆け付けて「環境負荷の少ない五輪」を訴えたが、及ばなかった

 リオが掲げた「南米初の五輪」は、国際社会に強くアピールしたようだ。詳細で非常に高い質を持つ計画と評価されたことや、世論の強い支持も追い風になったのだろう。懸念された治安問題もクリアした 

 東京は安定した財政基盤やコンパクトな会場配置、治安の良さが高い評価を得た。一方で、55.5%と4都市で最低だった世論の支持率、選手村の狭さが懸念材料とされたことなどが響いたのか

 落選は残念だが決定的な敗因があったわけではない。環境を訴えたのも間違いではないだろう。弱点を修正し、4年後を目指すこともできる。歓喜への道は、閉ざされたわけではない。

 河北春秋 河北新報 2009年10月5日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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球団創設以来初のCS進出、お世話になった、声援を頂いたファンに恩返しをしたい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「最近、血が上ってくる。本気になってきてんのかな。取りあえず3位。そこからチャンスを広げていく」。東北楽天の野村克也監督は力を込めた

 ロッテを下し、クライマックスシリーズ(CS)進出へのマジックナンバーが再点灯した先月19日のこと。その言葉が現実になった。順調に勝ち星を重ね、きのうの西武戦で、球団創設以来初のCS進出を決めた  

 クリネックススタジアム宮城を埋めた観客をはじめ、東北各地のファンにとって、待ちに待った歓喜の瞬間だった。苦節5年。球団の成長に胸を熱くした人は多いだろう。昨年の日本シリーズ覇者・西武を抑えての達成がうれしい

 最近の粘り強さはまさに驚異的。窮地に追い込まれても、相手のすきを突いて、大量得点につなげる。5点以上取ったビッグイニングは先月、5回もあった。貧打に泣いたのがうそのようだ  

 投手陣も10勝以上を挙げている3本柱に加え、救援陣が厚みを増したのが大きい。短期決戦のCSは投手力が鍵を握る。守備も安定しており、期待は膨らむ。次は本拠地で試合ができる2位を確保できるか

 「(仙台で試合をし)お世話になった、声援を頂いたファンに恩返しをしたい」と野村監督。ソフトバンクとの激しい2位争いは今後も続く。東北がまた歓喜に沸く日はきっと近い。

 河北春秋 河北新報 2009年10月4日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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パープル「リボン」心に傷を負った女性や子どもの回復を支えるシステムづくり・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 身に着けたリボンが意思を示す。「アウェアネス・リボン(気づきのリボン)」と呼ぶのだという。よく知られるのがピンクリボン。乳がんの早期発見を促す運動のシンボルだ

 レッドリボンならエイズへの理解・支援、グリーンは移植医療普及、オレンジは児童虐待防止を呼び掛ける。ほかに青、白、銀、黄、黒など種類は多彩。同じ色が複数の運動で使われることも多い  

 パープルリボンを掲げるのは女性に対する暴力根絶運動。ドメスティックバイオレンス(DV)や性暴力のない社会をと訴える。米国で始まり、日本ではNPO法人全国女性シェルターネットが取り組む

 DV被害者の支援にかかわる民間64団体が参加するネット。当事者の声を受け止める現場から、深刻化する被害の実態を訴える。昨年行った調査では、DV家庭の少なからぬ子どもが父親から性暴力を受けているという衝撃的な実情が明らかになった  

 「心に傷を負った女性や子どもの回復を支えるシステムづくりが急務」と共同代表の近藤恵子さん。「DV防止法や児童虐待防止法では不十分。包括的な性暴力禁止法が必要です」

 人としての尊厳をないがしろにする性暴力犯罪。健やかにはぐくまれるべき子どもたちが襲われる現実。紫のリボンのメッセージに無関心ではいられない。

 河北春秋 河北新報 2009年10月3日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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仙台クラシックフェスティバル「楽都」音楽の魅力をより多くの人に知ってもらおう・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「もしも芸術ならばそれは万人のためのものではなく、もしも万人のためのものならそれは芸術ではない」。作曲家のシェーンベルクは語った

 調に束縛されない「十二音技法」を20世紀前半に創始した前衛の巨匠らしい言葉だが、やや古びたか。現代の感覚では、芸術は誰もが楽しめなくては意味がない。「受け手」を軽んじれば、作品は早晩消えてしまうだろう  

 音楽の魅力をより多くの人に知ってもらおうと始まった「仙台クラシックフェスティバル」が4年目を迎えた。きょうから3日間、仙台市内の4施設9会場を中心に、101のコンサートが開かれる

 良い演奏を気軽に、手ごろな料金で。音楽ファンのすそ野の拡大に果たしてきた役割は大きい。101の公演のほかにも、地下鉄駅などで無料の演奏会を数多く開催。街を音楽一色に染める  

 「交響曲第7番の魅力は、序奏以降ずーっと踊り続けているベートーベンがそこにいる…ことかな?」(指揮者の宮本文昭さん)。公式ホームページで出演者のブログも公開して、演奏会をより身近なものにしている

 仙台フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、仙台国際音楽コンクールの入賞者や運営ボランティアら、「楽都仙台」の音楽財産のフル活用がうたい文句。万人のための芸術を堪能するチャンスだ。

 河北春秋 河北新報 2009年10月2日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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苦い思い出「神の手」旧石器の新発見というと、つい疑いの目で見てしまう・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ホントかいな。旧石器の新発見というと、つい疑いの目で見てしまう。島根県出雲市で、日本最古とみられる12万年前の石器が見つかったという。9年前の石器捏造(ねつぞう)騒ぎが、どうしても頭をよぎる

 アマチュア考古学者が長年にわたり、偽の石器を次々に「発掘」した。旧石器時代の10万年前、35万年前…ついに60万年前までさかのぼった。教科書にも載り、「神の手」ともてはやされた  

 ちょっと考えれば、おかしな発見もあった。尾花沢市で出土した10万年前の石器と、30キロも離れた宮城県色麻町で見つかった石器の断面が、ぴったり合わさった。新聞は大見出しで「10万年ぶり 奇跡の再会」と報じたものだ

 苦い思い出がある。仙台市の山田上ノ台遺跡で1980年、5万年前の石器が発見された。当時、同時代の発掘例は珍しく、興奮しながら取材した。後にこれも「神の手」の仕業と分かり、結果的に自分も捏造に加担してしまった  

 今回の石器はどうだろう。素人目には、ただの石ころの写真にも、加工品のようにも見える。捏造騒ぎの教訓から「石器の可能性は半々」と慎重な意見もある

 「加害者」の一人として、ぜひ本物であってほしいと願うばかりだ。騒ぎ以来、旧石器時代の研究は大きく後退し、教科書からも消えた。「神の手」の罪は深い。

 河北春秋 河北新報 2009年10月1日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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2度目の放鳥「トキの野生復帰」秋から冬にかけて群れで行動してくれれば・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ようやく見つけた安住の地なのか。地元の小学生が「トキメキ」という名前を付けてくれた。富山県黒部市に居付いた雌のトキが、人気者になっている

 「多くの市民がカメラを手に、そっと見守っている。いつまでもいてほしいと誰もが思っていますよ」。市農林整備課の担当者は話す。5月中旬に飛来してから4カ月半。市から特別住民票ももらった  

 昨年9月に新潟県佐渡島で放鳥した10羽のうちの1羽。今年4月に福島市や角田市、米沢市で目撃された雌だ。600キロ以上の長旅をしたことになる。行動範囲の広さは、予想を大きく超えていた

 佐渡島できのう、2度目の放鳥が行われた。対象は雄8羽、雌12羽の計20羽。仮設のかごで1カ月近く同居させた後、自由に飛び立たせる形を採った。群れを作らせるための工夫だ  

 1羽ずつ箱に入れて放し、雄は佐渡島、雌は本州に別れてしまった昨年の反省を生かした。「秋から冬にかけて群れで行動してくれれば、3月ごろにはつがいができるかもしれない。今度こそ自然繁殖させたい」と、環境省佐渡自然保護官事務所

 試行錯誤が続くトキの野生復帰。まず佐渡島で繁殖し、将来は全国に広がってほしいという関係者の願いはかなうか。トキメキのように愛されるトキが、各地で繁殖する日が待ち遠しい。

 河北春秋 河北新報 2009年9月30日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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最後まで盛り上がりに欠けたまま「みんなでやろうぜ」出直しの一歩が始まる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 鳩山由紀夫首相の外交デビューをはじめ、新政権の動きが大きく報道される中、関心の外に置かれてしまった格好の自民党総裁選。候補者や幹部らは、野党の悲哀をしみじみと味わったに違いない

 河野太郎さんはブログで「鳩山幸夫人のファッションには、野党の党首選挙も勝てないということか」とぼやいていた。最後まで盛り上がりに欠けたまま、きのう投開票が行われ、新総裁に谷垣禎一さんが選ばれた  

 谷垣さんといえば、9年前の「加藤の乱」を思い浮かべた人もいるだろう。加藤紘一元幹事長が森内閣に異議を唱え、野党提出の内閣不信任案に賛成の意思を示した造反劇だ

 民主党は、可決されて加藤さんが仲間と自民を離党し、政権が代わることを期待した。当時の菅直人幹事長は「明日はいよいよ政権交代だ」とワインで祝杯を挙げたという(伊藤惇夫著『民主党』)  

 結局は失敗に終わり、自分だけでも賛成票を入れると言い張る加藤さんの肩をつかんで、押しとどめた側近が谷垣さんだった。「あなたは大将なんだから、そんなことを言うな」。涙ながらのせりふで有名になった

 時がたち、自民の大将となった谷垣さん。当選後「みんなでやろうぜ」と、党員にげきを飛ばした。政権奪取へと突き進むことができるか。出直しの一歩が始まる。

 河北春秋 河北新報 2009年9月29日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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今夜もまた楽しいひととき「ショットバー」ケアハウスでも自宅でやっていたように・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 青森県平内町の高齢者総合福祉施設「清風荘」。食堂フロアの一角で、夕方になると、ちょっぴり珍しい光景に出合える。お酒が飲める「ショットバー」が開店するのだ

 職員手作りの小さなカウンターに、施設側が用意した洋酒や焼酎などが並ぶ。ケアハウスに入所している5人ほどが毎晩、夕食のおかずをさかなに晩酌をたしなんでいる  

 始まったのは1994年。不眠症に悩む入所者がいた。調べたら、自宅では欠かさなかった寝酒ができなくなったのが原因と分かった。それがきっかけになった

 「老人施設でお酒なんて」と内外に心配する声もあったが、開設に踏み切った。理由は明快だった。「ここは利用者の生活の場。自宅でやっていたように、晩酌も自由にできるようにしよう」  

 お酒で滑らかになった入所者の口からは、人生経験などいろいろな話が語られる。立ち会う職員にとっては、それぞれの人となりを知る場。「みんなのニーズを発見できることがある」と、介護統括マネジャーの工藤のり子さん

 マスター役を買って出ている長尾吉春さん(86)は「毎晩、ここで飲むのが楽しみ」と言う。80歳を超えるお年寄りを笑顔にしてくれるショットバーは好評だ。今夜もまた楽しいひとときと1杯を求めて、常連さんがカウンターに集まってくる。

 河北春秋 河北新報 2009年9月28日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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