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2010年1月

移設反対派が当選「民意の表れ」過去3回の市長選では移設容認派が勝利・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「銭(じん)にふりんなウチナーンチュ(金に振れるな沖縄人)…」。沖縄県名護市の三線(さんしん)奏者金城繁さん(76)は10年来、沖縄民謡の替え歌で訴えてきた

 米軍普天間飛行場の同市辺野古への移設に抗議する「ならんさヘリ基地の唄(うた)」。交付金や工事受注で一時的に潤っても、基地は騒音を生み、サンゴ礁を破壊する。「ここは宝の海。いくらもらっても、埋め立ては許せない」  

 名護市長選で、民主党などが推薦した移設反対派の新人候補が当選した。「13年前の民意と選挙結果を一致させよう」と訴えた候補者。移設反対が過半数を占めた1997年の住民投票に沿った結果となった

 過去3回の市長選では容認派が勝利した。だが、地域振興策は大きな成果を挙げられず、市民の評価は揺らぐ。金城さんたちの主張も勢いを増した。一度はあきらめた県外移設への期待を再び抱いた人も多かったらしい  

 鳩山由紀夫首相はきのう、「選挙結果は民意の表れだ」と指摘した上で、「ゼロベースで5月末までに結論を出す」と、あらためて強調した。まだ辺野古を除外する流れにはないようだ

 あくまで現行案での早期決着を求める米国。合意可能な代替案はなかなか見つかりそうにない。普天間飛行場が固定化される懸念もある。今回の民意は今後どう生かされていくのか。

 河北春秋 河北新報 2010年1月26日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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熱狂的なファン「IRIS(アイリス)」ロケ地巡りのツアー・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 韓流ドラマはあまり詳しくないが、イ・ビョンホンさんは知っていた。たびたび来日しているし、邦画にも出演している。日本でも熱狂的なファンは多いが、それにしても韓国での人気がここまですごいとは

 冬景色の秋田に今、韓国からのツアー客がどっと訪れているのは、ひとえに彼が主演したテレビドラマ「IRIS(アイリス)」のおかげだ。韓国で昨年、高視聴率を上げたスパイアクション劇で、舞台として秋田の名所が頻繁に出てくる  

 田沢湖や乳頭温泉(仙北市)、横手城といったロケ地巡りのツアーは、予約がなかなか取れないらしい。何せロケ先となった秋田市内の小さな居酒屋にまで、観光客が押し掛ける

 乗客集めに四苦八苦していた秋田とソウルを結ぶ直行便は、12月の乗客数が月間の過去最多を記録、搭乗率も85%を超えた。秋田空港では運航する月・木・土曜日にハングルが飛び交う  

 ドラマは今後、アジア各国、そして日本でも放送される予定とか。さらに大勢の観光客が押し寄せるのかどうか、気になるところ

 ブームは、いずれしぼむ。もともと韓国では日本の雪や温泉の人気は高いが、それだけでは不十分だろう。せっかく急上昇した知名度。この好機を生かさない手はない。秋田の観光業者は、幸運の女神の前髪をつかめるか。

 河北春秋 河北新報 2010年1月25日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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政治倫理、道義「可視化」怪しいカネが流れ込まないように・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「けしからん罪」という罪はもちろん六法全書にはない。だが、公人、とりわけ政治家にはあっていいと考えてみるのが、政治倫理、道義を問う出発点である

 怪しいカネが永田町に流れ込まないようにと、政治資金規正法やらあっせん利得処罰法やらが改正されたり新設されたりしてきた。国会は自発的で積極的だったか。そうではない。有権者の憤りに背中を押されたからである  

 民主党幹事長の小沢一郎さんがようやく東京地検特捜部の事情聴取に応じた。既にかつての部下ら3人が規正法違反容疑で逮捕されている。資金管理団体の土地購入に絡む4億円の資金は、どこからきたのか

 不正な献金は一切もらっていない。秘書から相談されたこともない。聴取後の記者会見で、小沢さんはそう強調したが、検察が4時間ほどのやりとりから何を得たかは見えてこない。もどかしい  

 民主党は捜査批判に躍起になっている。取り調べを録画する可視化法の実現も急ぎたいようだ。ならばいっそ、政治家に限っては任意聴取も可視化してテレビ中継でもすればいいのにと思ってしまう

 急ぐべきなのは、国会で事情を少しでも「可視化」する努力ではないか。政党の「けしからん罪」や「説明不足罪」は、選挙で罰になって返ってくる。そろそろ危機感を持った方がいい。

 河北春秋 河北新報 2010年1月24日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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無投票「一門の結束」強さと人気を誇り、一時代を築いた名横綱・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 一門と呼ばれるグループごとに候補者を調整し、選挙を無投票にする。一見なれ合いにも映るが、日本相撲協会の理事選挙では当然のことだった。その慣例に反旗を翻したのが貴乃花親方だ

 角界を変えたいと、二所ノ関一門から離脱して立つ。支持する親方6人も行動を共にする。2月1日の理事選挙は、2002年以来4期ぶりに投票となる公算が大きい  

 貴乃花親方はまだ37歳。今回立候補を見送っても、将来は理事、そして協会トップになる器とみられていた。あえて出馬するのは、年功序列をはじめとする一門の“旧弊”が改革の足かせになると考えたのだろうか

 かつては本場所の取組で同門の力士同士が対戦しないほど固かった一門の結束は、1965年に部屋別総当たり制になってから緩くなった。制度を導入したのは、「昭和の角聖」と称された元双葉山、当時の時津風理事長。親方らの65歳定年制や相撲茶屋の近代化も手掛けた  

 一時代を築いた名横綱で、全盛期に圧倒的な強さと人気を誇り、求道者のようなストイックさを持つ。現役時代の貴乃花は、双葉山に通じるものを感じさせた

 理事となり、改革を断行した偉大な先人に続くための足掛かりとするのか。それとも異端者で終わるのか。貴乃花親方にとって、理事選挙は大一番となる。

 河北春秋 河北新報 2010年1月23日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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人間だけでなく犬や猫などのペットをも悩ませる花粉症・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 最近、だいぶ減ったように見える街中のマスク姿。新型インフルエンザの流行がひとまず下火になり、息苦しさから解放されたのもつかの間、再びマスク族があふれる季節がやって来る

 日本気象予報協会が早くも今春のスギ・ヒノキ花粉飛散情報の提供を始めた。飛び始めるのは例年より10日ほど早く、東北では2月中旬から3月上旬との予測。マスク族の一人としては気が気でない  

 幸いなのは、飛散量がいつもの年より少ないと見込まれていること。2年前、全国の耳鼻咽喉(いんこう)科医の協力で行われた疫学調査によると、花粉症の人は3割近い。同病のお仲間ともども、軽く乗り切れるようにと期待しよう

 スギ花粉症の患者の割合を都道府県別にみると、断然少ないのが北海道と沖縄。スギ林がほとんどないからで、「避粉地」としてツアーが売り出され、長期滞在や移住する人もいるそうだ  

 次いで宮崎、鹿児島、岩手、青森。秋田も比較的少ないが、宮城は全国で11番目に多い。面白いことに、別の調査で花粉症対策にかける金額が最も多いのは青森、2位が岩手という結果も

 人間だけでなく犬や猫などのペットをも悩ませるというから、恐るべし花粉症。あれこれの対策グッズに目移りしながら、思わず繰り言。マスクの防壁なしで歩ける春は望めないの?

 河北春秋 河北新報 2010年1月22日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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大人のカネの世界には、人間の金銭感覚を狂わせる危険がいっぱい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 五千円札、一万円札から姿を消して、はや四半世紀。聖徳太子がお札の顔だったことを知らない世代も多くなった。まして、聖徳太子の図柄の千円紙幣があったことなど…

 ちょうど60年前、えとを一回り戻った庚寅(かのえとら)年の1月に登場した千円札がそうだ。それまで出回っていたお札の最高額面は100円。インフレが進み、より高額の紙幣が必要になって生まれた  

 当時、勤労者世帯の平均月収は1万3千円程度というから、千円札のありがたみが分かろうというもの。伊藤博文の図柄にバトンタッチするまで、13年間活躍した

 暦は巡り、デフレ不況が深まる庚寅の世である。野口英世の顔に変わった千円札を眺めながら「4億円って、これ何枚分?」と、めまいを覚える昨今。何せ庶民にはイメージもできない巨額のカネが、たんす預金だというのだから  

 「大人のカネの世界には、人間の金銭感覚を狂わせる危険がいっぱい」。漫画家の西原理恵子さんがティーン向けの本に書いている。手で触ることのできるカネの実感を、若いうちから自分にたたき込んでおくことが大事、と説く

 地域や学校で、子ども対象の金銭教育が盛んになっている。家庭でも取り入れるといい。「お金との接し方は、人との接し方に反映する」。西原さんの言葉に深くうなずかされる。

 河北春秋 河北新報 2010年1月21日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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キング・オブ・スキー「冬季五輪」もう一度表彰台へ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 東北の山間部などで伝統的な方法を用いて狩りをする集団をマタギと呼ぶ。獲物は追い立てて仕留める。その間、おのおのに役割があるという。チームワークが大切なのだろう

 バンクーバー冬季五輪の開幕まで1カ月を切り、日本の代表がほぼ出そろった。ノルディックスキー複合の代表は5人。秋田県から小林範仁、高橋大斗、湊祐介の3選手が選ばれた  

 3人ともマタギ発祥の地とされる阿仁地域(北秋田市)の出身だ。なるほど、冬の山野を滑走する姿が似合うはずだと合点がいく。お互いが小さいときからの顔見知り。チームワークは申し分ない

 ジャンプと距離を組み合わせて争うこの競技は大変に難しい。ジャンプには瞬発力、距離は持久力と、全く異なる運動能力が求められるからだ。それゆえにヨーロッパでは優勝者をキング・オブ・スキーとたたえる  

 日本はかつて複合を得意にしていた。1992年アルベールビル、94年リレハンメル両五輪の団体で金メダル。得意のジャンプで優位に立ち、苦手の距離を何とか逃げ切るパターンだった

 その後は日本たたきといわれる距離重視のルール変更で苦しんでいたが、昨年2月、世界選手権の団体で優勝。小林、湊両選手らの活躍で復活の足掛かりはつかんだ。もう一度表彰台へ。本番を楽しみにしよう。

 河北春秋 河北新報 2010年1月20日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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日本海側が大豪雪「北極振動」冬季の予報には欠かせない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 地球は本当に温暖化しているの? そんな声さえ聞こえてきそうな寒波が、年明け後の日本を襲った。平年気温をかなり下回る日が多く、各地で記録的な大雪となった

 東北地方の日本海側や北陸はもちろん、雪の範囲は山陰や九州にまで拡大。珍しい鹿児島県の雪景色をテレビで見た。気象庁が先月下旬に発表した「暖冬傾向で小雪」の3カ月予報は何だったのか  

 予報の根拠は、異常気象の原因となるエルニーニョ現象が続いていること。だが、気象庁はもう一つの大事な要素を軽視したらしい。北極圏の大気の流れが気圧によって変化する「北極振動」だ

 今冬は北極圏の気圧が高く、中緯度地域の気圧が低い状態が続く。北極圏から放出された寒気が中緯度の日本などに流れ出し、気温を引き下げた。米国や欧州、中国、韓国などにも大雪をもたらしたという  

 一方で、北極圏では逆に気温が高くなっている。米雪氷データセンターによると、北極海周辺では例年に比べ7度以上高い地域もあるとか。温暖化に逆行する動きとは言えないようだ

 北極振動が提唱されて10年余りがたつ。冬季の予報には欠かせない現象のはずだ。日本海側が大豪雪となった3年前も今冬と同じ傾向を示していた。「予想外だった」と振り返った気象庁。ちょっとお粗末ではないか。

 河北春秋 河北新報 2010年1月19日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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どんな人の人権も等しく守られるコミュニティーを築く、それが防災の原点・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「なぜ/こうも老いた女ばかりが/その犠牲にならなければならなかったのか/古い木造の文化住宅に押しつぶされて/さらに炎に焼かれて」。40代の女性はそう書いた

 犠牲者の半数が60歳以上。そして女性は男性より1000人多く亡くなった―という事実。わずかな年金を頼りに、劣悪な住環境で1人暮らす女性たちのヒン困を「震災があぶり出した」と  

 『女たちが語る阪神・淡路大震災』を読み返す。震災の1年後、女性団体「ウィメンズネット・こうべ」が出版した記録集だ。女性から見た被災地の実態、本音が集められている

 働く女性たちの大量解雇。困窮する母子家庭。取り残された障害者。避難所でのセイボウ力、ドメスティックバイオレンスや児童ギャク待の増加。弱者にしわ寄せする災害の残酷に胸がふさがる  

 「防災・災害復興対策に女性や弱者の参画を」とウィメンズネットは訴えてきた。「どんな人の人権も等しく守られるコミュニティーを築く、それが防災の原点」と代表の正井礼子さん

 あれから15年。見回せば雇用環境は悪化し、貧困は広がる。地域は誰にも住みやすく変わっただろうか。中南米の最貧国ハイチを襲った悲劇を嘆きつつ、不幸な震災の教訓を反すうする。それぞれの場で生かす努力を怠らないことが、追悼の一つの形だろう。

 河北春秋 河北新報 2010年1月18日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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国民の疑惑を招くことのないように、公明正大に・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「政治資金の収受に当たっては国民の疑惑を招くことのないように、この法律に基づいて公明正大に行わなければならない」。政治資金規正法はうたう

 次々と噴出する疑惑。本人の関与は明らかではないとはいえ、法の理念から大きく外れるように見える。繰り返される「何もやましいことはない」の言葉を、国民はどう受け止めたか  

 資金管理団体「陸山会」や個人事務所が家宅捜索を受けた後も、疑惑を完全否定してきた民主党の小沢一郎幹事長。いよいよ窮地に立った。陸山会の土地購入をめぐり、東京地検が元秘書の石川知裕衆院議員(36)ら3人を逮捕した

 土地購入前に口座に入金された4億円を隠し、2004年の収支報告書に記載しなかったなど政治資金規正法に違反した疑い。石川容疑者は4億円は小沢さんに借りたと供述したとされるが、検察は不可解な点が多いと見る  

 小沢さんは不記載をどう認識していたのか。4億円の原資は何か。一部が中堅ゼネコン水谷建設からの裏献金だった疑いも浮上した。事務的なミスだとの釈明は、事ここに至っては説得力に欠ける

 自民党などは、あす召集の通常国会で本人の参考人聴取を求める構え。どんな形であろうと、小沢さんは国民により誠実に説明すべきだ。政治家としての良心、誇りがあるならば。

 河北春秋 河北新報 2010年1月17日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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東北の持つ潜在力や気概「河北文化賞」学術や産業振興などに貢献・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 江戸時代に最上川舟運による紅花交易で栄えた山形。戻りの舟が運んだ京文化の一つに雛(ひな)人形がある。旧家に代々伝わり、戦前は旧暦の桃の節句に広く公開されていた

 「子どもたちは心躍らせお雛見をし、各家も菓子や甘酒を振る舞う。良き伝統が定着していた」。山形市のお雛さま研究家安部英子さんは言う。だが、終戦後に多くの雛人形は蔵の片隅で眠りにつく  

 そんな人形の「開箱運動」に安部さんが取り組んで約40年になる。1968年に河北町谷地の親族の家で始めた公開が「谷地ひなまつり」に発展。山形に春を告げるイベントとなった

 共感の輪は広がり、今では最上川源流の米沢市から河口の酒田市まで伝統の人形が一般公開される。「まだ眠っている人形はあるはず。廃れさせるわけにはいかない」。安部さんの情熱は衰えない  

 現代生活に欠かせぬカラーの液晶ディスプレーの研究開発をリードするのが東北大大学院教授の内田龍男さん。岩手大教授の星野次汪さんは常識を覆すもち性ヒエを開発した。山形市の刀工上林恒平さんは制作を通し日本人の心も伝承する

 学術や産業振興などに貢献してきた4氏にきょう、河北文化賞が贈られる。東北の持つ潜在力や気概にあらためて気付かせてくれた方々。お祝いとともに感謝の気持ちを伝えたい。

 河北春秋 河北新報 2010年1月16日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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必死で立ち上がろうとする人たちを応援する希望を届けたい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「僕には撮れない」。桜井翔さん演じる若手カメラマンが叫ぶ。「悲しみ、もがき苦しむ人を撮影してどんな意味があるのか」

 16日夜、フジテレビ系で放映されるドキュメンタリードラマ「神戸新聞の7日間」の一シーンだ。15年前の1月17日、阪神大震災が発生、神戸新聞社も本社が全壊し、がれきの中で新聞を作り続けた  

 試写を見たドラマのサブタイトルは「命と向き合った被災記者たちの闘い」。シ者は6千人を超えた。取材か人命救助かと迫られた記者やカメラマン自身も登場して、当時の葛藤(かっとう)を語る

 苦労して作られた新聞が避難所に届く。「待っとったでぇ」と歓声が上がり、みんな食い入るように新聞を読む―。同様の光景を実際に宮城県北部の被災地で見た。停電でも受像機やパソコンがなくても新聞はニュースを伝えることができる  

 被災地の地元紙は、被災者に寄り添うことが何より大事なことをドラマは示す。カメラマンに編集局長がこう言う。「家族を亡くした、家を失った、そんな人たちの思いを記録して伝える。それが私たちの役目だ」

 被災者を励まし、慰め、勇気づける記事、必死で立ち上がろうとする人たちを応援する希望にあふれた記事を届けたい。一昨年の岩手・宮城内陸地震の後、本紙が考え、実行してきたことでもある。

 河北春秋 河北新報 2010年1月15日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「国民読書年」多くの人が読む楽しさに目覚める年になればいい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 耳慣れない言葉に出くわした。「国民総読書量」。略語はGNRだという。今年は国民読書年。行動計画の1番目にこのGNRの底上げが掲げられている

 文化庁が2008年度、16歳以上を対象に行った調査で1カ月に1冊も本を読んでいない人は46.1%。その6年前に比べ10ポイント近く増えている。自分の読書量が以前より減ったと感じる人は6割を超えた  

 「不読」が親から子に連鎖する傾向も、折に触れて指摘される。不読率を引き下げ、豊かな言語力をはぐくもうという読書年。多くの人が読む楽しさに目覚める年になればいい

 ところで、GNRとはどんなふうにはじき出されるのだろう。やみくもに読んだ本の数だけ競って躍起になるのではなく、たとえ1冊でも深い出合いに恵まれたらすてきではないか  

 『ゲド戦記』など児童文学の翻訳家で評論家の清水真砂子さんが先日、仙台市内での講演会で話していた。「子どもの文学は大人にとっても滋味深い。凡庸に見える日常の中にある幸せに気づき、驚く力を培ってくれる」。そして「生き抜く力を与えてくれる」と

 ふと、ブータン国王が提唱する「国民総幸福量(GNH)」を連想した。国の力を幸福度で測ろうという考え方だ。GNRとともにGNHが増えていく。そんな効果に期待を寄せたい。

 河北春秋 河北新報 2010年1月14日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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老舗「ラ・トゥール・ジャルダン」のワインセラーオークション・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 総額2億円になったそうだ。パリの老舗レストラン「ラ・トゥール・ジャルダン」のワインセラーオークション

 昭和天皇訪欧の際に立ち寄られたことでもおなじみの名店。1582年創業というから、日本では、まさに本能寺の変が起きた年だ。今回は「フランス革命前年のコニャック」が話題となった  

 かのコニャックは330万円で落札されたというが、貯蔵庫の奥にそうした逸品が隠れていても不思議はないと思わせるところが老舗の老舗たるゆえんか。今回、棚ざらえの対象となったのは貯蔵庫全体の4%分というから、名店のアルコール資産は50億円相当に達する

 「19世紀末のパリ万博に生糸を出品した豪商が、帰りの船に積んできたアブサンが、今もあるらしい」―。真偽のほどは全く定かではないものの、夜の街で聞いた、気に入りの小話である  

 確かに宮城の養蚕地域からもパリ万博に生糸が出品されている。アブサンは、ゴッホやロートレックがおぼれた酒。含有成分の習慣性から、後に禁制品とされた。酒場に似合う都市伝説だ

 あっても不思議ではない話だが、何年か前に聞いた後、続報も、それらしいニュースも耳にしていない。それでも、飲み助には格好のさかな。年末年始の付き合い酒が一段落したこの時期に、ゆっくり味わいたい。

 河北春秋 河北新報 2010年1月13日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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生息地が年々狭まる虎(寅)姿を消してしまったら寂しい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 十二支はもとは順序を表す記号だった。動物を当てはめるようになったのは、一説では二千数百年前、中国の戦国時代。暦を覚えやすくするためだったという

 伝説の生物、竜(辰)以外はなじみ深い存在だが、今年のえとの虎(寅)は国内に生息したことがない。虎にちなむ言葉やことわざは多いものの、ほとんどは中国などの故事に由来する  

 親しまれてきたのは虎退治の武勇伝。豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、黒田長政の家臣の後藤又兵衛らが刀で切りコロした。長政は「大将として下知する身なのに獣と勇を争うとは大人げない」としかりつけた(増井光子編『とらの巻』)

 豪傑として知られる又兵衛らしいエピソードとはいえ、勇猛さの証しに使われた虎は気の毒。この虎は絶滅危惧(きぐ)種のアムールトラで、新たな危機に直面している  

 世界自然保護基金によると、主要生息地のロシア・中国国境付近で爆発物による密猟が発覚した。かみつくと爆発するわなを使う。漢方薬となる骨や肉の闇市場もあり、中国や韓国の観光客が訪れる

 野生のアムールトラの数は約500頭。年間30~50頭が密猟されているらしい。運送や所持の現場を押さえても密猟と証明しにくく、摘発が難しい。生息地が年々狭まる虎。十二支が生まれた中国から姿を消してしまったら寂しい。

 河北春秋 河北新報 2010年1月12日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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NPOのひずみ「協働社会」の実現のためには欠かせない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 盛岡市を本拠に活動する「いわてNPOセンター」で近く、理事長を含め全理事10人が辞職する。総会で新たに理事を選出して「クリーンに生まれ変わることが重要」(高井昭平理事長)という

 旅行業代理業の申請書偽造、県施設管理業務のコピー機使用料の不正入金など不祥事が続発した。人事の首のすげ替えだけで収まる問題ではあるまい。有効な再発防止策をどう打ち出すかが鍵だろう  

 NPOはいまや自治体にとって「協働社会」の実現のためには欠かせない存在だ。数多くの業務委託契約を結び、公共サービスの新しい担い手になった。だからこそ、その姿勢が問われる

 特定非営利活動促進法が施行されたのは1998年。以来、全国に誕生した法人は約3万8千に上る。一方で解散、休眠状態に追い込まれるケースも増え、その影を岩手で読み取ることができる  

 「委託や指定管理の契約金が安くて、どこの事業型法人も自転車操業」と知人のNPO関係者。社会的使命の達成ばかりが目的化し、組織内の人材育成も忘れ去られている構図が浮かび上がる

 収益性と継続性を追求する過程で生じたNPOのひずみ。安価な労働力として求めてきた行政は一体どうみるのだろうか。個別団体の問題に終わらせぬ議論の先に、豊かな市民社会の姿が見える。

 河北春秋 河北新報 2010年1月11日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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汗を流す大学生活「徴農制」賛成・反対に分かれて・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 徴農制という言葉を農業関係者から聞いた。農業が忙しい時期に、大学生に手伝いに来てもらう。大学生はそうした農業実習が教科の単位となる―そんな内容のようだ

 先日、手元に届いた雑誌でも、識者らが賛成・反対に分かれて激論を交わしていたから、徴農制という言葉の認知度は高まっているのかもしれない。言い出したのは伊藤忠商事の丹羽宇一郎会長だそうだ  

 結論から言うと、小欄はこのアイデアに賛成だ。ただし、強制労働を思わせるような徴農という名称はあんまりだ。食育や実習、座学を含む「農業」を大学の選択教科の一つにしたらどうだろう

 だって、普段食べているコメや野菜がどんなふうに育てられ、流通し、食卓に並ぶのか知っている大学生(特に都会の)がどれだけいるだろう。少しでも農業を肌で知る消費者が増えることの意味は小さくない  

 職場の机に、今年も横手市の浅舞酒造のカレンダーを置いている。ここは地元の米だけを使う酒蔵。遠く鳥海山、朝露が宿る緑の田、純白のイネの花、黄金色に輝く秋の田。美しい写真が並ぶ

 こういう所で汗を流す生活がちょっとうらやましい。せっかく入った大学なのに、急に意欲をなくすという五月病もいっぺんに治りそうだ。徴農制?には、そんな意外な効能も期待できる。たぶん。

 河北春秋 河北新報 2010年1月10日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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新しい男子たち「草食系男子」時代の気分を言い当て、共感を広げている・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 このところ、やけに目につく。講演会のタイトルや初売りの福袋のネーミングにまで。来月には映画も公開される。昨年の新語・流行語大賞でトップ10に入った「草食系男子」だ

 コラムニストの深沢真紀さんが言葉を作ったのが3年前。旬は過ぎたかと思いきや、生命力は衰えそうにない。時代の気分を言い当て、共感を広げているからか。自認する人も少なからず  

 心優しい、男らしさに縛られない、恋愛にガツガツしない、傷ついたり傷つけたりすることが苦手―。草食系男子に関する著書がある大阪府立大教授の森岡正博さんは、そう定義する。男女平等の感覚を自然に身に付けているのも特性の一つという

 弁当男子やらスイーツ男子やら、ほかにも次々現れる多彩な「○○男子」表現。ライフスタイルの選択が自由になった証しと見れば好ましい。既成の男らしさにとらわれず、多様な生き方が認められていい  

 草食系と肉食系の中間を「なめらか系男子」と呼ぶそうな。代表格として女性の支持を集めるタレント、つるの剛士さんは4児の父。元日から2カ月間の育児休業に入った

 子育てに意欲的な「パパ男子」という言葉もあるらしい。子ども手当もいいが、肝心なのは家事育児にまつわる世間の意識変革。新しい男子たちの増殖が刺激になれば。

 河北春秋 河北新報 2010年1月9日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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海洋動物の保護「エコテロリスト」目的達成のためには手段を選ばず・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 どくろを描いた船旗は海賊を連想させる。海洋動物の保護をうたう団体の物とは思えない。ただ、活動の実態は、その旗がまさに象徴している

 米国の反捕鯨団体シー・シェパード。目的達成のためには手段を選ばず、暴力的な活動を繰り返してきた。捕鯨船への発砲や爆薬を使った破壊行為。「エコテロリスト」と非難する声もある  

 以前はノルウェーの捕鯨船が主な標的だったが、日本の調査捕鯨船団も数年前から狙われ始めた。化学薬品入りの瓶を投げつけたりレーザー光線を照射するなど、妨害行動はエスカレートする

 南極海で日本の監視船とシー・シェパードの小型高速船が衝突、高速船は大破し、けが人も出た。日本側は高速船が警告を無視して異常接近し、前方を横切ろうとしたと説明。シー・シェパード側は静止中の船に衝突したと主張する  

 農林水産省は「極めて危険な行為」と指摘。高速船の船籍国ニュージーランドや寄港地のオーストラリアに適切な措置を申し入れたものの、いずれも反捕鯨国で反応は芳しくないようだ

 シー・シェパードはメディアなどを巧みに利用して巨額の寄付を集め、活動を強化し続けている。反捕鯨のためなら犯罪的な行為も容認する人が多いことに驚く。冷静に組織の実像を見つめ直してもらうすべはないものか。

 河北春秋 河北新報 2010年1月8日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ドームふじ「天文観測」宇宙の歴史から地球の未来まで・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 南極は「宇宙に開かれた最後の窓」といわれる。極寒で乾燥し、光が透過しやすいため、天文観測に最適だからだ。各国が成果を挙げようと競い合う

 欧州が一歩リードし米国や中国、日本が続く。日本が目指すのは南極最大級の天文台の建設。今年が実質的なスタートとなる。新観測船「しらせ」で先月到着した第51次観測隊が現地調査に乗り出した  

 舞台は昭和基地から約1000キロ離れた高地にあるドームふじ基地(標高3810メートル)。東北大が口径2メートル級の赤外線望遠鏡を、筑波大が口径10メートル級の電波望遠鏡を設置する計画だ。今秋以降には小型望遠鏡での試験観測も始める

 ドームふじが晴れる確率は75%以上。平均風速は3メートルと弱く、大気も安定している。すばる望遠鏡があるハワイのマウナ・ケア山頂をしのぐ好条件だ。殊に観測に支障を来す水蒸気量は5分の1しかない  

 日本の天文学者として初めて観測隊に参加した筑波大講師の瀬田益道さん(42)は「宇宙初期の銀河の姿が初めて見えてくる可能性がある」と期待する。順調なら2012年度中にも本格的な観測が始まる

 南極は地球温暖化の影響が最初に現れる地域。観測隊はその兆候にも目を光らせる。宇宙の歴史から地球の未来まで。「窓」から望める壮大な光景を見逃すわけにはいかない。

 河北春秋 河北新報 2010年1月6日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「腹の立つ時はわらいに念を入れ」笑いたくても笑えない人が増えている・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 正月のテレビはお笑い芸人だらけ。これでもかと笑いのボルテージを競い、胃もたれしそうなほどだった。ブームが続くのは、世の中が笑いを求めているからだろう

 免疫力や自己肯定感を高めるなど笑いの効用はさまざま。けれど、刺激のシャワーも浴び続けていると耐性ができる。笑いの沸点がどんどん上がっているように思える  

 ストレス社会。体も心もこわばりがちだ。笑いたくても笑えない人が増えているという。ギャグに反応できなくても、世代を問わず誰にもできる笑いの体操を。そんな発想で世界に広がっているのが「ラフターヨガ(笑いヨガ)」

 インドの医師夫妻がヨガの呼吸法を応用して創案。おどけた動作を交えておなかの底から笑う練習をするのだそうだ。腹筋を震わせて体の奥深くをほぐす。深呼吸で、たまっていた古い空気を新しい空気と交換する  

 「血流を促し、リラックスできて体がすっきり。続けていると笑いやすい体と心になれます」。普及活動をする仙台市のフリーアナウンサー大葉由佳さん(47)が教えてくれた

 医療、介護の現場や企業研修にも取り入れられているとか。イライラ気分がはびこる社会に新しい空気を取り込むには、努めて笑うレッスンが必要なのかも。江戸川柳にもある。<腹の立つ時はわらいに念を入れ>

 河北春秋 河北新報 2010年1月5日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「正月四日の客」きょうから社会の歯車が再び回り始めた・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 池波正太郎さんの短編に「正月四日の客」という話がある。仕事始めの4日だけ、とびきりの辛いつゆを出すそば屋の亭主、それを欠かさず食べに来る謎の客。2人の人生の交差が妙趣を醸す

 4日は、亭主が子どものころ、盗人に押し込まれ父母を斬(き)りコロされた祥月命日だった。年の初めに出すそのそばの味で、つらい記憶を振り払おうとしていたのか。そんな筋書きは、新春の華やぐ気分を暗く沈める  

 縁起でもないけれど、それが人の世の常だろう。理不尽な犯罪や災禍は今年もまた、容赦なく降り掛かるかもしれない。目をそらさずに立ち向かう覇気を持ち続けたい

 きょうから社会の歯車が再び回り始めた。曜日の並びが悪く仕事始めが月曜日。もう少し休みたかったという声も聞こえるが、小さくぼやけば週末には3連休が来る。職場があり、働けることを最上の喜びとしなければならない。そんな不遇の時代は続く  

 どこかに原因はあるのだろう。もたつきがちな政治のせいなのか。成長の見取り図を描けない経済のためか。はっきり見極められなければ、胸に手を当ててみたい

 瀬戸内寂聴さんが、一日一言を記す「日めくり暦」の4日目は「後悔しないためには、自分に正直に生きること」とある。辛いそばでもすすって気を引き締めるとしようか。

 河北春秋 河北新報 2010年1月4日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「まず願うこと。そして声に出すこと」年の初めに希望を描いてみる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 クマのような体にゾウの鼻、目はサイに似て、尾はウシ、脚はトラ。中国から伝わった伝説の生物、貘(ばく)はそんな姿をしているらしい。もちろん、実在のバクとは別物だ

 悪い夢を食べてくれるという。新年に吉夢を見ようと、昔人は枕の下に貘の絵を忍ばせた。江戸時代には貘を描いたり、かたどったりした「貘枕」なるものも作られた  

 この妖獣の名を持つ詩人、山之口貘の「貘」という詩がある。動物博覧会で見たバク。餌箱をのぞけば果物やニンジンなんかを食べている。ところがその夜、夢を見た

 <飢えた大きなバクがのっそりあらわれ この世に悪夢があったとばかりに 原子爆弾をぺろっと食ってしまい 水素爆弾をぺろっと食ったかとおもうと ぱっと地球があかるくなったのだ>  

 現世の悪夢を食い尽くす貘が本当にいたなら、どんなにいいか。宮城県亘理町のシンガー・ソングライター苫米地サトロさん(45)の「すてきなニュース」という歌を思い出した。ある日、ラジオでニュースが流れる

 <子どもたちよ 怯(おび)えないで 隠れないでいい 信じられるかい すべての戦場がなくなった>。「まず願うこと。そして声に出すこと」と苫米地さん。年の初めに希望を描いてみる。一人一人が願い続ける力を集めれば、いつか貘になれるかもしれない。

 河北春秋 河北新報 2010年1月3日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「正月に雑煮」伝統を守り伝えるだけでなく、絶えず変化してきたからこそ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「新しい年を迎える日の明け方の闇は特別」。作家の故井上靖さんの言葉だ。すべての用意が整い開幕を待つ「何か明るいものの匿(かく)されている舞台の暗さ」と随筆に書いた

 そんな暗さの中、初詣でに行った方も多いだろう。身も心も引き締まる。そして元旦。「元」は初めて、「旦」は日の出を意味する。一年の最初の朝のすがすがしさは格別だ  

 多くの伝統的な民俗が衰退し、新しい行事が次々と生まれても、日本人が正月を祝う気持ちは全く変わる気配がない。年神様を迎える神事の意味合いは薄れても価値は損なわれなかった

 共に歴史を重ねてきたのが雑煮だ。民俗学者の安室知さんによると、正月に雑煮を作って祝うようになったのは室町時代。「伝統を守り伝えるだけでなく、絶えず変化してきたからこそ、現代社会でも活力を持つ」という  

 東日本は角もち、西日本では丸もちを使う。全国的にすまし汁が多く、近畿地方を中心にみそ仕立ての地域もある。東北や関東では焼いてから煮るのに対し、中部ではゆでる。豊かな地域性に、各家庭の味が彩りを添える

 年賀状には昨年同様「厳しい年」の文字が目立つだろうか。「匿された明るさ」が現実になると信じて、もちのように粘り強く歩を進めたい。月並みだが、今年こそ良い年でありますように。

 河北春秋 河北新報 2010年1月1日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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正直で心優しい庶民に福が舞い込む、来年こその期待を込めて・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 大みそかが忙しいのは民話の世界も同じ。翌年も無事に暮らせるよう、神様を迎える準備にいそしむ。人気があるのは福の神だが、こんな話もある

 マズしい夫婦宅の屋根裏で泣き声がする。のぞくとビン乏神がいて「お前らがあまり働くので、今夜福の神が来ておれを追い出す」と言う。夫婦は気の毒がり「これまで通りいてくれ」と慰めた  

 やがて福の神が訪れ争いになる。喜んで迎えられるはずが、夫婦が応援するのはビン乏神。福の神は何が何だか分からずに逃げていく…。山形県の最上地方で語り継がれてきた

 国全体がビン乏神に取り付かれたような深刻な不況。東京都は年末年始に失業者に宿泊施設や食事を提供する「派遣村」を開設した。支出を抑えるために帰省を控える人も、全国的に増えているらしい  

 インターネット調査会社「マクロミル」(東京)が年末年始の予定を調べたところ、「自宅で過ごす」が71.2%で実家は20.3%。初売りや旅行の費用を減らすとの回答が目立った。生活防衛に追われる姿が浮かび上がる

 民話には落ちがある。慌てた福の神は打ち出の小づちを落としていく。ビン乏神が振ると金や米がどんどん出てきた。正直で心優しい庶民に福が舞い込む。現実もそうあってほしい。来年こその期待を込めて、一年を締めくくりたい。

 河北春秋 河北新報 2009年12月31日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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7年ぶりのJ1「ベガルタ仙台」多くの夢を与えてくれた・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 夢の元日決戦にあと一歩届かなかった。悔しいが、それ以上にこれまでの健闘をたたえたい。東北のサッカーファンに多くの夢を与えてくれた一年だった

 東京・国立競技場できのう行われた天皇杯全日本選手権の準決勝。J2ベガルタ仙台は前大会の覇者、J1ガンバ大阪に1―2で惜敗した。強豪相手に踏ん張り、再三チャンスをつくったものの、相手のしたたかさに屈した  

 「聖地」国立で今大会初の試合。最高の舞台で、選手たちは質の高いパフォーマンスを見せた。最後まであきらめない姿勢は、スタジアムやテレビの前で応援したサポーターの心にしっかりと刻まれたはずだ

 敗れたとはいえ目標のベスト8を上回った。準々決勝まで大宮、FC東京、川崎とJ1勢に3連勝。勢いだけでこの結果は出せない。リーグ戦を制した力が本物だったことを証明した  

 今季のベガルタの戦いは終わった。51試合の過酷なリーグ戦に加え、天皇杯での5試合の激闘。選手たちの疲労はピークに達しているだろう。ちょっと遅くなったが、ゆっくり休んでほしい

 主力の大半が契約を更改し、補強の交渉も進む。7年ぶりのJ1に向け、期待は高まる。今季のようなサッカーをすれば、残留はもちろん、かなりの位置を狙えるのではないか。来季の開幕が待ち遠しい。

 河北春秋 河北新報 2009年12月30日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ビジネスに徹した、GMの仕事は幅広い。チームの編成に大きな権限を持つ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 野球とベースボールは、細かい点で違うと言われる。主にプレーのことを指すが、球団組織も日米では異なる。その一つがゼネラルマネジャー(GM)の存在だ

 大リーグのGMの仕事は幅広い。フリーエージェント(FA)になった選手や代理人との契約交渉をはじめ、トレードやドラフトなど、チームの編成に大きな権限を持つ  

 前歴は選手出身と球団職員などの背広組に大別され、前者の代表がアスレチックスのビリー・ビーン氏。後者にレッドソックスのテオ・エプスタイン氏がいる

 ビーン氏は野球を統計学的に分析するセイバーメトリクスと呼ばれる手法をいち早く導入、著書『マネーボール』が日本でも話題を呼んだ。エプスタイン氏は2002年、史上最年少の28歳でGMに就任。弁護士の資格を持ち、松坂大輔投手との入団交渉でも手腕を発揮した  

 GMで最近注目を集めたのが、ヤンキースのブライアン・キャッシュマン氏。潤沢な資金を使った補強でチームを全米一に導いたが、松井秀喜選手の引き留めには失敗した

 守備に就きたいという松井選手の希望を無視し、プライドを傷つけるような交渉に、地元メディアやファンから非難の声が上がったという。ビジネスに徹した結果とはいえ、ドライすぎたか。時に情が絡む日本とはやはり違う。

 河北春秋 河北新報 2009年12月27日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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