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2010年3月

家庭に頼れる弁護士「ホームロイヤー」隣近所にそれぞれ顧問弁護士・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 かかりつけの医師をホームドクターと呼ぶのも和製英語だというから、ホームロイヤーも英語圏では多分、通じない。もっとも、日本でもまだ認知度は低いが

 ロイヤーは法律家。弁護士と裁判官、検事(法曹)を「国民の社会生活上の医師」と位置付けて、家庭に頼れる弁護士がいるような社会にしていこう。10年ほど前、政府の司法改革審議会のそんな議論から生まれたらしい  

 法曹人口を年間3千人ずつ増やす。現在の2万人をやがて5万人規模にする。政府の大幅増員計画は、欧米並みを目指した審議会の目標数値に沿って進められてきた

 丼勘定ではないか。批判は当初からあった。弁護士に過当競争の心配が広がり、目標をどれぐらい削減したらいいかで大論争に。日弁連の会長選挙が今回、初めての再投票にもつれ込んだのも、その対立があったからだ  

 日弁連の会誌『自由と正義』が地方弁護士会の実情報告やエッセーを連載している。最近、仙台(3月号)と山形県(1月号)の会員が「地方はまだ弁護士不足」と感想を記していた

 「弁護士過疎」の実態は改善されていないようだが、医師と違って法曹の忙しさは見えにくい。隣近所にそれぞれ顧問弁護士がいる世間が、さて住みやすいかという気もする。年間3千人の根拠は、どうもぴんとこない。

 河北春秋 河北新報 2010年3月25日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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2季ぶりとなる左翼の守備「しっかりとカバーする」と頼もしい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 転勤や異動で慌ただしい時季を迎えた。新たな職場は期待が膨らむ一方、慣れない環境に戸惑うことも多い。そんな時、頼りになる先輩や同僚の存在は心強い

 米大リーグのヤンキースからエンゼルスへ移籍した松井秀喜選手も意を強くしていることだろう。チームにメジャー屈指の中堅手と言われるトリー・ハンター選手がいるからだ  

 守備の名手に贈られるゴールドグラブ賞を昨季まで9年連続で受賞。これはマリナーズのイチロー選手と並び現役最多だ。フェンス際の大飛球を捕るプレーが得意で「ホームランハンター」や「スパイダーマン」の異名を持つ

 自身と同じアフリカ系アメリカ人選手の減少に危機感を抱き、黒人少年のためにリトルリーグを支援するプロジェクトを主導するなど、社会貢献に熱心なことでも知られる。最近、中南米のラテン系選手に対する発言が差別的だと波紋を広げたが、本来は陽気でファンを大切にし、人望も厚い  

 松井選手は2季ぶりとなる左翼の守備に意欲的だが、ひざに不安を抱える。守備範囲の狭さが懸念されるが、隣を守るハンター選手は「しっかりとカバーする」と頼もしい

 松井選手の加入で、エンゼルスの試合がテレビ放映される機会は増える。松井選手はもちろん、ハンター選手の活躍にも注目してほしい。

 河北春秋 河北新報 2010年3月23日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ロマン派を代表する、シューマン生誕200年・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 ショパンの才能をいち早く見いだしたのは、音楽評論家としても活躍したシューマンだった。「諸君、脱帽したまえ、天才だ!」との有名な言葉を残している

 この出会いは共に21歳の時。2人は同じ年に生まれた。ショパンばかり注目されているものの、今年はシューマン生誕200年でもある。本職は言うまでもなく、ロマン派を代表するドイツの大作曲家だ  

 19世紀前半にシューマンほど独自性を追求し、形式より感情を重んじた音楽家はいない。ロマン主義の理念を貫き通した。初期に多いピアノ曲を見ても先人の影響を感じさせない。誰も思い付かないような作品を書いた

 名ピアニストのクララと結婚した直後から急速に作曲の幅を広げる。歌曲に集中した年、交響曲の年、室内楽の年。分野ごとの名作を連続して世に問うたエネルギーには驚くほかない  

 審美眼は確かでブラームスも発掘した。ただ不幸なことに、シューマンの真価を理解する人は少なかった。友人のメンデルスゾーンでさえ、どこをほめるべきか悩んだという。不滅の作曲家と評価されるのはシ後のこと

 今は交響曲もピアノ曲、歌曲も頻繁に演奏されるが、管弦楽付き合唱曲やオペラなど顧みられない作品も多い。節目の年が、巨人の全体像を浮かび上がらせる契機になることを願う。

 河北春秋 河北新報 2010年3月22日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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秘湯ブーム、日ごろの煩わしさから逃れてきたというのに・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「これから女性が入るから、向こうに行ってくれって、そりゃあないだろう」「一体何様のつもりかね」。先日、出掛けた秋田県内のとある温泉。数人の中年男性客が憤まんやるかたなしといった表情でぼやいていた

 どうやら混浴の露天風呂で、ちょっとしたトラブルがあったらしい。先に入浴していたところ、後からやって来た女性客に、湯船の明け渡しを要求されたようなのだ  

 秘湯ブームで、山あいなどの湯治場が人気を集めている。老舗旅館には大抵、風情ある露天の混浴がある。「源泉100%かけ流し」の泉質の良い湯を求めて、女性客が混浴であってもどんどん増えているのは、むしろ自然か

 近ごろは、バスタオルでの入浴OKという旅館も多くなっているが、接触が増えれば摩擦も生じやすい。日ごろの煩わしさから逃れてきたというのに、困った裸の付き合いになって、気疲れしてしまっては元も子もない  

 温泉ライターの山崎まゆみさんは、混浴のマナーとして、風呂の出入り口の正面に座らず、そして熱い視線を送らないことを勧めている(『だから混浴はやめられない』新潮社)

 出入り口の正面に座らないというのは分かるが、熱い視線を送らない男性っている? 男目線で申し訳ないが、湯船に入る前から「うーん」と、うなってしまう。

 河北春秋 河北新報 2010年3月21日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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いち早く危険を知らせる「カナリア」不安につけ込んで忍び寄る・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 今年の桜前線は急ぎ足だ。東京からも開花の便りが聞こえてきた。心を浮き立たせる桜。けれど、つらい記憶に結び付く人も少なくはない。一冊の手記に気付かされた

 夫の遺品となった手帳。「4月1日 花見」とあるのを見た時から、高橋シズエさん(63)は桜が嫌いになった(『ここにいること』)。地下鉄霞ケ関駅の助役だった夫は15年前のきょう、地下鉄サリン事件に巻き込まれた  

 「約5500人」とされてきたシ傷者の数は、先ごろ「約6300人」と判明した。シ者の認定も12人が13人に増えた。ようやく見えた被害の全容。15年目にして、である

 90人もの人が今なお後遺症に苦しむという。心的外傷後ストレス障ガイ(PTSD)という言葉が知れ渡ったのは、思えば同じ年の1月に起きた阪神大震災とこの事件が契機だった  

 バブルがはじけ、就職氷河期と呼ばれたあのころ。世を覆う閉塞(へいそく)感が、オウム真理教という若者の心を食らう怪物を増長させた。就職氷河期の再来と言われる今、不安につけ込んで邪悪が忍び寄る危惧(きぐ)が去らない

 教団の強制捜査で、捜査員が掲げた鳥かごのカナリアが目に焼き付いている。毒ガスに敏感なカナリアは炭鉱などでいち早く危険を知らせる役目を果たした。事件を忘れず、心にカナリアを持たなければと思う。

 河北春秋 河北新報 2010年3月20日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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昨季あと一歩届かなかったリーグ優勝、パ・リーグ開幕・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 熱い男のイメージは鮮烈だ。審判の判定に納得がいかなければとことん抗議する。日本での4年間の監督生活で、退場8回のプロ野球記録をつくった

 東北楽天のマーティー・ブラウン新監督(47)。「監督として選手を守り、立場を明確にする必要がある。それが結果的に退場になっているだけだよ」。広島時代の武勇伝をさらりと振り返った  

 若手選手の育成には定評がある。重視するのは対話と一体感の醸成だ。選手やコーチに積極的に話し掛け、自らバッティング投手まで務める。どんな役割を求めているかを、一人一人に熱心に説いてきた

 直接的な会話がほとんどなかった前任の野村克也監督の時代とは雰囲気が一変。選手も距離が縮まったと感じているという。そんな家族的なチームをつくりつつ、どんな選手にもチャンスを与え、競争を促してきた  

 パ・リーグがあす開幕する。昨季は2位と大躍進した楽天は、オリックスと大阪市で対戦する。先発予定の岩隈久志投手ら主力が順調に調整。最速160キロ超の抑え候補モリーヨ投手も加入し、戦力は着実にアップした

 監督や選手が掲げる目標とファンの願いは全く同じ。昨季あと一歩届かなかったリーグ優勝、そして日本一だ。会心のスタートを切って27日のホーム開幕戦(対西武)につなげてほしい。

 河北春秋 河北新報 2010年3月19日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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地球環境の成り立ちと行く末を読み解く手掛かりが秘められている・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 金星は「地球の双子星」と言われる。大きさや太陽からの距離があまり変わらないからだ。ただ、厚い二酸化炭素に覆われ、地表は460度の灼熱(しゃくねつ)の世界。空には硫酸の雲が浮かぶ

 最大の謎は秒速100メートルの暴風が吹き荒れていること。風速は自転速度の60倍に上る。なぜそれほど速いのか、気象学的には全く説明できないという。そんな大気の謎の解明に、日本が世界に先駆けて挑む  

 宇宙航空研究開発機構が初の金星探査機「あかつき」を5月18日に打ち上げることを決めた。計画通りなら約半年かけて金星にたどり着き、地表からの高さ300~8万キロの楕円(だえん)軌道上を周回する

 厚い雲を突き抜けて地表までとらえる赤外線カメラや、高い所の大気の状態を見る紫外線カメラを搭載するほか、大気温度の測定も実施し、暴風の原動力を探る。火山活動や雷の有無も調べる  

 雷用のカメラの開発には東北大も加わった。毎秒5万こまの高速撮影が可能で、夜の時間帯に観測する。雷が発生しているかどうかは20年以上も論争が続く。ようやく決着がつきそうだ

 金星と地球はなぜ異なる運命をたどったのか。気候の仕組みはどう異なるのか。「そこに地球環境の成り立ちと行く末を読み解く手掛かりが秘められている」と宇宙機構。金星研究に暁をもたらすか。

 河北春秋 河北新報 2010年3月17日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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暮らしの場「命を守る」一人一人のお年寄りに傾ける心・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 福岡市の「宅老所よりあい」は、詩人の谷川俊太郎さんが「ぼけたら入居する」とほれ込むグループホームだ。開所は1991年。「宅老所」という言葉を作った本家でもあり、意欲的な実践で知られる

 代表の下村恵美子さんが著書で説く。「お年寄り一人一人の『生活』をちゃんと見たり、感じたりすることができなければ、たとえ小規模であっても、暮らしの場にはなり得ないのです」  

 少人数の家庭的な雰囲気できめ細かなケアを、と生まれた認知症の人のためのグループホーム。介護保険で制度化され、約1万カ所に急増したが、一人一人のお年寄りに傾ける心をどこかに置き忘れた施設がありはしないか

 悲惨な出来事がまたも起きてしまった。札幌市のグループホーム「みらい とんでん」の火災。亡くなった7人のお年寄りは、大半の人が歩くのも不自由だったという。なのに、当直職員はたった1人  

 運営会社は消防計画や設備の点検報告の義務を怠っていた。安全対策に不安を訴えていた職員もいたそうだ。働く人にも過酷な環境。それで豊かな介護など、かなうはずもない

 下村さんは言う。「人にかかわる福祉や介護の仕事の評価が低すぎます」。高齢者介護の現場で繰り返される火災の犠牲。「命を守る」政治がなすべきことはたくさんある。

 河北春秋 河北新報 2010年3月16日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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窮屈な制約の下で全体を意味、時の話題もさらりと織り込む・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 <無駄抜きで仕分けは険し出来ぬダム>。まあまあの出来栄えの川柳と思いきや、これは回文句。上下どちらからでも同じ読みになる

 仙台市の作並地区で毎年行われる全国回文コンテストには、各地の達人が力作を寄せる。句は今年の入賞作の一つ。窮屈な制約の下で全体を意味の通る文章にし、時の話題もさらりと織り込む。熟練の技である  

 文学者の故梅田晴夫さんは「このアソビの面白さは知的であると同時になんとも虚(むな)しいところにある」と言っている。創作には大変な根気が要るが、いずれ消閑の余技。俳句や短歌の文学的情趣になかなか及ばない

 役に立ちそうもない遊びの時間にこそ、人の喜びは宿るものだ。年に一度の知恵比べに集まり、作品を褒め合う参加者の豊かな表情がそれを物語る。無用の用の味わいにも似ている  

 無駄を徹底的に省こうとした政府の事業仕分けが昨年注目を浴びたが、芸術家や科学者の反感を招いた。「無駄なダム」と違って効率性の物差しで測れないものは多い

 4月からの仕分け第2弾では公益法人にメスが入る。ここには本当の無駄が潜んでいそうだ。政治家はしっかり見極めてほしい。そう言えば、こんな名作もある。<政治屋あり/半ば言うこと嘘(うそ)っぱちだし/臭い策士たち/発想と行為はかなり怪しいぜ>

 河北春秋 河北新報 2010年3月14日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「ザ・コーヴ」映画が世界的に評価されれば、捕鯨やイルカ漁への疑問は増幅される・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「わたしは海に、巨大な生あるものの肉体を感じとる。海は海人(かいじん)。海の肉体。疑いなく、それはある」。作家の赤江瀑さんは随筆に書いている

 海自体が生命体だという感覚は、何となく分かる。人知をはるかに超えた力を持つ。世界の気候さえ左右し、豊かな生態系をはぐくむ。地球上のすべての生命の生みの親でもある  

 そんな海の生物を主題にした2本のドキュメンタリー映画が話題になっている。『オーシャンズ』(ジャック・ペラン氏ら共同監督)は世界50カ所で鯨など約100種を撮影した。神秘的な生態や過酷な生存競争を描く

 波打ち際でオタリアの子を捕食するシャチ、ふ化したウミガメに襲いかかるグンカンドリの群れ。人間がかかわる場面もある。漁でひれを切り取られ、海底でもがくサメの姿はやるせない  

 『ザ・コーヴ』(ルイ・シホヨス監督)は和歌山県太地町のイルカ漁を隠し撮りして批判的に描き、米アカデミー賞の長編ドキュメンタリー賞を受賞した。モリで突き、海が血で染まる場面も。地元は「伝統文化への中傷」と反発する

 海の生物、殊に哺乳(ほにゅう)類に愛情を注いだ映画が世界的に評価されれば、捕鯨やイルカ漁への疑問は増幅される。「食文化の継承」「捕鯨による魚資源の保護」の訴えは、一層理解を得にくくなるかもしれない。

 河北春秋 河北新報 2010年3月13日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「コミュニティーカフェ」人と人が心地よくつながる場の力に、地域再生の可能性・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 フードデザート。食後の果物のことではない。訳して「食の砂漠」。今、高齢者ら車を持たない弱者がさらされている深刻な問題だ

 不況で近隣の商店が姿を消し、安くて新鮮な食料品が手に入らない。歩けども広がる食の砂漠。お年寄りは取り残され、食生活の偏りや栄養不足で健康を損なう危険が高まる。過疎地だけでなく都市部でもそんな地域が増えている  

 砂漠にはオアシスが必要だ。ヒントとなるのがコミュニティーカフェ。地域の人が誰でも気軽に憩える食堂や喫茶店を、そう呼ぶのだという。青森市浅虫にある「浅めし食堂」もその一例

 買い物が大変、料理を作るのも大変。一人で食べるのは寂しい。そういうお年寄りたちの食の環境を良くすることを目的の一つに、地元住民でつくるNPO法人が開いた  

 総菜や野菜の販売、配食サービスも手掛ける。女性や高齢者の雇用創出、地産地消など掲げる目標は多様だ。「地域に必要なことを―という発想で事業を広げてきた」と事務局長の三上公子さん(47)は話す

 全国各地でコミュニティーカフェは増えている。子育て中の親が子連れで集う場、障ガイ者や外国人が働く場など、形はさまざまだ。住民が手掛ける地域の課題解決の拠点。人と人が心地よくつながる場の力に、地域再生の可能性が見える。

 河北春秋 河北新報 2010年3月12日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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野生に近い空間「順化ケージ」訓練中だったトキ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 中国の野生のトキは通常数羽から十数羽の群れで暮らし、繁殖期にはつがいか単独で行動するという。おととし、新潟県佐渡島で初めて放鳥した10羽は、第一歩の群れづくりに失敗した

 去年秋に放鳥した20羽は、幾つかの群れをつくっていることが確認されている。3月はそろそろつがいができ始める季節。今年こそ自然繁殖を実現してほしいとの期待は高まっている  

 良い便りを待ちわびていたところに届いたのは、信じ難いニュースだった。佐渡トキ保護センターの野生復帰ステーションで、9羽が外敵に襲われてシに、1羽が大けがをした。イタチかテンが侵入した可能性が高いようだ

 施設内の「順化ケージ」で、今年秋に予定する放鳥に向けて11羽が訓練中だった。ケージは広さ4000平方メートル以上あり、高さは15メートル。飛行や採餌、天敵を回避する訓練などができる  

 池や田も造り、野生に近い空間を再現している。広いだけに入り込むすきがあったか。11羽は先月ケージに移ったばかり。訓練は進んでいなかったのだろう。ただ、樹木もあるのになぜ逃げられなかったのか。残念でならない

 管理・運営に油断はなかったか。生物が外敵に襲われるのは自然の摂理だが、監視体制の見直しも必要かもしれない。今後の野生復帰計画に影響しないか、気になる。

 河北春秋 河北新報 2010年3月11日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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わかってほしい「愛されたい」と訴える子どもたちの声なき声・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 絵本だというのに読むのがつらくなる。『わかってほしい』(クレヨンハウス)。ギャク待される子どもの追い詰められた気持ちを描いた作品だ

 クマの縫いぐるみが、ページを繰るにつれ少しずつ壊れていく。布が破れ、縫い目が裂け、中綿がはみ出す。「なぜ?」「ここしかないから/されるがまま」。悲しいつぶやきが白い文字で浮かび上がる  

 同時に心の奥底で叫ぶ別の声。「じぶんにうそをつくな」「おなじめにあわせよう」。黒い文字がかぶさる。交錯する表と裏の心。そして最後のページには一言、「あいされたい」

 作者のMOMOさんは子ども時代をギャク待の中で過ごした。「子どもはどんなに殴られても親が好きで、愛されたいと思っている。そのことをわかってほしい」。雑誌のインタビュー記事でそう語っている  

 子どものギャク待シが相次ぐ。児童ギャク待の事件数も相談件数も年々増え続ける。「法律は理念だけ。金も人もつぎ込んでいないから、何が何でも子どもの命を守るという制度になっていない」。市民団体「子どもギャク待防止ネットワーク・みやぎ」の鈴木俊博さんは憤る

 どこでも起こりうるギャク待の現実。たとえ家庭の壁が高くても、「愛されたい」と訴える子どもたちの声なき声にすべての大人が感受性を強め、行動につなげなければならない。

 河北春秋 河北新報 2010年3月10日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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四季咲き桜「仁科乙女」桜の開花予想がにぎやかな季節・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 桜の花芽は夏に作られ、秋に休眠に入る。目覚めるには冬の寒さに一定期間さらされることが必要。早春に成長し開花へ向かう。美しさを競う一瞬のため、欠かせないプロセスだ

 そんな常識を覆す四季咲き桜が生まれた。理化学研究所と山形市の民間の農場が共同開発した「仁科乙女」。放射線の一種である重イオンビームを当てて突然変異を起こさせ、休眠を不要にした  

 室内で栽培すれば一年中いつでも、野外では春と秋の2回花を付ける。切り花には重宝だろう。だが、桜は古来、日本人にとって特別な存在。やはり春の訪れを告げる花であってほしい

 桜の開花予想がにぎやかな季節になった。今年は気象庁が半世紀以上続けてきた予想を取りやめ、民間の3業者が発表している。独自の情報処理を行い開花日を割り出すため、場所によっては差がある  

 最新の予想では、仙台の開花日は日本気象協会が4月8日、ウェザーニューズとウェザーマップが9日でほぼ同じ。一方で山形はそれぞれ4月14日と7日、12日で、1週間もの開きがある

 山形市の霞城公園では4月17、18日に観桜会が催される。「早咲き傾向とはいえ、経験的に仙台より早いとは考えにくい。できれば7日の予想は外れてほしい」。市の担当者は気が気でない。果たして的中するのは?

 河北春秋 河北新報 2010年3月9日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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借りる側は弱い、敷金ガイドラインを手元に置いて交渉・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 アパートの敷金をめぐって、いい思い出と悪い思い出がある。いい思い出はまだ20代だったころ、ある都市で。退去時に不動産屋のおじさんがポンと全額を返してくれた

 おじさんが笑いながら言う。「大家が畳代だの何だのと要求するから言ってやったんだ。そういうのは、ぜーんぶ、月々の家賃に含まれてんだって」。ありがたくちょうだいしたのは言うまでもない  

 悪い思い出は別の街で。リフォーム名目で敷金の何倍もの額を請求された。「契約書に原状回復義務ってあるでしょ。借りた時の新品で返して」と、おかんむりだったのは不動産屋の女性社長

 法律的には、おじさんが正解。女性社長の言い分は原則として間違い。民事裁判の判例などにもそう書いてある、と説明しても向こうさんも納得しない。交渉はほんと嫌気のさすものになった   

 先日の本紙くらし面に敷金返還の記事が載った。知識を持ってトラブルに対処すべしという内容に、読者から「借り手は弱い立場にある。引っ越しは忙しいし、現実は泣き寝入りが多い」と電話をもらった

 敷金礼金の不要なゼロゼロ物件のトラブルを見ても確かに借りる側は弱い。せめて国交省の敷金ガイドラインを手元に置いて交渉に当たりたいが、これがまた、ホームページの実に分かりにくい所にある。

 河北春秋 河北新報 2010年3月7日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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全面禁煙に取り組む動き「健康日本21」国が進める健康づくり運動・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 通りがかりの商業ビルで、こんな掲示に気付いた。「当館は健康増進法第25条に基づき、館内禁煙となっております。お客さまのご理解とご協力を…」

 公共的な空間の全面禁煙を求めて、厚生労働省が自治体に通知を出したのが先月末。全国を見渡せば、飲食店などでも全面禁煙に取り組む動きが出ているようだ。東北での広がりに期待したい  

 愛煙家にも言い分はあるだろう。けれども公のスペースなら、利用する不特定多数の人の健康に及ぶ問題。とりわけ未成年者の喫煙の実態を知れば、子どもが受動喫煙の害にさらされる場をなくす必要を感じてもらえるのではないか

 中学生は男子の9%、女子の8%、高校生では男子の25%、女子の15%が喫煙経験を持つ。3年前に行った全国調査の数字だ。喫煙防止教育などの成果で減少しているとはいえ、禁煙外来を訪れる子どもも少なくないとか  

 「たばこに触れるきっかけをつくらないよう、社会に無煙環境を広げることが大事」。禁煙運動を進める医師らは強調する。若い細胞ほど害を受けやすい。喫煙開始年齢が早いほどニコチン依存は強いという

 「健康日本21」をご存じだろうか。国が進める健康づくり運動だ。未成年の喫煙について掲げた目標は、2010年までにゼロにすること。期限は迫っている。

 河北春秋 河北新報 2010年3月6日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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7年ぶりにJ1に参戦するベガルタ、開幕ダッシュ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 キャンプは大きな成果を上げた。「MVPは李昌燁(イチャンヨブ)フィジカルコーチ」。サッカーJ1ベガルタ仙台の手倉森誠監督は手応えを語った

 グアムと宮崎県内での過酷なトレーニングは、選手たちが「経験したことのない筋肉痛を味わっている」と音を上げたほど。母国の韓国では「アクマ」と呼ばれたこともあるとか  

 李コーチ本人は「何と言われても構わない」と、全く意に介さなかったようだ。狙いは試合で90分間走り負けない体力とスピード、瞬発力を養うこと。工夫を凝らした、独自のメニューを課してきた

 効果は満点。筋力が高まり、キックやシュートのスピードも速くなったという。手倉森監督は「選手に声を掛け、チームの和もつくってくれた。苦しいメニューでもいらいらせずに取り組めた」と評価する  

 Jリーグがあす開幕する。7年ぶりにJ1に参戦するベガルタ。選手たちは戦術面の練習を中心に、最後の仕上げに励む。アウェーで行われる開幕戦の相手はジュビロ磐田。一昨年の入れ替え戦で惜敗しており、因縁の対決となる

 昨季J2を制した勢いのままにチームは進化してきた。底力を示す絶好の機会だ。モンテディオ山形とのJ1で初めての東北ダービーをはじめ、見どころたっぷりのシーズン。ファンが熱望する開幕ダッシュは成るか。

 河北春秋 河北新報 2010年3月5日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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日本一の長い廊下を使った「ぞうきんがけリレー」・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 青森県鯵ケ沢町の赤石小(七戸完三郎校長)は小高い山の中にある児童46人の小さな学校。建てられて約半世紀になる木造校舎の廊下は147メートルと長く、使用されている木の廊下では日本一という。子どもたちの自慢の代物だ

 廊下を使ったユニークなイベント「ぞうきんがけリレー」が今月行われる。児童が2組に分かれ、ぞうきんをバトン代わりに一人が十数メートルずつぞうきんがけをし、廊下を往復する  

 始まったのは3年前。6年生の女児が卒業記念として、大好きな学校を広く知ってもらえる方法はないかと考えた。思いついたのが日本一の長い廊下を使ったぞうきんリレーだった

 以来、卒業式前の恒例行事になった。七戸校長は「自慢の廊下を使ってリレーすることで、みんなに学校を誇りに思う心を培ってもらいたい」と狙いを語る  

 学校には寂しい話が持ち上がっている。学区再編で町中心部にある小学校に統合され、来年3月での閉校が決まっている。ぞうきんリレーができるのはあと2回だけだ

 今年は9人の6年生が実行委員として運営に当たる。委員長の寺沢拓君は「6年間、お世話になった廊下に感謝の気持ちを込めてリレーしたい」という。12日、6年生にとって、思い出をつくり、残る後輩たちに思いをつなぐリレーが繰り広げられる。

 河北春秋 河北新報 2010年3月4日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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大丈夫との勝手な判断「遠地津波」は、対応が難しい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 晴れた日には津波は来ない―。1933年に発生した昭和三陸地震で、津波によるおびただしい犠牲者が出た背景にはそんな言い伝えもあったという

 自然災害の被害拡大を防ぐため、正確で迅速な情報が重要なことは言うまでもない。気象庁は震度3以上の地震が起きればすぐに津波に関する情報を出す。どんな事態にも即応できるようデータベースを構築してきた  

 それでも海外の巨大地震が原因の「遠地津波」は、対応が難しいらしい。南米チリの大地震を受けて、東北の三陸地方沿岸に発表した大津波警報について、気象庁は「予測が過大だった」と認めた

 最高3メートルの予測に対し、実際に観測された高さは半分以下。「警報が長時間続いて避難が長引き、不便をかけたことをおわびしたい」とも語った。予測の精度をどう高めていくかは喫緊の課題だ  

 ただ、警報は人の命を守るのが目的。受け止める側にも問題があった。青森、岩手、宮城、福島4県で35万人に避難指示・勧告が出たのに、避難所を利用したのはわずか2万人。しかも第1波の後に帰宅する人が相次いだ

 今回の津波は第2波以降に規模が拡大した。大丈夫との勝手な判断は、根拠のない言い伝え並みに危険だ。過大な予測の反動で、津波はこんなものだと高をくくる人が出なければいいが。

 河北春秋 河北新報 2010年3月3日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「冬のサーカス」あこがれを大切にはぐくみ、次につなげる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「大人になった時のいい思い出ができました」。一人の少年の言葉に作家の沢木耕太郎さんは考えた。「オリンピックとは、選手と、そして子どものためにあるべきもの」だと

 長野冬季五輪を取り上げた『冬のサーカス』に書いている。子どもたちに強烈な印象を残し、五輪へのあこがれが深く胸に刻まれる。そうして4年後、8年後の選手が生まれてきた  

 きのう閉幕したバンクーバー冬季五輪。テレビが映し出す熱戦は子どもたちにどんな思い出をもたらしただろう。最後に銀メダルに輝いたスピードスケート女子団体追い抜きのあの決勝戦も、きっと心の引き出しにしまい込まれたはずだ

 100分の2秒。まばたき一つの差が分けた勝負の過酷さ。手を携えて表彰台に飛び乗った田畑真紀選手、穂積雅子選手、小平奈緒選手の姿に喜びと悔しさが交錯する胸の内がにじんだ  

 必要なのは飛び抜けた強さではなく、3人の力の相乗効果。瞬発力と持久力の程よいバランス。戦術と駆け引き。ひたすら速さを競う個人種目とは一味違う競技の魅力は、人生にも通じそうな含蓄がある

 控えで支えた15歳の高木美帆選手の存在に刺激を受けた子もいよう。あこがれを大切にはぐくみ、次につなげる支援体制が欲しい。4年に1度だけの熱狂に終わらせることなく。

 河北春秋 河北新報 2010年3月2日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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半世紀を経て再び「津波」南米チリ沿岸地震・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 地震による津波は繰り返して押し寄せる。第2波以降に規模が拡大することも多い。震源地が遠い巨大地震の場合、特に長時間にわたる警戒が必要だ

 1960年5月に岩手、宮城両県を中心に142人のシ者を出した「チリ地震津波」。宮城県女川町では第1波から約3時間後の第6波で、最高の4.5メートルに達した。その後も20~30分おきに数メートルの津波が続いたという  

 半世紀を経て再び南米チリ沿岸で起きたマグニチュード8.8の巨大地震。気象庁はきのう、青森県から宮城県にかけての三陸地方沿岸で1~3メートルの津波の恐れがあるとして大津波警報を、福島県などに津波警報を出した

 東北4県だけで12万世帯、32万人以上に避難指示が出され、JRをはじめ沿岸の交通機関の運休も相次いだ。幸い人的被害はなかったが、いつまで警戒すればいいか、多くの人が避難先で不安の時を過ごしたことだろう  

 観測された津波の高さは岩手県大槌町の大槌漁港で145センチ、久慈港で120センチ、仙台港で100センチ。満潮と重なったものの、心配された甚大な浸水被害は避けられたようだ

 50年前は警報さえ出なかった。今回はテレビやラジオで即時に情報が提供され、スムーズな避難につながった。それでも港近くを歩く人の姿があったとか。万全を求めるのは難しい。

 河北春秋 河北新報 2010年3月1日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「百貨」は集客の看板たり得ず、消費の多様化の前で巨象があえぐ・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 トマトケチャップの甘い香りが鼻をくすぐる。台形に盛られたチキンライスのてっぺんには日の丸。ウエートレスが食券回収と引き換えにおまけをくれた

 子ども用のいすは、たまの日曜日に座ることが許される「玉座」だった。ごちそうの記憶は百貨店の大食堂とともにある。十円玉を握りしめ、駆け巡る屋上遊園地は夢の国だった  

 お子さまランチは1930年、三越本店食堂の主任が考案した。かわいい絵皿を見て、子どもたちが喜ぶ料理を作れないかと思い立った(宮野力哉著『百貨店文化誌』)

 老若男女が集い、街の顔となってきた百貨店から往時のにぎわいが消えて久しい。昨年の全国百貨店売上高は24年ぶりに7兆円を割り込み、今年も「西武有楽町店」など10店以上が閉店する  

 価格破壊を仕掛ける量販店が前門のトラなら、品ぞろえが売りの専門店は後門のオオカミか。「百貨」は集客の看板たり得ず、消費の多様化の前で巨象があえぐ

 「中合会津店」がきょう、46年の歴史に終止符を打つ。70代の男性が同店に寄せたエッセーが胸を打つ。幼い長女と食堂で食事をし、成人式の着物もあつらえた。だがまな娘はもう、この世にない。28歳で早世した。男性は閉店を前に店内をくまなく歩いたという。百貨店は家族の物語を紡ぐ場所でもあった。

 河北春秋 河北新報 2010年2月28日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ラフマニノフの前奏曲、自分の「鐘」を堂々と打ち鳴らし・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 音楽も大きな要素であるフィギュアスケート。選曲が演技の成否に直結すると言ってもよいだろう。今季、ファンを最も驚かせたのは浅田真央選手だったかもしれない

 フリーの音楽はラフマニノフの前奏曲「鐘」。暗く、重苦しい雰囲気に満ちた曲は「真央ちゃん」のイメージと懸け離れている。振り付けではこれまでの方向を大きく転換する力強い表現も求められた  

 昨年秋、スケート人生最大のスランプに陥ったのは、この曲をこなせなかったことが原因という。曲目変更も検討される中、本人は信念を曲げなかった。「まだ完ぺきにできていない」

 復調して迎えたバンクーバー五輪。浅田選手が銀メダルを獲得した。絶好調の金妍児(キムヨナ)選手(韓国)との激しい戦い。頂点には一歩届かなかったものの、自分の「鐘」を堂々と打ち鳴らした。代名詞の3回転半ジャンプも2回決めた  

 「ミスがあり演技には全然満足していないけれど、自分の今できることはすべてやった」。悔しさに涙は止まらなかったが、攻めのスケートを貫き通した誇りを感じさせた

 限界に挑戦し、乗り越えてきた浅田選手。大胆な選曲は表現者としてのスケールを一回り大きくした。まだ19歳。同い年のライバル金選手とは、今後もしのぎを削っていくことになろう。雪辱の時はきっと来る。

 河北春秋 河北新報 2010年2月27日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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姓名「選択」人生いろいろ、夫婦もいろいろ。・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 125年前に福沢諭吉が書いている。「新家族の族名即(すなわ)ち苗字(みょうじ)は、男子の族名のみを名乗るべからず、女子の族名のみを取るべからず、中間一種の新苗字を創設して至当ならん」

 例えば、畠山という女性と梶原という男性が結婚するなら、山原という姓を作ってはどうか、という提案。そうしてこそ平等な婚姻といえる、と明快だ  

 それも一案。だが、生まれながらの姓名を生涯名乗り続けたいと願う人は、男女を問わず少なくない。自分そのものともいえる名前には、格別の愛着があるものだ

 結婚しても姓を変えずにいられる選択的夫婦別姓制度。それを盛り込んだ民法改正案を法務省がまとめた。同じ内容で法制審議会が答申を出したのは14年も前のこと。反対派の声が成立を阻んできた  

 「家族の一体感を損なう」。そう思う人は「選択」の文字を見つめてほしい。これは選ぶ自由を認める制度。同姓で一体感を保ちたいと考える人は同姓を選べばいい。他人の流儀にまで口を出さなくても…

 「子どもがかわいそう」とまゆをひそめる人には当の子どもたちの声を紹介しよう。「ちっとも困らないよ」「名字が一緒の夫婦でも離婚してるじゃない」「自分も結婚したら別姓にする」。人生いろいろ、夫婦もいろいろ。選択肢が多い方が世の中豊かではないか。

 河北春秋 河北新報 2010年2月26日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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テレビにくぎ付け、カーリングの魅力を強くアピール・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 1990年代の前半、日本代表は常に世界の中心にいた。ノルディックスキー複合団体。五輪で2連覇、世界選手権と合わせ4連覇を達成し、圧倒的な存在感を示した

 昨季の世界選手権で14年ぶりに世界一に輝いた「複合ニッポン」。バンクーバー五輪は王者復活への期待の中で迎えた。重圧が響いたのか。選手たちは粘り強い戦いを見せたものの6位に終わった  

 リーダーの小林範仁選手と高橋大斗選手は共に北秋田市阿仁の出身。「マタギの里」と呼ばれる豪雪地帯で少年時代から鍛えた脚力を生かし、それぞれ得意の距離、飛躍で奮闘した。東北勢の意地を見せてくれた

 6位はトリノ五輪と同じ順位とはいえ、手応えは異なる。飛躍では4位につけ距離に臨んだ。高橋選手は「今回は戦っての6番で内容が違う」と、今後を見据えて前向きに語った  

 カーリング女子のチーム青森は3勝6敗で1次リーグで敗退。度々接戦を制し実力を証明したが、勝負どころを決め切れなかった。「プレッシャーがかかる大会での経験が足りなかった」と主将の目黒萌絵選手

 他国と比べてもまだ若いチーム。したたかさを身に付ければ世界の強豪に迫るだろう。多くの国民をテレビにくぎ付けにし、競技の魅力を強くアピールした。後に続く子どもたちもきっと出てこよう。

 河北春秋 河北新報 2010年2月25日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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