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2010年4月

検察の訴追の網は免れても、市民検察官がさらにチェックする・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 政治家や公務員の汚職は、裁判員裁判の対象からは外されている。これこそ、市民参加による裁きにふさわしい事件のような気がするが

 「国民の関心が高く社会的な影響が大きい重大犯罪」を基準にするなら贈収賄を対象に加えるべきだ。10年ほど前、司法制度改革の設計が始まった当初は、そんな議論もあったようだ  

 「いやいや、そんなのとんでもない、と言う人もどこかにいるのでは」「まとまる話もまとまらなくなる」。裁判員制度を実現するには国会をあまり刺激しない方がいい。当時の議事録をたどると、政府の識者検討会はそう考えたようにも見える

 裁判員裁判のスタートと同時に検察審査会の仕組みが変わり、権限が強化された。検察庁が不起訴と決めても、審査会が2度、起訴すべきだと議決すれば強制起訴される  

 政治資金規正法違反事件で不起訴になった鳩山由紀夫首相と小沢一郎民主党幹事長。東京の審査会が近く1回目の結論を出すという。特捜検事が集めた資料が、審査員の目にはどう映っているか

 検察の訴追の網は免れても、市民検察官がさらにチェックする。制度の設計段階で「政のカネ」に対する天の網を広げておこうと意図したかどうかは別にして、永田町の安易な落着を許さない効用が少しはあるのかも。そう思いたい。

 河北春秋 河北新報 2010年4月25日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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特殊な光「円偏光」生命の起源になった、左型だけになったアミノ酸・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「生物の進化をもう一度繰り返させろというのでは…」。漫画家の故手塚治虫さんの代表作『火の鳥』の「未来編」で、主人公は火の鳥から命じられた役割の大きさに気付き、戸惑う

 舞台は最終戦争ですべての生命が滅んだ地球。永遠の命を与えられた主人公は海に「炭素と酸素と水素のまざりもの」を落とす。原始細胞の誕生から人類への進化まで、悠久の歴史を見守っていく  

 生命のもととなるアミノ酸は、実際はどのように地球上に現れたのか。国立天文台と米国などの国際研究チームが、宇宙から隕石(いんせき)が運んできたとする学説を補強する観測に成功した

 アミノ酸には鏡に映したように対称な右型と左型がある。地球の生物はいずれも左型で、なぜ右型がないのか謎だった。チームは型を偏らせる「円偏光」という特殊な光が、オリオン大星雲の中を照らしているのを発見した  

 大星雲の環境は太陽系ができ始めたころとそっくりだという。チームは太陽系も初期に円偏光に照らされた可能性が高いと指摘。「左型だけになったアミノ酸が隕石に付着して地球に降り、生命の起源になった」とみる

 宇宙には数え切れないほどの太陽に似た恒星がある。中には地球に近い歩みをたどる惑星もあろう。今も幾多の星で生命誕生のドラマが起きているのかもしれない。

 河北春秋 河北新報 2010年4月24日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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平和なはずの国で、子どもたちにとって息苦しく、生き難くなる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 あまりに多すぎる。子どもギャク待の報道を聞かない日がないほどだ。家庭内だけではない。児童養護施設でのギャク待、児童ポルノの横行など、子どもの受難は際限ない

 日本の子どもに関する衝撃的な数字を並べてみる。ギャク待で命を落とす子が3日に1人。自サツする子は毎日1・4人。3人に1人が孤独感を持ち、高校生の5人に4人が疲れを感じている

 平和なはずの国で、これほど多くの子どもが命を脅かされている。ヒン困、格差、就職難が深刻さを増すこの社会は、子どもたちにとって息苦しく、生き難くなる一方ではないか

 「『子どもの権利条約』をもっといろんな人が知って、もっとたくさんの人がそれを守ったなら、きっと、たくさんの子どもを助けられる」(『子どもによる子どものための子どもの権利条約』小学館)。中学生が訳した条文を読み返す

 日本が条約を批准して15年が過ぎた。けれども、その精神はどれだけ染み渡っただろう。「大人の発想を押しつけた子ども支援では駄目」。子どもの権利条約ネットワーク代表の喜多明人さんは強調する

 「制度や施策も子どもの視点で見直さなければ」。ネットワークの呼び掛けで今秋、仙台市で全国フォーラムが開かれる。開催に向け、地域で条約の普及を訴える人たちが集い、活動の輪を広げ始めた。

 河北春秋 河北新報 2010年4月20日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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地元を元気にする「おいしい水」うまいと感じられる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 生家に井戸があった。夏は冷たく、冬は温かく感じた。何よりも、いつ飲んでもおいしかった。今でも変わらない。うまいと感じられる井戸水にはいろいろな条件があるようだ

 基準となるのが、25年前に厚生省(現厚生労働省)のおいしい水研究会が示した水質要件。簡単にいうと、ミネラル分、中でもカルシウムとマグネシウムが適度に含まれ、温度が20度以下というのがそれ  

 おいしい井戸水がある暮らしに触れてみませんかと、「くろいし おいしい 水めぐり」と銘打った冊子を作製したのが、黒石市の黒石商工会議所。南八甲田に源を発する伏流水を観光資源に町おこしを狙う

 市の中心部にあるこみせ通りなどで、井戸水を使って商売をしている酒蔵、豆腐店、境内に水屋を置くお寺などを紹介。どこの水質も調査の結果、おいしい水の要件をクリアしており、お願いすると水を頂ける  

 冊子にあった醸造店を訪ねてみた。「酒造りにはきれいな水が欠かせません。昔は総出で井戸を洗ったものです」。興味深い話を聞きながら、おいしい酒を選んでもらう

 「市民に古里を見直すきっかけにしてほしい」と商工会議所の三上昌一事務局長(45)は言う。B級グルメの「つゆ焼きそば」を全国に発信している黒石市。地元を元気にする誘い水が、一つ増えた。

 河北春秋 河北新報 2010年4月19日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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二者択一「イエスかノー」問いを突きつける側の力の優位・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「イエスかノーかで答えてください」。質問者が声高に迫る。最近の国会論戦でよく目にする光景だ。米国流ディベート術が源流なのだろうが、正直、どうにもなじめない

 学生たちの間でディベートの技術がクローズアップされたのが四半世紀前ぐらいのことか。イエス・ノーを明確に意思表示できないなら論者失格。今や東西問わず論戦の技術にたけた層が、社会の中枢を担う  

 代表格は、米ブッシュ政権の国務長官コンドリーザ・ライスさんか。パレスチナ和平で「暫定政府を支持するか、武装勢力ハマスの味方か」と、周辺国に二者択一を迫り、誇り高きアラブの高官をして「あの言い草はない」と負け惜しみを言わせた

 迷っていては結論が先送りされるばかり。政治でも経済でも、迅速な意思決定のためイエス・ノーを明確化するのは21世紀流の要請だろう  

 だがこの論法、初めに結論ありきの性格はぬぐえない。問いを突きつける側の力の優位が前提になっていることも多そうだ。ぐずぐずするな、ノーというなら分かっているな。言外にあるメッセージは、かなり強力だ

 コインの表裏を10回続けて言い当てることができるのは、確率上1000人に1人も居ない。二者択一の局面を切り開き続け、長い人生に向き合えるほど、人間は強くはできていない。

 河北春秋 河北新報 2010年4月18日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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調査捕鯨「鯨肉の密輸」監視態勢の不備、実態の解明・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 締約国は、科学的研究のため適当と認められる数の鯨の捕獲、処理を自国民に許可できる。国際捕鯨取締条約は、調査捕鯨についてこう規定する

 日本の調査捕鯨は1987年、北西太平洋と南極海で始まった。商業捕鯨再開に向けたデータ収集が目的だが、欧米を中心に批判が強い。資源保護という条約の理念にそぐわない数を捕っているというのが理由の一つ  

 反捕鯨団体「シー・シェパード」は、2009年度の日本の南極海での調査捕鯨に「過去最大の打撃を与えた」と誇らしげに発表した。妨害活動で捕獲数は507頭と、予定の半数にとどまった

 北西太平洋と合わせた捕獲数は、予定の1365頭に対して820頭。この数でも反捕鯨国は納得しない。一方、肉は捕鯨を行う日本鯨類研究所が副産物として市販し、収入を調査費に充てている  

 その流通の在り方が問われる事態が起きた。日本が調査捕鯨で捕獲した鯨の肉が、韓国で販売されていた可能性が極めて高いことが、米国の研究機関の遺伝子解析で明らかになった

 韓国ではワシントン条約によって鯨肉の輸入が禁じられており、事実なら密輸となる。反捕鯨国は日本国内の監視態勢の不備を厳しく追及してこよう。調査捕鯨の正当性を訴えるためには、まず実態の解明を急がなければならない。

 河北春秋 河北新報 2010年4月17日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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子どもと大人が共に読み合うことで、本の力は発揮される・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「老人と子どもが出てくる子どもの本には癒やす力を持ったものが特に多い」。児童文学者の宮地敏子さんが書いている(『絵本・児童文学における老人像』)

 例えば転校、けんか、親の離別、親しい者のシに遭遇した時。悲しみや不安、怒りにとらわれた子どもの心に働き掛け、癒やし、明日へのエネルギーを蓄える力をくれる、と  

 仙台市のフリーライター佐々木ひとみさん(46)の『ぼくとあいつのラストラン』(ポプラ社)も、老人と小学4年生の少年の物語だ。先ごろ、新人作家の登竜門とされる椋鳩十児童文学賞に選ばれた

 「ぼく」が、大好きな隣家のじいちゃんのシに向き合うところから物語は始まる。近ごろ疎遠にしていたことへの後悔にさいなまれる「ぼく」は不思議な出来事を通して、じいちゃんが残した思いに気付き、生きる励ましをもらう  

 「どうにもならないつらい体験から、どうやって立ち直っていくか。失った人の思いをしっかり受け取ることができたなら、きっと前に進んでいける」。佐々木さんが込めたメッセージだ

 思いを受け止める感性をはぐくむには、人と人とが丁寧に関係を紡ぐ日常が必要だろう。宮地さんはこうも書く。「子どもと大人が共に読み合うことで、本の力は発揮される」。大人もまた癒やされるに違いない。

 河北春秋 河北新報 2010年4月16日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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繰り返される急性アルコール中毒、酔った勢いで、酒に飲まれて・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 近松門左衛門は浄瑠璃で飲んべえのさまざまな人間模様を描いた。こんなくだりもある。「人酒を飲む、酒酒を飲む、酒人を飲む」(『鎌田兵衛名所盃』)

 初めは楽しんで酒を飲むが、そのうち酔った勢いで飲むようになる。揚げ句の果てには酒に飲まれて悪酔いをしてしまうということ。ベテランでさえしかり。飲み方を知らない初心者となると一層厄介だ  

 入学・就職の歓迎会や花見で酒を飲む機会が多い季節。毎年繰り返されるのが、飲み過ぎによる急性アルコール中毒だ。患者の大半は自分の酒量が分からない未成年者や20代前半の若者。シに至るケースもある

 一気飲みをはじめとする飲酒の強要や意図的な酔いつぶし。アルコールハラスメントも後を絶たないという。イッキ飲み防止連絡協議会(事務局・東京)によると去年は4人、おととしは5人が亡くなった  

 協議会は命を救う四つのポイントを挙げる。まず一気飲みをさせないこと。次に酔いつぶれた人を絶対1人にしない。横向きに寝かせて自然に吐かせる。最後に、おかしい時はためらわず救急車を呼ぶ

 日本人の40%は先天的に、酒から生じるアセトアルデヒドを分解する酵素の働きが弱く、5%は全く働かないという。老婆心ながら、自分の体質や「人酒を飲む」度合いを心得ることが大切だ。

 河北春秋 河北新報 2010年4月15日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「ジャッキー・ロビンソン・デー」全選手が42番を着けてプレー・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 4月15日は米大リーグにとって特別な日である。63年前のこの日、ドジャースのジャッキー・ロビンソンが近代野球初のアフリカ系アメリカ人、いわゆる黒人選手としてデビュー、人種差別の壁を破ったからだ

 その年の新人王に輝いた彼は1949年に首位打者と盗塁王を獲得、最優秀選手に選ばれた。人間的にも優れ、62年に野球殿堂入りを果たしたが、72年に53歳で死去。97年、彼の背番号42は全球団で永久欠番になった

 彼が門戸を開いたことで黒人の若者たちが後に続き、名選手も数多く生まれた。黒人選手は70年代半ばに全選手の約4分の1を占めるまでになった

 だが、その比率は年々低下。2008年のある調査では約8%にまで落ち込んだ。代わって台頭したのがドミニカ共和国をはじめとする中南米のラテン系選手だ

 各球団は中南米諸国に養成機関をつくり、有望な選手を安い契約金で獲得してきた。一方、米国内にそうした施設はない。子どもたちの野球離れを指摘する声もある

 大リーグは2004年、4月15日を「ジャッキー・ロビンソン・デー」と定め、09年からは全選手が42番を着けてプレーする。しかし、功績をたたえるだけでなく、黒人の子どもたちが野球を楽しむ環境を整えて育成に取り組まない限り、地盤沈下は続くだろう。

 河北春秋 河北新報 2010年4月14日

 創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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ぴちぴちした言葉を追求「日本人のへそ」で演劇界に新風・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「コトバにも、魚と同じように捕れたてのぴちぴちしたやつと、冷凍のぱさぱさしたやつがある」。劇作家で作家の井上ひさしさんはエッセーに書いた

 前者は意味よりも音の響きを大切にしたもので、後者は響きを犠牲にして意味をより重視したもの。もちろん、ぴちぴちした言葉を追求した。語呂合わせや駄じゃれなど独特なリズムの言葉遊びは、笑い同様、井上文学の支柱だ  

 生きた言葉が躍る作品は練りに練られた。自他共に認める遅筆。27年前に創立し、自作の戯曲を上演してきた「こまつ座」は、新作が初日に間に合わないことがしばしば。遅筆堂を名乗った

 山形県川西町に生まれ、八戸、一関市を経て中学時代に仙台市に移り住んだ。友達と話すために、四つの方言を比較した私家版辞典を作ったという。言葉へのこだわりの原点だろう  

 上智大在学中に東京・浅草の劇場で喜劇を書き始め、卒業後は放送作家に。『ひょっこりひょうたん島』(共作)が人気を呼ぶ。『日本人のへそ』で演劇界に新風を吹き込んでからの活躍に説明はいるまい

 井上さんが75歳で亡くなった。『吉里吉里人』など東北に根差した作品も多い。川西町に蔵書20万冊を収めた遅筆堂文庫があり、仙台文学館の初代館長も務めた。東北に温かいまなざしを注ぎ続けた生涯だった。

 河北春秋 河北新報 2010年4月13日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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国内最大規模でも最高レベルとは言い難い、名残惜しくとも・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 財政負担を嫌う自治体が多く、引き受け手がなかった来年の国体冬季大会。青森県がスケートとアイスホッケー、秋田県がスキーをそれぞれ受け持って開催することになった

 主催する日本体育協会の窮状に手を差し伸べた青森、秋田両県はさすが情に厚い。中止の恐れもあっただけに、体協関係者は安堵(あんど)して思わず涙したかもしれない。ご同慶の至りだが、本当にこれでよかったのか

 国内最大規模でも最高レベルとは言い難いが故に、冬に限らず国体が一般の関心を失って久しい。「簡素化が必要」「魅力を高めろ」と、改革に知恵を絞っているが、芳しい効果は上がらない

 今年の冬の国体が北海道で開催されたことを知っている人は、どれだけいるだろう。終わったばかりの冬季五輪がカナダ・バンクーバーであり、4年後はロシア・ソチで予定されていることは、子どもでも知っているのに

 スポーツ新聞が大きく扱わない。テレビ中継もほとんどない。これでは、「競技普及のため」「競技力の向上」のスローガンが泣く。国体を目標に頑張っている選手諸君には、別の目標を与えてあげた方がいい

 小手先の延命策で寿命が延びるとは思えない。満開を過ぎれば桜も散る。名残惜しくとも、一度、立ち止まって思案する機会があってもよかったような…。

 河北春秋 河北新報 2010年4月11日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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うそか、ほんとかいちいち疑いの目を向けなければならない政治・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 谷川俊太郎さんの詩「ひみつのうた」の一節が頭に浮かぶ。<しいっ/ひみつ/ひみつ/ほんとのことはすべてひみつ/うそのことだけみんなにしらせろ>

 そんなふうに、「ほんとのこと」を隠し通そうとする国の態度は許されない。沖縄返還の際、日米両政府が交わしたとされる密約文書の開示を求めた訴訟で、東京地裁が密約の存在を認め、すべての文書を公開するよう命じた  

 軍用地の原状回復費を日本が肩代わりする。そうした約束などなかったと、自民党政権は40年近くも否定し続けてきた。米国で密約を裏付ける公文書が次々と公開されても、交渉の当事者だった元外務省局長が密約の存在を認めてさえも

 密約を示す文書は十分探したけれど見つからない。捨てたという記録はない。だから「不存在」。外務省のそんな怪しげな論法が通るはずもない。「国民の知る権利をないがしろにする不誠実な対応」。地裁の指摘に深くうなずく  

 谷川さんにはこんな詩もある。<うその中にうそを探すな/ほんとの中にうそを探せ/ほんとの中にほんとを探すな/うその中にほんとを探せ>(「うそとほんと」)

 うそか、ほんとかいちいち疑いの目を向けなければならない政治はごめんだ。国民に情報を開き、信頼関係を紡ぐ。国はその覚悟を示すべきだろう。

 河北春秋 河北新報 2010年4月10日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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東北にも花見の季節が訪れ、旬の香りをまとった桜もち・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「長命寺」派か、「道明寺」派か。宗旨の話ではない。旬の香りをまとった桜もちである。江戸風の長命寺もちと上方風の道明寺もち、お好みはどちらだろうか

 長命寺はもち粉に小麦粉を混ぜ、薄く焼いた皮であんをくるむ。290年ほど前、お江戸は向島の名跡、長命寺の門番が隅田川土手の桜の葉の利用法として考案した。葉を塩漬けにしてもちに巻き、門前で売り出した  

 片や道明寺は、もち米を蒸して干し、粗くひいた道明寺粉で皮を作る。平安時代の菓子で、『源氏物語』にも登場する椿(つばき)もちが原形らしい。いずれ、桜もちは鼻を喜ばせる春の芳香が身上。この香り、葉を塩に漬けることで生じるそうだ

 料理人の故辻嘉一さんは、葉の香りが移った薄皮の淡い味を「散り急ぐ桜花の可憐(かれん)さ」に例えた。桜の時季には決まって向島の土手に出向き、桜もちを楽しんだという  

 随筆に書いている。「ほのかな、あるかなしかの甘味が、春のはかなさに通じる舌ざわりとなって、京育ちの江戸好きに仕合わせを与えてくれます」。長命寺びいきだったようだ

 もちだけでなく、桜ご飯や桜豆腐、桜パスタ…と桜の食べようは工夫次第だ。桜前線がいわき市に達し、東北にも花見の季節が訪れた。目だけでなく鼻で舌で、全身で春の生気を浴びる、それも一興だろう。

 河北春秋 河北新報 2010年4月9日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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司法制度「いかんともし難い」犯罪に厳罰姿勢を示し、社会秩序を維持する・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 18カ国で少なくとも714人。国際人権団体アムネスティ・インターナショナルは、世界で去年、シ刑を執行された人の数をこう発表した。ただし、中国での執行数は外した

 公的に入手できる情報からは、実態を大幅に下回る推定値しか得られないためだ。アムネスティは中国の処刑数を数千人とみる。秘密主義を非難し、数の公表を強く求めた  

 中国当局が麻薬密輸罪でシ刑が確定していた日本人男性(65)の刑を執行した。1972年に国交が正常化して以来初めて。相馬市出身の男性(67)ら3シ刑囚についても近く執行する方針だ

 日本政府の「懸念」は届かなかった。司法制度が違うとはいえ、どう見ても刑が厳しすぎる。中国は「シ刑大国」のイメージをぬぐい去ることより、急増する麻薬犯罪に厳罰姿勢を示し、社会秩序を維持することを優先させた  

 気になるのは公正な捜査、裁判が行われたか。アムネスティによると中国では拷問による自白が証拠となり、弁護士への接見も制約が多い。日本人を運び屋として利用する密輸組織の存在も指摘される。背景をどこまで調べたのか

 鳩山由紀夫首相は「いかんともし難い」と述べたが、摘発からシ刑執行までの経緯が適切だったか、検証する必要があろう。刑事手続きの透明化も求めていくべきではないか。

 河北春秋 河北新報 2010年4月8日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「何とかなるさ!」宇宙への道が歩きやすくなり、後に続けるように・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 27年前、米航空宇宙局(NASA)のスペースシャトルに女性で初めて搭乗することになったサリー・ライドさん(58)は言った。「私は女性史の一ページを開くためにNASAに来たわけではありません」

 パイオニアには、とかく好奇の目が付きまとう。「性別は関係ない」との気概でしたたかに、しなやかに道を開いてきた女性宇宙飛行士たちである。今、NASAでは約90人の現役宇宙飛行士の2割を占める  

 半数は結婚し子どもがいるという。数人の子を育て、複数回の飛行を経験した人も珍しくない。その系譜に連なり、山崎直子さん(39)が「ディスカバリー」で宇宙へ旅立った

 日本では、いまだパイオニアだ。女性として2人目、母としては初めてとなる。宇宙飛行士候補に選ばれてから11年。仕事と家庭の両立に悩む胸の内を近著『何とかなるさ!』でつづっている  

 「本当の男女共同参画社会の実現をめざすなら、女性を支援する制度だけでなく、休職や退職をした男性を支援する制度がもっともっと必要」。訓練に明け暮れる自分の分も子育てや親の介護を担う夫を思い、訴える

 宇宙への道が歩きやすくなり、多くの理系女子たちが後に続けるように。きょう国際宇宙ステーションに到着する山崎さんの活躍が弾みをつけてくれることを願おう。

 河北春秋 河北新報 2010年4月7日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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快進撃「ベガルタ仙台」勝ち点を計算できる相手は全くない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 信じてはいても一抹の不安をぬぐい切れない。そんな気持ちで開幕を迎えたファンが多かったのではないか。ふたを開けてみれば、何も心配する必要はなかった

 7年ぶりにサッカーJ1の舞台で戦うベガルタ仙台。おとといはホームでリーグ3連覇中の鹿島アントラーズを撃破した。開幕5戦を3勝1分け1敗で乗り切り、暫定3位に付ける。旋風を巻き起こしそうな気配が漂ってきた

 先発メンバーは今のところ、昨季とほとんど変わらない。同じ昇格組で大型補強をしたセレッソ大阪ほど前評判は高くなかったものの、選手は着実に成長していた。セレッソが波に乗り切れないのと対照的だ

 もちろん楽な試合は一つもない。スピードも技術もJ2とはレベルが違う。勝った試合でも押し込まれる時間が長いのは事実だが、試合を重ねるごとに内容が充実してきているのが頼もしい

 J1での戦い方に慣れ始め、自信を深めていることが選手の表情からうかがえる。フェルナンジーニョ選手ら新戦力がなじんできたのも大きい。チーム内の競争が良い緊張を生んでいるようだ

 次節以降も厳しい対戦が続く。事前に勝ち点を計算できる相手は全くない。だが、それこそJ1の醍醐味(だいごみ)。持ち前のしぶとい試合運びで、目標の「1けた順位」に向け快進撃を続けてほしい。

 河北春秋 河北新報 2010年4月6日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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勝者と敗者、光と影、ライバル物語はこれから・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 春、大学でもそれぞれの新生活がスタートする。盛岡市出身の慶大1年生、菊池達朗君はこれから、影を振り払う戦いに挑んでいくのかもしれない。裏を返せば、自己確立ができるかどうか

 昨夏の高校野球岩手大会。菊池君は盛岡一のエースとして決勝に臨み、花巻東打線を2得点に抑えながら敗れた。マウンドで投げ合ったのが、後にプロ野球西武入りする菊池雄星投手だった  

 167cmの小柄な体、直球と4種類の変化球で凡打の山を築く投球スタイル。どれを取っても超高校級左腕とは違った。対照的であればあるほど、2人は格好の比較対象となった。勝者と敗者、光と影…

 自らの選手時代を「月見草」に例えた前東北楽天監督、野村克也さんは「勝ちに不思議の勝ちあり、負けに不思議の負けなし」と言った。敗因を探らなければ、その連鎖は続くのだと説く  

 東京六大学リーグを戦いの舞台とすることを選んだ菊池君は十分承知しているかのようだ。「あの決勝でなぜ負けたのか、この4年間で考えたい。雄星君の活躍を励みにして自分も光り輝ければいい」

 高校野球の指導者という夢に向かい、太陽にならんとする一人の若者がいる。雄星投手とのライバル物語は実はこれからだ。春は萌芽(ほうが)の季節。神宮の森の大樹が少しずつ緑の濃さを増している。

 河北春秋 河北新報 2010年4月5日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「理想の上司」新年度の本格始動。さ、頑張ろう・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 転勤や社内異動の季節に合わせるように、保険会社の新社会人アンケート「理想の上司」の結果が毎年出る。今年は男性の部1位がタレントの関根勤さん

 サラリーマンの幸せとはいい会社に勤めることだが、それにもまして、大事なのはいい上司、いい同僚に恵まれること」。サラリーマン小説を数多く書いた源氏鶏太にそんな言葉がある  

 わが会社人生を振り返っても、極めて頼りがいのある上司あり、また、あまりそうでもない上司ありき。作家の言う通り、いい上司と同僚に恵まれれば、確かに仕事は快適、スピーディーに進む

 女性の部は1位が女優の天海祐希さん。親しみやすく明るいムードメーカーの関根さん、クールな美人で頼りがいのありそうな天海さん。まあ、2人そろっているような理想の職場はあるわけないけれど  

 『会社万葉集』(光文社)で1首見つけた。<上役になるときせめて寛容でありたしと今の心励ます 川辺古一>。解説でエッセイスト青木雨彦さんは「上役は上役であるだけでイヤな存在」と断ずる

 そこまで達観できれば勤め人の鏡だろう―などと上役の話ばかり書いて、はたとここで自問する。ところでお前は理想の部下であったか。会社では入社式やあいさつ回りも終わって、明日は新年度の本格始動。さ、頑張ろう。

 河北春秋 河北新報 2010年4月4日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「話し合って考える」多文化共生社会を生きるために・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 あのCMが生まれたのは33年も前のこと。それから20年続いた。「ピッカピッカの1年生」。今時分の季語ともいえそうな、おなじみのフレーズである

 いまだに健在。耳にするたび、体に余るランドセルと輝く笑顔が浮かんで心和む。そのランドセルも来年の春には重たくなるのだろう。小学校の教科書の検定結果が発表され、ページ数が全教科平均で今より25%ほど増えるそうだ  

 脱ゆとり教育。新学習指導要領の方針を基に、国際的な学力観に立った新しい授業の在り方を提示する。キーワードの一つは「言語活動の充実」。国語に限らず全教科で「話し合って考える」力を養う

 何歩も先行く先輩として注目されるのがフィンランド。教育現場が長年掲げる改革のスローガンは「いかにして先生の話す分量を極限まで減らすか」だと、北欧文化教育研究所所長の北川達夫さんから聞いたことがある  

 フィンランドの教育が重視するのは自他の違いを尊び、「なぜ」を徹底的に問い合うこと。目指すのは「世界中の誰とでも協力して創造的に問題を解決できる」子ども像

 たとえ利害が対立し敵対関係にある人とでも、違いを生かして解決策を導き出す調整能力が求められるという。多文化共生社会を生きるために―。そんな授業なら、日本の大人も受けてみたい。

 河北春秋 河北新報 2010年4月2日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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選抜大会は青森勢にとって鬼門「出げいこ」あこがれの地を見て・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 学校が春休みのこの時季、東北の高校球児が所属する学校の中には温暖な地域に遠征するチームが少なくない。雪国の青森県内でもグラウンドが使えず、練習試合が組めないチームなどが県外への「出げいこ」を実施している

 県高校野球連盟によると、加盟75チームのうち14校が関東や関西などに遠征を計画。県南にあるチームの監督を務めている知人に聞いたら、関西と四国方面に5泊6日で出掛け、強豪と6試合を戦ったという  

 3月半ばまで、雪のため、土の上で練習ができなかった。今月中旬には公式戦の春季地区大会が始まる。「一戦でも多く実戦を積みたい時期。暖かい所で体を動かして試合勘を養いたかった」と狙いを語る

 遠征中、選抜大会観戦のため甲子園に立ち寄った。「あこがれの地を見て、ここでプレーするんだという意識を持ってほしかった」と知人は言う  

 その選抜大会は青森勢にとって鬼門となっている。1987年に八戸工大一がベスト8入りした後、5度出場しているが、すべて初戦敗退が続いている

 あこがれの地の春のスタンドで何を思ったのか。遠征先での思い出の一こまにとどまるのか、夏に再びやって来る輝く舞台にできるのか。それは、選手たちの受け止め方と今後の精進次第。出げいこの実り多きことを祈りたい。

 河北春秋 河北新報 2010年4月1日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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いらだちを深める社会の空気、イライラがまん延する世の中・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 人をコロした理由を問われ、「太陽がまぶしかったから」と答えたのはカミュの小説『異邦人』の主人公。この裁判の被告は「子どものころ飼っていた愛犬のあだ討ち」と言い張った

 身勝手な論理。ふてぶてしい自己顕示。不条理劇を見るような違和感は公判を通じて増すばかりだった。起訴内容を大筋で認めた被告は、その上で無罪を主張した。「コロしたのは人ではなく邪悪なマモノ」という卑劣な物言いで  

 一昨年秋、元厚生次官宅が相次いで襲われた事件。サツ人などの罪に問われた小泉毅被告(48)に、さいたま地裁はきのうシ刑判決を言い渡した。妄想性障害とする弁護側の主張を退けた

 異様さが際立つ事件。だが、不条理に憤るばかりでなく、問い直したい。たとえ犯罪に至らずとも、理不尽な怒りが暴走する危険が日常に潜んでいないか。いらだちを深める社会の空気が濃くなっていはしないか  

 クレーマーが増え、穏やかに見えた人が唐突に不満を爆発させたりする。イライラがまん延する世の中をどうしたら変えられるか。凶行を防ぐ教訓としなければ、やるせなさは救われない

 「人が人をコロさないのは自尊心があるから」。社会学者の宮台真司さんは書く。「コミュニケーションを通じて他者に肯定され、承認されることで自尊心は養われる」と。

 河北春秋 河北新報 2010年3月31日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「水俣の図」水俣病が公式に確認されたのは1956年・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 白目をむき苦痛にあえぐ何十人もの患者の顔。縦2.7メートル、横14.9メートルの大作から噴き出す怒りが見る者を圧倒する。画家の故丸木位里・俊夫妻の共作「水俣の図」だ

 解説がある。「若い娘さんが発作を起こしていました。『早く、タオルを』と、母親が呼んでいます。ひざがすれ合って皮がむけ、血が出るというのです」「私たちは描くこともならず、失礼を心にわびながら立ちすくんでいました」  

 水俣病が公式に確認されたのは1956年。73年の補償協定や95年の政治解決など3度の解決策が打ち出されたが、救済基準から外れた未認定患者が提訴に踏み切る事態が繰り返されてきた

 その中心である「水俣病不知火患者会」の約2100人が国と熊本県、原因企業のチッソに損害賠償を求めた集団訴訟できのう、和解の基本合意が成立した。1人当たりの一時金を210万円とすることが柱  

 問題解決に向けた大きな節目と言える。これまでよりかなり被害者側の要望に沿う内容になった。国は未認定患者救済の特別措置法に基づく救済策も和解条件と同様にする方針だ

 ただ、合意は被害状況を把握する住民の健康調査には触れていない。名乗りを上げられない人はまだまだ多い。被害の全容解明というハードルを越えないと、最終的な解決は望めない。

 河北春秋 河北新報 2010年3月30日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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新たな対立の構図、温暖化対策、資源管理、最後まで折り合わず・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 先進国と途上国はしばしば利害が対立する。去年12月の気候変動枠組み条約締約国会議では最後まで折り合わず、実効性ある温暖化対策を打ち出せなかった

 絶滅の恐れがある野生動物の国際取引を規制するワシントン条約でも事情は同じ。だが、ドーハで25日まで開かれた締約国会議では特に水産物の議論をめぐって新たな対立の構図が生まれた  

 日本が強く反対した大西洋クロマグロの全面取引禁止の提案が否決されたのは、中国や途上国の支持を得たためだ。日本が主要産地である宝石サンゴや、東北地方で多く捕れるアブラツノザメの取引規制の提案も否決された

 条約の網が及ぶと他の魚種にも拡大する恐れがあるとの訴えが理解された。多くは欧米対日本・中国と途上国という図式。中国のアフリカ諸国への影響力の大きさも見せつけられた  

 日本にとっては歓迎すべき結果に終わったものの、マグロをはじめ水産資源が減少しているのは事実。資源管理への責任は一層重くなる。フカヒレやかまぼこの原料となるアブラツノザメにしても、ほとんど管理されていない

 日本での漁獲量はこの半世紀で100分の1の約600トンに減った。「成熟まで雄は23年、雌は14年かかり資源回復は極めて難しい」と水産庁。資源管理でも中国や各国との連携は急務だ。

 河北春秋 河北新報 2010年3月29日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「ギョーザ中毒」日中間には犯罪人引渡条約がない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 再三の働き掛けにもかかわらず中国側からはここ1年以上、有力な情報は寄せられなかった。事件の風化さえ懸念された中、捜査が一気に動きだした

 おととし1月に表面化した中国製ギョーザ中毒事件。中国警察当局は製造元「天洋食品」の元臨時工の男を拘束した。サッ虫剤メタミドホスを混入させた疑い。供述に基づいて薬剤が付着した注射器も見つかったという  

 発生当初、日中両国は捜査協力で合意したものの双方が自国での薬剤混入の可能性を否定。中国側の捜査はいったん中断した。後に中国でも同様の中毒が起き事態は一変、捜査を再開させる紆余(うよ)曲折があった

 国内の被害者や消費者からは容疑者拘束に安堵(あんど)の声が漏れた。だが、容疑が日本の被害者に対するものなのか、製造から出荷までのどの段階で混入したのか。明らかになっていないことが多い  

 日中間には犯罪人引渡条約がないため、警察庁は中国当局が国外犯規定を適用して「代理処罰」を行うことを期待している。捜査資料の提供や捜査員の派遣を、必要に応じて行いたい考えだ

 決して忘れてほしくないのは「日本の消費者を狙ったサツ人未遂事件」であること。中国側には、徹底した情報提供を求めたい。その上で両国の捜査当局の緊密な協力が図れるかどうかが、全容解明の鍵を握る。

 河北春秋 河北新報 2010年3月28日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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お寺のスタイル「葬式仏教」葬式をしない。檀家も墓も持たない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 葬式をしない。檀家(だんか)も墓も持たない。大阪の街の真ん中にある應典院は、そんな風変わりな寺院だ。足利氏ゆかりの名刹(めいさつ)、大蓮寺の塔頭(たっちゅう)で13年前に再建された

 建物も斬新。ロビーには現代アートが飾られ、円形の本堂は劇場として使える。研修室やギャラリーもある。宗派にこだわらず、地域に開かれた寺として演劇公演や美術展、講演会などに活用されている  

 「應典院寺町倶楽部」と名付けたNPOと連携する形で、市民活動や芸術活動を支援する。「そもそも、お寺の原点は『学び、癒やし、楽しむ』場です」。先日聞いた寺院の主幹、山口洋典さんの話は示唆に富む

 生とシを語り合う会など自主事業も多彩。教育、福祉、芸術といった「いのちの文化」を市民と一緒に育てたいという。その試みは、これからの寺の在り方を考える一つのモデルとして注目されている  

 「葬式仏教」を脱し、地域とつながるために―。若手の僧侶を中心に各地で新しい動きが生まれている。寺子屋やサロンを開いたり、インターネット上に寺院を立ち上げたり、悩みを抱える人の相談活動に力を注いだり

 若者の間で仏像ブームが盛り上がり、四国八十八カ所巡礼や寺院巡りが人気を呼ぶご時世。仏教への関心の高まりに応えて、お寺のスタイルも多様に変わるチャンスかも。

 河北春秋 河北新報 2010年3月26日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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