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2010年8月

一枚岩になれない、内輪のごたごたばかりで日本の将来像がまったく見えない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 和歌山県の南部を流れる古座川は、おととし環境省が選定した「平成の名水百選」の一つだ。カヌー下りが盛んだという清流の流域には奇岩が多い

 虫喰(むしくい)岩、牡丹(ぼたん)岩、飯盛岩、天柱岩…。さまざまに名付けられた岩がある中で、最も有名なのが一枚岩。高さ100メートル、幅500メートルという巨岩は国の天然記念物に指定され、観光名所になっているそうだ  

 一枚岩という言葉はよく使われるけれど、実物の一枚岩もあることをネットの観光案内サイトで知った。岩が大好物という魔物が食いつこうとしたが、犬に襲いかかられて退散。魔物の歯形が岩の中央に残る―。そんな伝説もあるという

 一枚岩になれない民主党。「菅直人首相に挙党態勢の構築を求めたが、受け入れる姿勢がなかったから」という理由で、小沢一郎前幹事長が9月の代表選への出馬を表明した  

 首相支持の考えを示していたはずの鳩山由紀夫前首相は一転、小沢さんを支援するという。国民の声と懸け離れた「下世話な政局話」が渦巻く政界。国民の失望は増す一方だ

 急激な円高株安も、暮らしの課題もほったらかしたまま。不安が募る。「内輪のごたごたばかりで日本の将来像がまったく見えない」。街でそんな悲鳴をたくさん聞いた。古座川の一枚岩のようにどっしりと落ち着いた政治が欲しい。

 河北春秋 河北新報 2010年8月27日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「甲子園には魔物がすんでいます」想像もつかないプレーを生み、劇的な結末をもたらす・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 作家伊坂幸太郎さんの連作短編集『終末のフール』の表題作に手製の弓矢を手にした少年が出てくる。目指すは甲子園球場。高校野球のテレビ中継で「甲子園には魔物がすんでいます」と言うのを聞いて、退治に行こうとする

 家族の再生が描かれる物語の中で、後に若くして自ら命を絶つことになる少年が、純粋で、愚直な正義感を持っていたことを表す印象的な挿話として登場する  

 確かに、甲子園には魔物がいるとよく言われる。夏の高校野球では勝利を目前にしながら、信じられないプレーが起きたことが何度もあった。1979年の第61回大会3回戦、箕島―星稜戦は最たるものだ

 星稜は延長16回に勝ち越したが、その裏2死、ファウルフライをまさかの落球。命拾いした箕島は本塁打で追い付き、18回にサヨナラ勝ちした。高校野球史上屈指の名勝負と語り継がれている  

 球児たちのあきらめない姿勢や大舞台特有の雰囲気からくる緊張感が、想像もつかないプレーを生み、劇的な結末をもたらすのだろう。それは誰のせいでもなく、魔物の仕業としか言いようがない

 熱戦を繰り広げている今大会も、仙台育英―開星戦などには魔物の影がちらついた。願わくば、郷土の代表や母校の試合では相手に肩入れせず、静かに見守ってもらいたいものだ。

 河北春秋 河北新報 2010年8月14日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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夏野菜の代表格「なす」暑さ対策に食卓で活用したい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 炎天下、通り掛かった菜園のなす紺がまぶしい。つややかなナスの実の生気に、飯田蛇笏の句が浮かんだ。<採る茄子(なす)の手籠(かご)にきゆァとなきにけり>

 ナスはインド原産で元来、高温多湿を好む植物なのだという。日本には7~8世紀に伝わったとされる古い野菜だ。「夏の実」が転じて「なすび」。それが名前の由来との説もある。まさに夏野菜の代表格  

 地域性が強く、個性多彩な野菜でもある。世界を見渡せば白、緑、黄色、オレンジ、しま模様…とカラフルで形もさまざまだ。東北にも仙台長、民田、窪田、会津丸など土地が育てた在来種が多く、地方色が近ごろ見直されてもいる

 昔からナスは高血圧やのぼせ性にいいと言われている。体を冷やす作用があるからだそうだ。自然の恵みで身の内から冷やせるなら、  

 食べ物には旬に食べるからこそ発揮される力がある。身近な土地で採れた食べ物は体の健康とつながっている。荒々しい猛暑にへきえきする夏だけに、「身土不二」の考え方にうなずかされる

 時には目先を変えた料理もいい。世界一のナス好きを自任する中東諸国では焼きナスをつぶしてヨーグルトなどを混ぜ、ペーストにして食べるのだとか。エッセイスト玉村豊男さんの著書に教えられて、試してみたくなった。

 河北春秋 河北新報 2010年8月13日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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油断大敵「ガス欠」高速道もガソリンスタンドの数が減り、営業時間が短くなる傾向・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 車の燃料が少なくなり警告灯が点灯すると、妙に心細くなる。少しぐらいなら走れるガソリンが残っているのは分かっていても、やはり気になる。高速道路ならなおさらだ

 「サービスエリア(SA)に着けばガソリンスタンドがあるだろう」などと思っていると、痛い目に遭う。大動脈の東北道だって、北に向かうと、24時間営業のスタンドがあるのは岩手県まで  

 青森、秋田両県にあるのは花輪SA(鹿角市)1カ所。しかも上り線だけで、深夜は閉店ときている。当然、八戸道や秋田道など両県の肋骨(ろっこつ)線にはスタンド自体がない。この辺りは満タン状態で走行した方が無難だろう

 一般道と同様に高速道もガソリンスタンドの数が減り、営業時間が短くなる傾向にある。通行量が少なくて経営が成り立たないとの理由のようだが、これ以上不便になるのは困る  

 日本自動車連盟(JAF)によると、今年のゴールデンウイーク中の救援依頼で、一番多かったのはタイヤのパンク。その次がガス欠だった。文字通りの油断大敵。帰省や観光で利用される際はご注意を

 事故と違って、命の危険にさらされるわけではないが、楽しいはずの旅が台無しになる。渋滞など予知できるトラブルを引き起こしたとして、道交法違反に問われる可能性だってある。ガス欠は怖い。

 河北春秋 河北新報 2010年8月11日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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降格圏内、チームと一丸となって戦う気持ちに変わりはない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 良い試合をしても勝ち点を得られなければ意味がない。トップリーグの厳しさを嫌というほど思い知らされた。そう感じている人は多いだろう

 サッカーJ1はリーグ戦の前半戦を終えた。ベガルタ仙台は最終節で横浜F・マリノスに敗れ、3勝5分け9敗。18チーム中16位とJ2への降格圏内にとどまる。開幕当初の勢いは、残念ながら感じられない  

 猛暑が続く中、夏に弱い北国のチームのハンディを感じさせない運動量を示す。朴成鎬選手、フェルナンジーニョ選手のツートップという「J1仕様」の布陣も整った。だが、肝心な結果が出ない

 これで12試合勝利がない。ここ4試合のうち3試合は先制したにもかかわらず追いつかれ、うち2試合は最終盤に逆転負けした。心配なのは、選手が疑心暗鬼に陥ってしまわないかだ  

 手倉森誠監督の試合後のコメントもちょっと気になる。完敗したモンテディオ山形戦などでは「悔しさ」を強調していた。選手やサポーターが悔しがるのは当然とはいえ、指導者が感情を表に出しても活路は開けない

 後半戦は間をおかず14日から始まる。幸いホームでのスタートだ。山形戦などではブーイングも出たとはいえ、サポーターがチームと一丸となって戦う気持ちに変わりはない。勝ち点をきっちりと積み上げてほしい。

 河北春秋 河北新報 2010年8月10日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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減っている「さんま」予測などというものは、ちょくちょく外れるもの・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 落語の結びの文句「下げ」で最も有名なのはこれだろう。「サンマは目黒に限る」。古典落語の『目黒のさんま』。鷹(たか)狩りの際、目黒の農家で食べた塩焼きを思い出して、殿様が言う

 これに倣って言えば「サンマは三陸に限る」。理由がある。サンマの旬の中でも本当の旬は、10月上旬から11月上旬。中型から大型に成長して脂の乗りが最高になる。この時季の漁場が三陸沖だ  

 100%天然物、しかも全量が国産の魚はサンマだけとも言う。塩焼きが一番だが、保冷技術の進歩で昔は口にできなかった刺し身もいける。すしにも使える。安くてうまい秋の味覚の代表

 そのサンマに暗雲が漂う。水産庁の推計では、北西太平洋の資源量が昨年より4割近く減っている。当然、漁獲量も減り、価格も高騰しそう。現に先月から始まった北海道沖の漁では水揚げが少ない  

 原因は不明だが、サンマのいる場所が例年と少し違っているという見方がある。この猛暑で海水温が上がり、それが影響しているという意見もある。サンマも涼しい海域へ避暑に出掛けているのか

 <さんま苦いか塩つぱいか>と佐藤春夫の詩のようにこの秋、サンマは財布にほろ苦くなるか。いや待てよ。役所の予測などというものは、ちょくちょく外れるもの。サンマよ三陸沖に大挙して来い。

 河北春秋 河北新報 2010年8月7日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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決して過去になれない、核なき世界に向かう一歩と希望を紡ぎたい・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 きょうは何を着ようと、ささやかなおしゃれ心を弾ませて選んだのだろうか。花柄のワンピース、水玉模様のブラウス、ピンクが鮮やかなスカート。65年前のそれぞれの朝が見えるようで、写真の中の服に目を凝らす

 写真家石内都さんの『ひろしま』は、原爆の犠牲になった人たちがその時、身に着けていた服や小物を写した作品集だ。ページを繰るたび、鮮烈なイメージが立ち上がってくる  

 あるじを失い、広島平和記念資料館に眠っていたモノたちは焼け焦げ、ぼろぼろに裂け、黒い雨に染まり、熱線に溶かされ、傷をさらけ出す。けれども切ないほど美しい。存在感に圧倒される

 「決して過去になれない世界最大級の傷跡の品物として、モノたちは在りつづける」と石内さんは書く。手縫いの針目。丹念な繕いの跡。戦争のさなかにも丁寧に営まれていた暮らしと、包んでいた一人一人の命の形を物語る  

 作品はこの夏、沖縄で展示されている。「ひろしま in OKINAWA」。展観のタイトルは、今を象徴するようだ。会場の佐喜真美術館(宜野湾市)は、あの普天間飛行場の敷地に食い込むように建つ

 きょうの広島には米英仏の代表、国連事務総長が初めて集う。核なき世界に向かう一歩と希望を紡ぎたい。それは沖縄のこれからにもつながっている。

 河北春秋 河北新報 2010年8月6日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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家族や地域のつながり、崩壊をここまで見せつけられると言葉を失う・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 高齢者と老人は違うと、タレントで放送作家の永六輔さんは著書に記す。「高齢者は数字で示せますが、老人は数字ごときでは示せない深いものです」(『ボケない知恵』)

 111歳という数字だけが生きていた東京の男性が遺体で見つかって以来、所在が確認できない高齢者が相次ぎ判明している。故意にシ亡届を出さない例は過去にもあった。今回の多くはちょっと事情が違うようだ  

 長年にわたって連絡先も分からない、消息を知ろうともしないで平気な人がいる。家族や地域のつながりが希薄になったと言われて久しいが、関係の崩壊をここまで見せつけられると言葉を失う

 厚生労働省が「長寿番付」の発表をやめたのは4年前。掲載を望まない人が増えたためだ。100歳以上の人数は公表しており昨年4万人を超えた。調査が始まった47年前は153人。急増も背景の一つなのか  

 厚労省が110歳以上の安否の確認を決めた。100歳以上の確認に乗り出す自治体も出ているが、限界はあるだろう。行政にそこまで任せなくてはいけないのかという気もする

 欧州にこんな格言がある。「年寄りが1人亡くなることは、町の図書館を一つ失うようなものだ」。数字で示せない老人の「深さ」に誰も気付かない社会になりかかっているとは思いたくない。

 河北春秋 河北新報 2010年8月5日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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クラスター弾「非人道」主要な保有国が軒並みオスロ条約に参加していない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 クラスターとは果物の「房」のこと。音楽ファンなら、まずトーン・クラスター(音の房)を思い浮かべるだろう。20世紀前半に米国の作曲家ヘンリー・カウエルが発案した

 初めは手のひらやひじを使って、ピアノの多くの鍵盤を同時に鳴らした。ほかの楽器やオーケストラのための作品でも応用され、現代作曲家たちの有力な技法となる。多くの名作を生んだ  

 同じクラスターでも、こちらは良い香りもしなければ、芸術的な感銘をもたらすこともない。不発弾が子どもを含む多くの民間人の命を奪い、傷つけ続ける。クラスター弾。「非人道」を絵に描いたような兵器だ

 その使用や製造、保有を禁止する条約(オスロ条約)が発効した。締約国に対して8年以内の廃棄などを求めている。被害者やその家族への支援義務も定めた。廃絶への一歩となると信じたい  

 ただ、大きな問題点を抱える。主要な保有国である米国やロシア、中国などが軒並み条約に参加していないことだ。軍事的有用性を盾に譲らないこれらの国々をどう取り込んでいくか

 音楽史に豊かな実りをもたらした「房」に対し、兵器の「房」は歴史上の汚点でしかない。製造をやめるのが難しいなら、せめて「使えない兵器」にしたい。条約発効が軍事大国の心理的なブレーキになればいいが。

 河北春秋 河北新報 2010年8月3日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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目標とする国の姿を具体化する予算づくり、政策理念に基づき何を優先するか・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 日本人だけの会議でも、という徹底ぶりに「何もそこまで」と是非論が沸く。社内の公用語を英語にするという楽天・三木谷浩史社長の決断だ

 単なる思い付きではなく、方針もぶれることはないに違いない。インターネットサービス企業「世界一」を目指す上で優先度が高いと判断したからだろう。「視野が広がる」ことを期待するのは社員の意識改革も狙いか  

 創業者社長だから可能といってしまえばそれまでだが、なぜか、その号令が小気味いい。翻って民主党政権。目標とする国の姿を具体化する予算づくりの入り口で、もたつきぶりを見せつけられた

 政府と党のさや当ての末に決まった概算要求基準。財政難の中、大胆な組み替えを言いながら、省庁経費の削減幅は一律10%と横並びの旧来式。削減分で設ける特別枠に盛り込む予算は政策コンテストなるもので決めるという  

 例えば有識者を交え公開の場で成長戦略策を協議し、優先順位をつける。事業仕分けの予算編成版だ。だが編成過程を透明化させるためと言われても、素直にはうなずけない

 政策理念に基づき何を優先して予算化するか。自ら決めるのが国民の負託を受けた政権の本分ではないのか。またも思い付きで政治主導を演出して見せ、揚げ句の迷走劇、ということだけはご免被りたい。

 河北春秋 河北新報 2010年8月2日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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完全移行まで1年を切った「地上デジタル放送」難視地区もっと増えそう・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 テレビの地上デジタル放送が行われているのは42の国と地域。米国など8カ国がアナログ放送を終えた。必ずしもスムーズに切り替わったわけではない

 去年完全移行した米国は直前になって実施を4カ月延期した。それでも約200万世帯が対応できなかったという。連日30万件を超す相談電話が連邦政府の窓口に寄せられた  

 来年7月の完全移行まで1年を切った日本。アナログからデジタルへ中継局の切り替え工事が進む。それにつれてアナログは映るが地デジは駄目という地域があることが分かってきた

 放送各社などでつくる宮城県地上デジタル推進協議会の調査では、県内の「難視地区」は433カ所で世帯数は約6600。半年前の2倍を超えた。中継局のデジタル化が進めば、もっと増えそうだ  

 都市部に多い「ビル陰難視聴」への対応も遅れる。ビルがアナログ電波を遮り受信障ガイが出れば、建物側の負担でアンテナなどを設置してきた。地デジは影響がより小さいとの判断から、その義務をなくした。だが、受信障ガイは実際に起きる

 どの建物の影響か、地デジは特定が難しいことが混乱を呼ぶ。共同受信施設を住民自ら設置せざるを得ないケースも相次ぐ。助成があるとはいえ不利益を被る人が続出するようでは、地デジ化のメリットが色あせる。

 河北春秋 河北新報 2010年7月31日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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子どものSOSを見逃さず守り、ケアする体制づくりが急がれる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 悲しいかな、「年々増えている」という言葉は近ごろ、憤りと共に口にすることが多い。卑劣極まりない児童ポルノもそうだ。禁止法違反事件は昨年930件を超え、前年に比べて4割も増えている

 被害に遭った子の6分の1以上が幼児と小学生で、前年の7割も増えたと知れば胸が煮える。これは氷山の一角。数字にならない毒手が、どれだけたくさんの子どもを苦しめていることか  

 インターネットでのはんらんが深刻だ。違法・有害情報の通報件数は1年で2・5倍に急増した。ひとたびネット世界にばらまかれた画像は何度でもコピーされ拡散する。残酷にも繰り返し被害者をさいなみ続ける

 いくつかの調査が衝撃的な事実を示している。性的ギャク待の加害者は大半が子どもにとって身近な人だ。一番安心であるはずの家庭で、家族や親類から児童ポルノの被ガイを受ける。そんなことを許してはおけない  

 政府の「児童ポルノ排除総合対策」が決まった。画像を発見したらすぐ遮断するブロッキングの導入も盛り込まれた。被害にさらされている子どものSOSを見逃さず守り、ケアする体制づくりが急がれる

 少子化対策が叫ばれるこの社会で、大人がおのれの欲望のために、安全で豊かな子ども時代を子どもから奪い取る異常。拱手(きょうしゅ)傍観も罪と自覚したい。

 河北春秋 河北新報 2010年7月30日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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「きちんと見届けることも責任」国民誰もが言い渡す可能性がある・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 「そういう方向がつくられていけばいいなあというのが個人的な気持ち」。去年9月の就任会見で、シ刑の廃止についてこう語っていた。それだけに驚きの声が上がった

 きのうシ刑囚2人の刑の執行を発表した千葉景子法相。法相として初めて執行に立ち会い、「きちんと見届けることも責任」と説明した。自分の信条を職責より優先させることは許されないとの覚悟が見て取れた  

 シ刑執行はちょうど1年ぶりで、民主党政権の発足後は初めてだ。2月の内閣府世論調査でシ刑を容認する人の割合が85%を超え、被害者の遺族の間では執行が滞っているとの不満が強かった

 「シ刑に関する根本からの議論が必要だとあらためて感じた」と強調した千葉さん。法務省内にシ刑の在り方を考える勉強会を設置することや、東京拘置所の刑場を報道機関に公開することを明らかにした  

 裁判員裁判では国民誰もがシ刑を言い渡す当事者となる可能性がある。勉強会の成果を公表すれば、国民的な議論を活性化する契機となる。執行の場を知ることの意味も大きいだろう

 弁護士出身の民間の法相がシ刑を執行したことは過去にもある。千葉さんは民間人とはいえ参院選で落選したばかり。シ刑執行を今、命じたことへの批判もある。決断までの胸の内がもっと知りたい。

 河北春秋 河北新報 2010年7月29日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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日本人力士の再起が「大相撲」の将来に欠かせない・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 想像を絶する重圧だったろう。「今までと全然違う場所だったから、中途半端な気持ちで臨んではいけなかった。ほっとしている」。実感がにじんでいた

 大相撲名古屋場所を3場所連続の全勝優勝で制した横綱白鵬関。きのうの記者会見では、穏やかな表情が戻った。だが、横綱の責任はどこまでも重い。「力士全員を引っ張っていかなければならない」と力を込めた  

 野球賭博問題で揺れ、生中継も天皇賜杯の授与もなかった異例の場所。謹慎していた親方11人と力士10人の処分がきのう解けた。「初心に戻る」「行動に自覚を持つ」などの声が聞かれたものの、信頼回復は容易ではない

 来場所への影響も大きい。名古屋場所は幕内以上の力士の4割以上を外国人が占めた。謹慎の6人が十両に降格するため、外国人は一層増える。日本人力士の再起が「国技」の将来に欠かせない  

 日本相撲協会の改革のために設置された第三者機関「独立委員会」への協会内部の反発もあるらしい。改革に前向きな親方衆は少数派だという。いつになったら目が覚めるのか

 白鵬関の3場所連続の全勝優勝は半世紀前に年6場所制になってから初めての偉業。異例の場所を救ったと言えるが、それだけでは免罪符にならない。協会全体の意識改革が急務なのは言うまでもない。

 河北春秋 河北新報 2010年7月27日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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