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日記まだ何も誌さず、今年こそ、希望あふれる・・・ 河北春秋 八葉蓮華

 新年を迎えると思い出す句がある。<何もなき床に置きけり福寿草>。高浜虚子の作だ。鮮やかな黄色の花は潔く、何とも言えぬ存在感がある

 30年前に初めて仙台での正月を過ごし、そんな光景に出合った。友人宅で地元風の雑煮をごちそうになった時のこと。焼きハゼでだしを取ることを知り、雑煮談議に花を咲かせながら床の間に目をやると、鉢植えがあった  

 日差しを浴び、まぶしく輝く。「元日草」の異名を持つだけに、ハレの日によく似合う。名前もめでたい。福寿草と南天の実を組み合わせ、「難を転じて福となす」ことを意味する飾り付けもある

 もっともこの時季は大半がハウス栽培らしい。開花は本来もう少し遅く、旧暦の正月ごろから始まる。元日草の名の由来だとか。新春の景物となったのは江戸時代の前期と言われる  

 学生時代を仙台で過ごした俳人にこんな名句もある。<福寿草家族のごとくかたまれり>(福田蓼汀)。寄せ植えの花に、つましくも温かく支え合う家族の姿を重ねた。家庭での殺伐とした出来事が相次ぐ昨今。そんな絆がなおさら大切に思える

 もう一つ、新年にちなんだ句を。作者は奥州市の出身。<日記まだ何も誌(しる)さず福寿草>(遠藤梧逸)。今年こそ、多くの人の日記に希望あふれる記述が増えることを信じたい。

 河北春秋 河北新報 2011年1月1日  創価学会 地球市民 planetary citizen 仏壇 八葉蓮華 hachiyorenge

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